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《天皇皇后両陛下ご成婚31年》皇后雅子さま、世紀のパレードでのドレス秘話 森英恵さんが明かしていた仮縫い時のご様子「お会いする度にますますお幸せそうに」

手を振られる天皇皇后両陛下(1993年6月9日、Ph/JIJI PRESS)
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2024年6月9日、ご成婚31年を迎えられた天皇皇后両陛下。ご成婚パレードの際に雅子さまがお召しになっていたのは、2022年8月に他界したファッションデザイナーの森英恵さん(享年96)がデザインしたものだった。雅子さまのドレスや森さんのコメントを振り返る。

雅子さまのイメージに合わせた花びらが印象的なウエディングドレス

1993年6月9日、皇居から東宮仮御所までの約4.2kmをオープンカーで移動するご成婚パレードが行われた際、雅子さまがお召しになったローブ・デコルテは、世界で活躍する森英恵さんが手がけたことでも話題になった。

パレードの出発前、おふたりが顔を見合わせるシーンも199369日)
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ご成婚の日の麗しきドレス姿(1993年6月9日、Ph/JMPA)
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ローブ・デコルテは森英恵さんが手がけたことで話題に(1993年6月9日、Ph/JIJI PRESS)
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皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)と天皇皇后両陛下(当時は皇太子と皇太子妃)
燕尾服とローブ・デコルテ姿で、上皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)と(1993年6月9日、Ph/宮内庁提供)
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ご成婚パレードの際の天皇皇后両陛下
襟の花びらのデザインが特徴のドレスをお召しに(1993年6月9日)
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ドレスとジャケットを組み合わせたスタイルで、ジャケットの襟は花びらがあしらわれているようなデザイン。雅子さまを「バラのような方」と表現していたという森さんは、雅子さまのイメージにぴったりなデザインのドレスを手がけた。

ふんわりと揺れる花びらは何枚か重なっていて立体的なデザイン。ドレスのゴージャスさが雅子さまの笑顔を引き立てていた。また、ドレスの生地にもバラのような模様が施されており、森さんのドレスへのこだわりが感じられる。

森さんは、当時の心境をこう振り返っている。

《当時の皇太子殿下のご婚儀に際し、雅子さまのローブデコルテをおつくりしたのは光栄なことでした。いずれは皇后陛下になられるお立場の方、私の仕事人生の中でも大きな思い出です。デザイン画を何枚か用意して仮縫いをさせていただきました。出来上がりを気に入って下さり心に残っています》(『文藝春秋』2019年11月号)

また、ドレスを制作した当時、仮縫いのため、アトリエに密かに足を通われた雅子さまのご様子を森さんは以下のように語っている。

《お母さまが運転なさる車に乗られて(こちらへ)お出かけくださいました。雅子さまはお会いする度にますますお幸せそうになられるのが(私としても)とてもうれしく存じました》(『女性セブン』1993年6月24日号)

ご成婚から約26年後の2019年11月、天皇陛下の即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」でも襟に花びらの装飾があしらわれたデザインのジャケットをお召しになっていた。ご成婚パレードを彷彿とさせるドレスに、懐かしさを感じた人も多いだろう。

即位を祝うパレードでも襟が花びらのようなデザインになっているジャケットをお召しに(2019年11月10日、Ph/JMPA)
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燕尾服とローブデコルテ姿の天皇皇后両陛下
勲章をつけたえんび服姿の陛下とフリルが重なったデコラティブなドレス姿の雅子さま(2019年11月10日、Ph/JMPA)
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目頭をそっとおさえられる雅子皇后(2019年11月10日、Ph/JMPA)
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涙を浮かべられる雅子さま(2019年11月10日、Ph/JMPA)
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沿道に集まった人々に笑顔でお応えになる天皇皇后両陛下
沿道に集まった人々に笑顔でお応えに(2019年11月10日、Ph/JMPA)
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2019年11月の即位パレードで車に乗る天皇皇后両陛下
ご成婚パレードを思い起こさせるような輝かしいお姿(2019年11月10日、Ph/JMPA)
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多くの日の丸の旗がふられた(2019年11月10日、Ph/JMPA)
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パレードはテレビでも生中継された(2019年11月10日、Ph/JMPA)
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この日のために用意されたトヨタのセンチュリーの特別車(2019年11月10日、Ph/JMPA)
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中央のダイヤは21カラット(2019年11月10日、Ph/代表撮影)
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秋晴れとなったパレードの日(2019年11月10日、Ph/JMPA)
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ローブモンタントのオレンジ&光沢感は雅子さまの定番カラーに

1993年6月15日に行われた、結婚を祝う、宮中饗宴の儀で雅子さまがお召しになっていたオレンジ色のローブモンタントも森さんがデザインしたものだ。

「宮中饗宴の儀」では森英恵さんがデザインしたオレンジ色のローブモンタントをお召しに(1993年6月15日、Ph/JMPA)
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ウエストの部分は、大きなリボンを片結びしたようなデザインで、スカートの部分はリボンの紐が垂れているかのように、アシンメトリーなフリルになっている。フレアなスカートでも、腕やウエストが絞られているので、メリハリがあり、雅子さまの上品さが際立つドレスだった。

光沢感のあるオレンジ色は、令和となった現在も雅子さまが選ばれる定番スタイルだ。2019年10月、「海外日系人大会」に出席されたときや同年11月に伊勢神宮の参拝を終えられたあとにも同色のものが選ばれている。

ゴールドがかったオレンジ色のスーツをお召しになりソファに腰掛ける雅子さま
ゴールドがかったオレンジ色のスーツは顔映え力抜群(2019年12月3日、Ph/宮内庁提供)
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ゴールドがかったオレンジ色のスーツをお召しになりソファに腰掛ける雅子さま
光沢のあるスーツが誕生日という華やかな日にぴったり(2019年12月3日、Ph/宮内庁提供)
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ゴールドがかったオレンジ色のスーツをお召しになりソファに腰掛ける雅子さまと天皇陛下
天皇陛下もネクタイの色がおそろい(2019年12月3日、Ph/宮内庁提供)
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ゴールドがかったオレンジ色のスーツをお召しになりソファに腰掛け談笑される雅子さまと天皇陛下
微笑み合うおふたり(2019年12月3日、Ph/宮内庁提供)
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2019年11月、伊勢神宮の参拝を終えられた雅子さま
伊勢神宮の参拝を終えられた雅子さま(2019年11月23日、Ph/JMPA)
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2019年11月に伊勢神宮の参拝を終えられた雅子さま
近鉄宇治山田駅で関係者と穏やかにあいさつを交わされた(2019年11月23日、Ph/JMPA)
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2019年11月、伊勢神宮の参拝を終えられた天皇皇后両陛下
光沢感のあるオレンジ色のスーツは雅子さまの定番スタイル(2019年11月23日、Ph/JMPA)
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11月23日帰京される天皇皇后両陛下
天皇陛下のネクタイと雅子さまのスーツが同じ色(2019年11月23日、Ph/JMPA)
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2019年11月、伊勢神宮の参拝を終えられた雅子さま
十二単から洋装に着替えられた(2019年11月23日、Ph/JMPA)
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「海外日系人大会」に出席された際にお召しになったのは明るいオレンジ色のセットアップ(2019年10月1日、Ph/JMPA)
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2019年10月に東京で行われた「海外日系人大会」に出席された雅子さま
マットなオレンジのスーツにブラウンの小物を合わせられ、秋らしさ満点(2019年10月1日、Ph/JMPA)
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秋らしいオレンジのスーツにパールのネックレスを合わせられた(2019年10月1日、Ph/JMPA)
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森さんが期待した雅子さまの“和”の表現

結婚前は外交官として国際的に活躍され、外国語が堪能な雅子さまだが、ハーバード大学在学中に「日本文化クラブ」を創立し、日本文化を広める活動をされていた。“和”を大事にされている雅子さまのお気持ちを察したような、森さんのコメントが残っている。

《独自の和と優雅なお振舞いが、各国からの賓客を魅了して、世界から称賛の声があがる皇后陛下雅子さま。日本人として誇らしく思います》(『文藝春秋』2019年11月号、以下《》内同)

雅子さまと同じく、国際的に活躍されてきた森さんも世界に“和”を広げようとしていた。

《“日本人”や“日本らしさ”をテーマに、東洋と西洋の融合を求めて、世界のあちらこちらで永く仕事をしてきた私は、海外でも日本の皇室の存在感をみてきました。両陛下の国際感覚は、これからの日本を世界に表現していく大きな力となるでしょう》

森さんの「日本を世界に表現していく」という言葉の通り、天皇皇后両陛下は、和を意識したおもてなしをされている。昨年の2023年11月17日、キルギスの大統領夫妻を招いた昼食会では手まり寿司などが提供された。このときの和食の提供は外国要人を招いた昼食会では初めてだった。

来日中のキルギスの大統領夫妻を皇居に招き、昼食会を催された天皇皇后両陛下
大統領夫妻を笑顔で出迎えられる天皇皇后両陛下(2023年11月17日、Ph/黒石あみ)
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来日中のキルギスの大統領夫妻を皇居に招き、昼食会を催された天皇皇后両陛下
握手を交わされる大統領夫人と雅子さま(2023年11月17日、Ph/黒石あみ)
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来日中のキルギスの大統領夫妻を皇居に招き、昼食会を催された天皇皇后両陛下
雅子さまと同じくペールカラーのドレスをお召しの大統領夫人(2023年11月17日、Ph/黒石あみ)
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来日中のキルギスの大統領夫妻を皇居に招き、昼食会を催された雅子さま
顔映えのいいイエローで表情まで明るく(2023年11月17日、Ph/黒石あみ)
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来日中のキルギスの大統領夫妻を皇居に招き、昼食会を催された雅子さま
ゴールドのはいった帯が艶やか(2023年11月17日、Ph/黒石あみ)
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来日中のキルギスの大統領夫妻を皇居に招き、昼食会を催された天皇皇后両陛下
天皇陛下のネクタイの色が雅子さまの着物の色とリンク(2023年11月17日、Ph/黒石あみ)
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来日中のキルギスの大統領夫妻を皇居に招き、昼食会を催された雅子さまと大統領夫人
大統領夫人も雅子さまと同じくワントーンコーデでおまとめに(2023年11月17日、Ph/黒石あみ)
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来日中のキルギスの大統領夫妻を皇居に招き、昼食会を催された天皇皇后両陛下
握手を交わされお話される大統領夫人と雅子さま(2023年11月17日、Ph/黒石あみ)
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来日中のキルギスの大統領夫妻を皇居に招き、昼食会を催された天皇皇后両陛下
優しい色合いの着物をセレクトされた雅子さま(2023年11月17日、Ph/黒石あみ)
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来日中のキルギスの大統領夫妻を皇居に招き、昼食会を催された天皇皇后両陛下
大統領夫妻に手を振られるお二人(2023年11月17日、Ph/黒石あみ)
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同年11月28日、ベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席夫妻を招かれた昼食会でも、押しずしや日本酒での乾杯が行われ、和のおもてなしをされた。

2023年11月28日、来日したベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席夫妻とご会見の天皇皇后両陛下
握手を交わされる天皇皇后両陛下(2023年11月28日、Ph/田中麻以)
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2023年11月28日、来日したベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席夫妻とご会見の天皇皇后両陛下
天皇陛下のネクタイと雅子さまの着物の色がリンク(2023年11月28日、Ph/田中麻以)
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2023年11月28日、来日したベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席夫妻とご会見の天皇皇后両陛下
笑顔で挨拶をされる国家主席夫妻と天皇皇后両陛下(2023年11月28日、Ph/田中麻以)
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2023年11月28日、来日したベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席夫妻とご会見の天皇皇后両陛下
ベトナム国家主席夫妻と天皇皇后両陛下でご挨拶(2023年11月28日、Ph/田中麻以)
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2023年11月28日、来日したベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席夫妻とご会見の天皇皇后両陛下
天皇陛下も爽やかなグリーンのネクタイをお召しに(2023年11月28日、Ph/田中麻以)
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2023年11月28日、来日したベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席夫妻とご会見の天皇皇后両陛下
笑顔でお出迎えのお二人(2023年11月28日、Ph/田中麻以)
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2023年11月28日、来日したベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席夫妻とご会見の雅子さまと国家主席夫人
ベトナム国家主席夫人も伝統的なお召し物でお出ましに(2023年11月28日、Ph/田中麻以)
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2023年11月28日、来日したベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席夫妻とご会見の雅子さまと国家主席夫人
それぞれに自国の伝統的なお召し物でご出席(2023年11月28日、Ph/田中麻以)
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2023年11月28日、来日したベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席夫妻とご会見の天皇皇后両陛下
秋晴れに映えるお着物(2023年11月28日、Ph/田中麻以)
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2023年11月28日、来日したベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席夫妻とご会見の天皇皇后両陛下
柔らかいグリーンが優しい印象(2023年11月28日、Ph/田中麻以)
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2023年11月28日、来日したベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席夫妻とご会見の雅子さま
ペールグリーンにオレンジの差し色が明るい印象(2023年11月28日、Ph/田中麻以)
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2023年11月28日、来日したベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席夫妻とご会見の天皇皇后両陛下
オレンジの帯がアクセントに(2023年11月28日、Ph/田中麻以)
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世界で活躍されてきた森さん、他国との交流を深める雅子さま。お二人の間には、日本文化を海外に伝えるという、同じお気持ちを持たれていたようだ。

赤十字社の活動に貢献した個人や団体に有功章を授与された(2024年5月15日、Ph/JMPA)
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赤十字の活動に貢献した人たちを表彰する、年に一度の行事「全国赤十字大会」が2024年5月15日に行われ、皇后雅子さまが出席された。4月から日本赤十字社に嘱託職員として勤務されている長女・愛子さまも会場入りしている。2019年から日本赤十字社の名誉総裁として出席されてきた雅子さまは、今回、ネイビーとホワイトのスーツと帽子をお召しに。これまでも、同大会で選ばれてきた「ネイビー×白」のバイカラーコーデを振り返る。

会場に入られた愛子さまのスーツと同じ「ネイビー×白」のコーデでご出席

東京・渋谷区の明治神宮会館に到着された雅子さまは、他の女性皇族方と共に式典会場に入られた。雅子さまの公務に、愛子さまが職員として携わられるのは今回が初めて。入社式の装いと同じく、ネイビーのスーツに白いシャツという装いだった。

雅子さまも、ネイビーとホワイトの組み合わせで出席された。白いスーツは、襟の首の後ろ部分と袖口がネイビーカラーになっている。白い帽子にもネイビーのリボンが巻かれているデザインで、見事なバイカラーコーデだった。

赤十字の活動に貢献した人たちを表彰する、年に一度の行事、全国赤十字大会(2024年5月15日、Ph/JMPA)
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ネイビーとホワイトの組み合わせでご出席(2024年5月15日、Ph/JMPA)
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白い帽子はネイビーのリボンが巻かれているデザイン(2024年5月15日、Ph/JMPA)
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2019年から日本赤十字社の名誉総裁として出席されてきた雅子さま(2024年5月15日、Ph/JMPA)
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ネイビーとホワイトのスーツと帽子をお召しに(2024年5月15日、Ph/JMPA)
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日本赤十字社の名誉総裁を務められる雅子さま(2024年5月15日、Ph/JMPA)
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襟の首の後ろ部分と袖口がネイビーカラーになっているジャケットをお召しに(2024年5月15日、Ph/JMPA)
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高円宮妃久子さまも出席された(2024年5月15日、Ph/JMPA)
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名誉副総裁の紀子さま(2024年5月15日、Ph/JMPA)
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全国赤十字大会に紀子さまらとともに出席された雅子さま(2024年5月15日、Ph/JMPA)
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名誉副総裁の秋篠宮妃紀子さま、常陸宮妃華子さま、寛仁親王妃信子さま、高円宮妃久子さまも同席された(2024年5月15日、Ph/JMPA)
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日本赤十字社に入社された愛子さま(2024年4月1日、Ph/JMPA)
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日本赤十字社の本社に初めてご出勤(2024年4月1日、Ph/JMPA)
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報道陣の取材に応じる愛子さま(2024年4月1日、Ph/JMPA)
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配属先は青少年・ボランティア課(2024年4月1日、Ph/JMPA)
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入社初日は紺色のスーツをお召しに(2024年4月1日、Ph/JMPA)
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平成最後の全国赤十字大会では白いインナーで顔色をトーンアップ

2018年、平成最後の全国赤十字大会では、上皇后美智子さま(当時は皇后)が新たな名誉総裁になられる雅子さまを紹介するかのように、腕に手を添えられた。雅子さまはこの年も、ネイビーとホワイトという組み合わせ。帽子とスーツがネイビーカラーでインナーは白というコーディネートだった。顔まわりに白があるとレフ板効果で、顔周りを明るく照らすので顔色がトーンアップする。

30年間、日本赤十字社名誉総裁を務められた美智子さま(2018年5月16日、日本赤十字社提供)
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最後の出席となる式典で雅子さまを紹介されるように腕に手を添えられた(2018年5月16日、日本赤十字社提供)
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令和初の単独公務はネイビーの縦ラインで細見え

2019年の全国赤十字大会は、雅子さまにとって、令和になってから初めてとなる、単独でのご公務だった。このとき、お召しになっていたのは、白いスーツと帽子。スーツには、襟の縁、前立て部分、そしてポケットの部分にネイビーカラーのパイピングが施されている。白は膨張色だが、ジャケットのパイピングが縦ラインを強調しているので華奢見え効果がある。帽子にもネイビーの太めのリボンがついているデザインで、見事なバイカラーコーデを披露していた。

2019年5月、全国赤十字大会にご出席の雅子さまや紀子さま
代替わり後、初めてとなる単独公務に臨まれた(2019年5月22日、Ph/JMPA)
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2019年5月、全国赤十字大会にご出席の雅子さま
白地にくっきりネイビーがキリッとしたメリハリのある雰囲気に(2019年5月22日、Ph/JMPA)
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全国赤十字大会名誉総裁として出席された雅子さま(2019年5月22日、Ph/JMPA)
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3年ぶりの大会ではネイビーをシースルーにして爽やかな雰囲気に

新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった2022年の全国赤十字大会では、2019年と同じように白いスーツだったが、ネイビーの取り入れ方が違った。スーツの襟の首の後ろ部分と袖口、ポケット、そして帽子のリボンも、ネイビーがシースルーになっているので、涼しげなデザインに。また、お召しになっていたヒールも白とネイビーのバイカラーなので、白が多めで全体的に爽やかな雰囲気だった。

ネイビーと白のバイカラーコーデは、雅子さまがよく選ばれる定番スタイルであもる。落ち着いた色の組み合わせでありながら、華やかな印象にも見せられる。名誉総裁として出席される全国赤十字大会に最適なコーデと言えそうだ。

紀子さまは名誉副総裁として登壇された(2022年5月19日、Ph/JMPA)
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コロナで3年ぶりの開催となった全国赤十字大会(2022年5月19日、Ph/JMPA)
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2024年5月2日、ご静養のため那須をご訪問の天皇皇后両陛下と長女・愛子さま
静養に入られた天皇ご一家(2024年5月2日、Ph/JMPA)
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2024年5月2日、天皇皇后両陛下と長女・愛子さまは、ご静養のため、栃木県塩谷郡高根沢町にある御料牧場をご訪問。雅子さまはパールではないアクセサリーを身につけられ、ほんのりリラックス感のあるモノトーンコーデでお出ましに。

モノトーンコーデに合わせたバッグは17年前の旅行時にも

雅子さまは白地に黒の模様がはいったジャケットに、黒のパンツ、黒のパンプス、インナーは白のクルーネックTシャツを合わせられ少しカジュアルダウンしたコーディネートでお出ましに。

2024年5月2日、ご静養のため那須をご訪問の天皇皇后両陛下と長女・愛子さま
栃木県塩谷郡高根沢町にある御料牧場に滞在(2024年5月2日、Ph/JMPA)
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2024年5月2日、ご静養のため那須をご訪問の天皇皇后両陛下と長女・愛子さま
福田富一知事らと挨拶を交わされた天皇ご一家(2024年5月2日、Ph/JMPA)
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2024年5月2日、ご静養のため那須をご訪問の雅子さま
花モチーフのイヤリングやみずみずしいストーンのネックレスが新鮮(2024年5月2日、Ph/JMPA)
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2024年5月2日、ご静養のため那須をご訪問の雅子さま
雅子さまは「緑が今鮮やかで、きれいな空気を吸って」と笑顔で話された(2024年5月2日、Ph/JMPA)
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2024年5月2日、ご静養のため那須をご訪問の雅子さまと長女・愛子さま
笑顔で話をされる雅子さまと愛子さま(2024年5月2日、Ph/JMPA)
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今回のご静養に選んだ手持ちのバッグは、2007年3月のご一家での長野旅行の際にもお持ちだった。ということは、少なくとも17年間大切に使われてきたことがわかる。

2007年3月に長野旅行に向かわれる天皇皇后両陛下と愛子さま
雅子さまはこのときも黒のバッグをお持ちだった(2007年3月16日、Ph/JMPA)
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2007年3月に長野旅行に向かわれる天皇皇后両陛下と愛子さま
黒の小ぶりなバッグとブーツでおしゃれ度を底上げ(2007年3月16日、Ph/JMPA)
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2007年のときも白のコートに黒のパンツを合わせたモノトーンコーデ。リラックスムードを漂わせつつも、ゴールドの金具がついた黒の革バッグできれいめにまとめられている。

ロングカーディガンも雅子さまのお気に入りのデザイン

牧場内を散策された際は、雅子さまはジャケットからロングカーディガンに着替えられ、白のブラウスにスカーフをプラスした爽やかなコーディネートに。

2024年5月2日、ご静養のため那須をご訪問の天皇皇后両陛下と長女・愛子さま
牧場内を散策された天皇ご一家(2024年5月2日、Ph/JMPA)
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2024年5月2日、ご静養のため那須をご訪問の天皇皇后両陛下と長女・愛子さま
カーディガンなどに着替えられた(2024年5月2日、Ph/JMPA)
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2024年5月2日、ご静養のため那須をご訪問の天皇皇后両陛下と長女・愛子さま
ご一家のリラックスされた雰囲気がお召し物からも感じられる(2024年5月2日、Ph/JMPA)
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2024年5月2日、ご静養のため那須をご訪問の天皇皇后両陛下と長女・愛子さま
昨年と、景色の違いを楽しまれるご一家(2024年5月2日、Ph/JMPA)
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2024年5月2日、ご静養のため那須をご訪問の天皇皇后両陛下と長女・愛子さま
雅子さまが昨年と比べ、小馬を大きさの違いを発見される場面も(2024年5月2日、Ph/JMPA)
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2024年5月2日、ご静養のため那須をご訪問の天皇皇后両陛下と長女・愛子さま
動物好きの天皇ご一家。今年も牧場での静養を選ばれた(2024年5月2日、Ph/JMPA)
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ご静養先で着られていたロングカーディガン。これまでも雅子さまはロングカーディガンをお召しになることが多く、今回のカーディガンのような襟なし、ボタンなしのシンプルなデザインのカーディガンを過去にもよくお召しになっていた。

2015年のお誕生日の公開写真では、白のツインニット風のロングカーディガンをお召しに。今回のご静養でお召しのものに形が似ている。

2015年のお誕生日の公開写真での白いカーディガンを着られる雅子さま
パールのネックレスと大ぶりのイヤリングがエレガント(2015年12月、Ph/宮内庁提供)
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2015年のお誕生日の公開写真での白いカーディガンを着られる雅子さま
白、ベージュ、黒のグラデーションコーデ(2015年12月、Ph/宮内庁提供)
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2015年のお誕生日の公開写真での白いカーディガンを着られる雅子さまと天皇陛下と愛子さま
洋服はシンプルでも存在感のあるアクセサリーを合わせると華やぐ(2015年12月、Ph/宮内庁提供)
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雅子さまは、ご静養では、ご公務と違い、リラックス感のあるコーディネートや遊び心のあるアクセサリーなどをお召しになることも多い。次は夏のご静養があるかもしれない。普段なかなか見られないリラックスしたコーディネートに注目したい。

約4年ぶりのご静養で「ごっつんこ」のハプニング

ご一家は昨年4月にも、御料牧場に滞在されており、今回、同牧場での春のご静養は2年連続だった。昨年はコロナ禍を経て約4年ぶりのご静養で、 天皇陛下は、「久しぶりに3人で来ることができて、とてもうれしく思っております。」と報道陣に向かって答えられた。

また、散策中に天皇陛下が指された桜を見ようと、雅子さまが顔を寄せられた際に、陛下と頭がぶつかるハプニングがあった。このとき、雅子さまが「ごっつんこ」とおっしゃり、愛子さまと共に笑顔を見せられた場面もあった。

4月5日、およそ4年ぶりとなるご静養のため、栃木県高根沢町の御料牧場に到着された天皇皇后両陛下と愛子さま
昨年も御料牧場に滞在されたご一家(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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4月5日、およそ4年ぶりとなるご静養のため、栃木県高根沢町の御料牧場に到着された天皇皇后両陛下と愛子さま
2年連続で栃木県高根沢町の御料牧場に滞在された天皇ご一家(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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4月5日、およそ4年ぶりとなるご静養のため、栃木県高根沢町の御料牧場に到着された天皇皇后両陛下と愛子さま
栃木県高根沢町の御料牧場にご到着(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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笑顔を見せられた天皇ご一家(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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雅子さまが「ごっつんこ」とおっしゃりご一家が笑顔に(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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顔を寄せ、陛下と頭がぶつかるハプニングも(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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散策されるご一家(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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雅子さまは「新緑もきれいで」などとお話しに(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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普段から仲良くされていることがうかがえるシーン(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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4月5日、およそ4年ぶりとなるご静養のため、栃木県高根沢町の御料牧場に到着された天皇皇后両陛下と愛子さま
ご滞在中、愛馬のお墓参りへ3回訪れた(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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4月5日、およそ4年ぶりとなるご静養のため、栃木県高根沢町の御料牧場に到着された天皇皇后両陛下と愛子さま
雅子さまの「ごっつんこ」で愛子さまも笑顔に(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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4月5日、およそ4年ぶりとなるご静養のため、栃木県高根沢町の御料牧場に到着された雅子さま
ペールブルーのジャケットに同系色入りのスカーフをプラス(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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リラックスされているご様子(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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2023年4月5日、およそ4年ぶりとなるご静養のため、栃木県高根沢町の御料牧場に到着された天皇皇后両陛下と愛子さま
約4年ぶりとなるご静養(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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4月5日、およそ4年ぶりとなるご静養のため、栃木県高根沢町の御料牧場に到着された天皇皇后両陛下と愛子さま
仲の良さがうかがえる場面も(2023年4月5日、Ph/JMPA)
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動物好きの愛子さま 愛馬のお墓参りや子牛の命名も

昨年のご静養で、御料牧場内で過ごされた天皇ご一家の写真が公開されている。自転車で牧場内を移動されていたり、鶏舎で卵を採られたり、タケノコ、トマトやイチゴの収穫を楽しむ姿などが公開された。

御料牧場内に滞在中、牛や馬と触れ合われた天皇ご一家は、生まれたての子牛のもとを尋ねられた。子牛が生まれる直前に虹が出たことから、愛子さまが子牛を「レインボー」と名付けられたという。ご一家が「レインボー」にミルクも与えられた写真も公開されている。

御料牧場には、幼い頃から愛子さまが親しまれた愛馬「豊歓」のお墓もあり、滞在中に花とにんじんを供えられたという。

ロングワンピースを着た21歳の愛子さま
動物好きで知られる愛子さまが皇居内の厩舎を訪れた(2022年11月21日、Ph/宮内庁提供)
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ロングワンピースを着た21歳の愛子さま
21歳の誕生日を迎えられた愛子さま(2022年11月21日、Ph/宮内庁提供)
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ロングワンピースを着た21歳の愛子さま
馬を撫でるのも手慣れたご様子(2022年11月21日、Ph/宮内庁提供)
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ロングワンピースを着た21歳の愛子さま
馬に触れられる愛子さま(2022年11月21日、Ph/宮内庁提供)
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オマーン国王から贈られたアハージージュとその子、豊歓と過ごされる両陛下 (1997年、Ph/JMPA)
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豊歓は愛子さまの愛馬に (1997年、Ph/JMPA)
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2006年11月、赤坂御用地でポニーに乗られる愛子さまと、インナーの色も形もおそろいの天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま
上手にポニーに乗られる愛子さま(2006年11月24日、Ph/宮内庁提供)
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2006年11月、赤坂御用地でポニーに乗られる愛子さまと、インナーの色も形もおそろいの天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま
ポニーの背に初めて乗られたのは、愛子さまが5歳の頃(2006年11月24日、Ph/宮内庁提供)
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2006年11月、赤坂御用地でポニーに乗られる愛子さまと、インナーの色も形もおそろいの天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま
雅子さまはポニーと笑顔で話しかけている(2006年11月24日、Ph/宮内庁提供)
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2006年11月、赤坂御用地でポニーに乗られる愛子さまと、インナーの色も形もおそろいの天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま
ポニーに餌をあげる愛子さま(2006年11月24日、Ph/宮内庁提供)
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別れを告げるため愛馬の「豊歓」に会った愛子さま(2021年5月6日、Ph/JMPA)
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新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、2年連続で御料牧場をご静養先に選ばれたのは動物がお好きな天皇ご一家のお気に入りの場所だからなのかもしれない。

愛子さまの思い出の地、須崎御用邸 上皇ご夫妻と秋篠宮ご夫妻と貴重な3家族ショットも

ご静養先として滞在される葉山御用邸や須崎御用邸は海が近く、春や夏など温かい季節に滞在されてきた。

2003年4月、葉山御用邸近くの海岸に向かうため、お砂場遊びセットを手に持ち、愛子さまと手をつなぎ歩かれる天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま
葉山御用邸近くの海岸に向かう天皇ご一家(2003年4月、Ph/小学館)
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2003年4月、葉山御用邸近くの海岸に向かうため、お砂場遊びセットを手に持ち、愛子さまと手をつなぎ歩かれる天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま
愛子さまと空を指差す雅子さま(2003年4月、Ph/小学館)
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2003年4月、葉山御用邸近くの海岸に向かうため、お砂場遊びセットを手に持ち、愛子さまと手をつなぎ歩かれる天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま
愛子さまと目線を合わせてお話する雅子さま(2003年4月、Ph/小学館)
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2003年4月、葉山御用邸近くの海岸に向かうため、お砂場遊びセットを手に持ち、愛子さまと手をつなぎ歩かれる天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま
手をつないで散歩されるご一家(2003年4月、Ph/小学館)
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2003年4月、葉山御用邸近くの海岸に向かうため、お砂場遊びセットを手に持ち、愛子さまと手をつなぎ歩かれる天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま
シャツを着崩したきれいめカジュアル(2003年4月、Ph/小学館)
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須崎御用邸は2002年8月に上皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)と秋篠宮ご夫妻、その長女・眞子さん、次女・佳子さまとともに静養された場所でもある。三家族で三井浜を散策されるご様子は、 貴重なショットとなった。

上皇ご夫妻と秋篠宮御一家と浜辺を散策される天皇皇后両陛下(当時は皇太子ご夫妻)と愛子さま
上皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)と秋篠宮ご一家、3家族そろって三井浜をご散策(2002年08月26日、Ph/JMPA)
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2002年8月、上皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)と秋篠宮ご夫妻、その長女・眞子さん、次女・佳子さまとともに静岡県下田市の須崎御用邸にてご一家で静養された天皇皇后両陛下と愛子さま
愛子さまを抱え浜辺をご散策(2002年08月26日、Ph/JMPA)
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上皇ご夫妻と秋篠宮御一家と浜辺を散策される天皇皇后両陛下(当時は皇太子ご夫妻)と愛子さま
貴重な3家族そろってのご散策ショット(2002年08月26日、Ph/JMPA)
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2002年8月、上皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)と秋篠宮ご夫妻、その長女・眞子さん、次女・佳子さまとともに静岡県下田市の須崎御用邸にてご一家で三井浜を散策された天皇皇后両陛下と愛子さま
2002年8月のご静養場所は須崎御用邸(2002年08月26日、Ph/JMPA)
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2002年8月、上皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)と秋篠宮ご夫妻、その長女・眞子さん、次女・佳子さまとともに静岡県下田市の須崎御用邸にてご一家で三井浜を散策された天皇皇后両陛下と愛子さま
美智子さまと一緒に貝殻を拾われる雅子さまと愛子さま(2002年08月26日、Ph/JMPA)
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天皇ご一家は皇太子時代の2010年から2019年まで、8年連続で須崎御用邸に滞在されている。須崎御用邸は、2022年3月に愛子さまがご成年を迎えられた際の記者会見でも思い出の地としてあげられた。

2010年8月、静岡県下田市の須崎御用邸へ向かう天皇皇后両陛下と愛子さま
2010年8月、静岡県下田市の須崎御用邸へ向かわれるご一家。(2010年8月4日、Ph/JMPA)
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2010年8月、静岡県下田市の須崎御用邸へ向かう天皇皇后両陛下と愛子さま
愛子さまの単独会見でも話された思い出の地「須崎御用邸」へ(2010年8月4日、Ph/JMPA)
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2010年8月、静岡県下田市の須崎御用邸へ向かう天皇皇后両陛下と愛子さま
愛子さまはかごバッグを持たれ夏らしいムード(2010年8月4日、Ph/JMPA)
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2010年8月、静岡県下田市の須崎御用邸へ向かわれる天皇皇后両陛下と愛子さま
ペールブルーのジャケットがよくお似合い(2010年8月4日、Ph/JMPA)
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2010年8月、静岡県下田市の須崎御用邸へご静養された雅子さまと愛子さま
雅子さま、愛子さま共に夏らしい装い(2010年8月4日、Ph/JMPA)
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「両親との思い出といいますと、やはり私の学校の長期休みに出掛けた旅行のことが真っ先に思い浮かびます。どの旅行も非常に思い出深いものでございますけれども、静岡県の下田市にある須崎御用邸に行き、海で泳いでいる時に、綺麗なお魚の群れを発見して皆で観賞しましたり、また、須崎はほとんど波のない穏やかな海でございますけれども、サーフボードを浮かべて、そこに3人で座る挑戦をして、見事全員で落下した思い出など、お話しし始めると日が暮れてしまうかもしれません」

2022年3月17日、成年会見に臨まれた愛子さま
初めての単独記者会見。ほとんど原稿を見ずに、しっかりと思いを語られた愛子さま(2022年3月17日、Ph/宮内庁提供)
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今年の夏のご静養でも、ご家族揃って素敵な時間を過ごされたことだろう。

皇后雅子さまのこれまでの春のご静養ファッションを振り返ります。

マルチカラーのニットベストで顔周りは明るく可憐な雰囲気に

1998年3月、葉山御用邸(神奈川県)の近くを散策される天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま。

1998年3月、葉山御用邸の近くを散策される雅子さま
裾のデザインが特徴的なベスト(1998年3月30日、Ph/JMPA)
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1998年3月、葉山御用邸の近くを散策される天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま
カチューシャは当時の雅子さまのトレードマーク(1998年3月30日、Ph/JMPA)
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雅子さまは、白のシャツに、裾のデザインが特徴的なニットベストをお召しでした。ボトムは黒のパンツで、靴もゴールドの金具がついたローファーという、アイテム的にはマニッシュなコーディネートですが、当時の雅子さまのファッションアイコンでもあるカチューシャが女性らしさを添えていました。

→皇后雅子さまの知的なネイビーファッションはコチラ

バイカラーのセットアップにバイカラーの小物を合わせてスタイリッシュに

1999年6月、ご夫婦で栃木県・日光市をご訪問。東武下今市駅に到着された雅子さまは、おしゃれなセットアップをお召しでした。

1999年6月、ご夫婦で日光をご訪問の雅子さま
ネイビー×白の靴とバッグがコーデを引き締める(1999年6月15日、Ph/JMPA)
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1999年6月、ご夫婦で日光をご訪問の雅子さま
白い襟がレフ板効果で顔周りを明るく照らす(1999年6月15日、Ph/JMPA)
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1999年6月、ご夫婦で日光をご訪問の雅子さま
足元は白多めのバイカラーで抜け感をプラス(1999年6月15日、Ph/JMPA)
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襟とカフス部分は白の切り替えになった、明るいグレーのセットアップは、襟が大きく小顔効果も抜群。靴やバッグもネイビーと白のバイカラーでそろえられ、フォーマルな雰囲気の中にもおしゃれなポイントが満載でした。

→皇后雅子さまの春の白コーデはコチラ

ロング丈ジャケットのネイビーのセットアップで妊娠中のご静養へ

2001年5月、那須(栃木県)にご静養に向かわれる雅子さまは、濃紺のパンツスーツに丈の長いジャケット姿でした。

2001年5月、那須にご静養に向かわれる雅子さま
インナーの白のトップスはVネックでシャープな印象に(2001年5月28日、Ph/JMPA)
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2001年5月、那須にご静養に向かわれる雅子さま
靴とバッグは引き締めカラーの黒をセレクト(2001年5月28日、Ph/JMPA)
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2001年5月、那須にご静養に向かわれる雅子さま
長めのジャケットがおしゃれで洗練された雰囲気(2001年5月28日、Ph/JMPA)
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このとき、雅子さまは妊娠中。背が高いこともあってかお腹はまったく目立たず、着られているものも特にマタニティウェアではありません。ネイビーのロング丈のジャケットはお腹もすっぽり隠れ、スタイリッシュそのもの。しっかりと安定した太めのヒール靴とバッグは黒でそろえられ、インナーは白を合わせるというベーシックカラーでまとめた装いでした。

→皇后雅子さまの春を感じさせるピンクファッションはコチラ

ドット柄やバイカラーを取り入れた知的なモノトーンスタイル

2002年5月、生後5か月になったばかりの愛子さまを抱かれて、ご静養先へ向かう雅子さまを東京駅でキャッチ。

2002年5月、生後5か月になったばかりの愛子さまを抱かれて、ご静養先へ向かう雅子さま
ジャケットのランダムなドット柄が大人っぽい印象(2002年5月8日、Ph/JMPA)
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2002年5月、生後5か月になったばかりの愛子さまを抱かれて、ご静養先へ向かう天皇陛下と雅子さま
スタンドカラーのジャケットがワンピースの甘さを中和(2002年5月8日、Ph/JMPA)
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2002年5月、生後5か月になったばかりの愛子さまを抱かれて、ご静養先へ向かう天皇陛下と雅子さま
靴もバッグもネイビー×白のバイカラー(2002年5月8日、Ph/JMPA)
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細かいドット柄のスタンドカラーの白のジャケットの下には、黒のワンピースをご着用。足元はバイカラーのパンプスで、ショルダーバッグもバイカラーになっていて柄物を取り入れつつの洗練されたモノトーンスタイルでした。イヤリングやブローチはゴールドで上品に華やかさを添えていました。

→皇后雅子さまの春らしいグリーンスーツの着こなしはコチラ

パンツスーツにブーツを合わせた颯爽としたスタイル

2008年5月、栃木県にある御料牧場へ。JR宇都宮駅に到着された雅子さまと愛子さまは手を繋がれて。

2008年5月、栃木県にある御料牧場へ向かう雅子さまと愛子さま
ジャケットのインナーは顔周りが沈まないように明るい色をチョイス(2008年5月、Ph/JMPA)
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2008年5月、栃木県にある御料牧場へ向かう雅子さまと愛子さまと天皇陛下
足元はブーツでおしゃれ度を底上げ(2008年5月、Ph/JMPA)
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雅子さまは、濃いグレーのパンツスーツというきれいめスタイル。インナーはややピンクがかったハイネックのトップスをお召しになり、女性らしさをプラスされていました。足元はパンプスではなくブーツをセレクトし、スタイリッシュに。ブーツに合わせてバッグも黒でそろえられ、颯爽とした雰囲気でした。

→皇后雅子さまの華やぐ春の「スカーフの巻き方」アレンジ術はコチラ

ペールグリーンのジャケット×白で春らしさもさわやかさも満点

2015年5月、御料牧場に向かわれるご一家を宇都宮駅でキャッチ。

2015年5月、御料牧場に向かわれる天皇皇后両陛下と愛子さま
インナーのトップスが短めで脚長効果抜群(2015年5月3日、Ph/横田紋子)
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2015年5月、御料牧場に向かわれる愛子さまと雅子さま
靴とバッグも白で統一(2015年5月3日、Ph/横田紋子)
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2015年5月、御料牧場に向かわれる天皇皇后両陛下と愛子さま
クリームがかった白が優しい雰囲気(2015年5月3日、Ph/横田紋子)
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2015年5月、御料牧場に向かわれる雅子さま
ライトなグリーンのジャケットが軽快な印象(2015年5月3日、Ph/横田紋子)
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ご静養ファッションではパンツ率が高い雅子さま。淡いグリーンのジャケットを羽織られて、インナーには白のトップス、パンツはインナーよりもややクリーム色がかった白をセレクトされ、色味に少し変化をつけた上級テク。パンプスやバッグも白でそろえられ、寒色×白の爽やかコーデでした。

→皇后雅子さまの春の白コーデはコチラ

スモーキーカラーのセットアップにシアーなスカーフでエレガントさをプラス

2016年4月、ご一家で、東京・立川市の国営昭和記念公園で桜をめでながらご散策。

2016年4月、東京・立川市の国営昭和記念公園で桜をめでながらご散策する天皇皇后両陛下愛子さま
愛子さまは桜カラーのセットアップをお召しに(2016年4月7日、Ph/JMPA)
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2016年4月、東京・立川市の国営昭和記念公園で桜をめでながらご散策する天皇皇后両陛下愛子さま
長めに垂らしたスカーフがエレガント(2016年4月7日、Ph/JMPA)
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2016年4月、東京・立川市の国営昭和記念公園で桜をめでながらご散策する雅子さま
スモーキーカラーがトレンド感あり(2016年4月7日、Ph/JMPA)
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雅子さまは、スモーキーな色合いのパンツのセットアップをお召しでした。ジャケットのカフス部分はダブルカフスになっていておしゃれなデザイン。大きめのパールのアクセサリーや、柔らかい素材のフローラルプリントのスカーフをプラスされ、ほんのり甘さと華やかさが香るコーディネートでした。

→皇后雅子さまの「春のセットアップ」の着こなしはコチラ

春色ピンクのジャケットにお気に入りのスカーフで華やかさを底上げ

2018年5月の連休には、宇都宮駅経由で御料牧場へ向かわれました。

2018年5月の連休には、宇都宮駅経由で御料牧場へ向かわれる天皇皇后両陛下と愛子さま
顔周りはピンクで明るい印象に(2018年5月3日、Ph/JMPA)
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2018年5月の連休には、宇都宮駅経由で御料牧場へ向かわれる天皇皇后両陛下と愛子さま
明るいショートジャケット×ダークカラーのパンツは脚長効果も抜群(2018年5月3日、Ph/JMPA)
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2018年5月の連休には、宇都宮駅経由で御料牧場へ向かわれる天皇皇后両陛下と愛子さま
シャネルのスカーフは当時のお気に入りアイテム(2018年5月3日、Ph/JMPA)
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雅子さまはややショート丈のピンクのジャケットに、愛用のシャネルのストールを合わせたパンツスタイルでした。ペールトーンのピンクのジャケットに、同じくペールピンクのはいったストールを合わせられ、肌なじみもよく軽やかな印象です。バッグは、ジャケットと同系色を選ばれ、ボトムと靴はダークカラーの黒をチョイス。上は明るく、下は引き締めカラーで、メリハリのあるコーディネートでした。

雅子さまは、やはりパンツルックでした。爽やかなペールブルーのロングジャケットに、シアーなスカーフを首に巻かれ、春らしい色合いのスタイル。これまでのご静養ファッションでもボトムは黒をセレクトされることが多いですが、この日もボトムは黒のパンツに黒のフラットな靴をセレクト。爽やかな中にもメリハリが感じられるコーディネートでした。

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