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《276種類の表情がある?》猫の感情は顔より耳やしっぽや鳴き声にあらわれる!怒りや不満のサインを獣医師が解説

猫の不機嫌サインを受け取ったとき、どうすべき?

それでは、猫の不機嫌サインを受け取ったとき、飼い主さんはどう接するべきなのでしょうか。

「放っておくのが一番です。しつこく構われたら、機嫌のいいときでも機嫌が悪くなるのが猫です。ましてイライラしているときにしつこくされたら、引っかいたり噛んだりしてしまうかも。早く機嫌をなおしてほしいと思っても、おやつや遊びはまた後で。嫌われてもつまらないので、とにかくそっとしておきましょう」

機嫌がいいときはサイレントニャー、しっぽくねくね

逆に、機嫌のいいときや甘えたい気分のときに見せるしぐさも覚えておきましょう。先述の通り、ゴロゴロ、すりすり、ふみふみ、甘噛みは甘えているときです。

「鳴き声では他に、『ニャオー』と甘えた感じで鳴くときは、うれしいとき、満足しているときだと言われています。口は動いているのに声がほとんど聞こえない“サイレントニャー”も甘えたいというメッセージですね。お腹を見せるのも、分かりやすく、安心しているというメッセージです。お腹は普段見せない動物としての急所ですから、触りたい気持ちを抑えて見守ってあげましょう

このほか、しっぽをくねらせているときは、機嫌がよくてわくわくしているとき、遊びたい気分のときだといいます。飼い主さんはぜひ誘われましょう。

200種類や300種類も見分けられるかどうかはさておき、愛猫の感情表現がどうなっているか追究していくと、猫との生活はますます楽しいものになるはずです。

◆教えてくれたのは:獣医師・内山莉音さん

獣医師・内山莉音さん
獣医師・内山莉音さん
写真4枚

獣医師。日本獣医生命科学大学卒業(獣医内科学研究室)。動物病院を経て、アニコム損害保険(株)に勤務。現在もアニコムグループの動物病院で臨床に携わる。

取材・文/赤坂麻実

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