【3】 低カロリー高たんぱくでも”加工品”はほどほどに
最後に、忙しい毎日の中で時短の味方になってくれるプロセスフード(加工済み食品)ですが、同じカロリー、同じたんぱく質・脂質・炭水化物量でも、ホールフード(食べられる前の加工や精製〈砂糖など〉を行わないか、可能な限り抑えた植物性食品のこと)を摂取したときのエネルギー消費量を比較したアメリカの研究では、ホールフードのほうが約2倍多いことがわかりました。
普段、自炊が少ない人はこれが思うように結果が出ない原因の1つかもしれません。現代の生活の中でプロセスフードは忙しい私たちの心強い味方でもありますが、ホールフードを積極的に食べることが難しくても、以上のことを念頭において食生活の選択を検討してもよいかもしれませんね。
また、私たちは食べたものを1割から2割ほど忘れてしまっていて、実際に食べている量より少なめに摂取していると思い込みということも日本の研究で報告されています。
食事制限によるカロリーダウンも大切ですが、どんなものを食べるかを意識するのもダイエットの結果を出すためには必要です。ぜひ皆さんも今一度自分の食生活を振り返って、ダイエットを効果的に成功させましょう。
◆教えてくれたのは:ヘルスフードサイエンス研究家・大西ひとみさん
9年間、米ロサンゼルスでパーソナルトレーナーとして活動後帰国。トータルダイエットカウンセラーとして7冊の本を出版、ダイエット商品・食品の商品開発の監修などをはじめさまざまなメディアで活動。2017年に自身のギルトフリースイーツブランド「h+diet(エイチプラスダイエット)」(https://h-plusdiet.com/)を立ち上げ、現在は東京・武蔵小山で『h+diet laboratory』をオープン。野菜を使い、甘味料・人工甘味料不使用、グルテンフリーの「栄養学から考えるオーガニックスイーツ」を販売、他社の商品監修などに携わるなどヘルスフードサイエンス研究家としても活動。
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