趣味・カルチャー

50歳で“絶景ハンター旅”を始めた旅行ジャーナリストおすすめ「いつか絶対見るべき」国内絶景4選

【4】《奇岩》京阪神からアクセス至便な六甲山にある絶景スポット!(兵庫県・芦屋)

我が家からも見える六甲山系にある「芦屋ロックガーデン」は、阪急芦屋川駅からアクセスできるロッククライミングの聖地ともいわれるスポット。写真のインパクトがすごいのに、意外と手軽に行けるという書き込みも複数あり、「本当に?」と半信半疑で出かけることに。

靴はトレッキングシューズを履き、「大変そうなら引き返す」つもりで、夫と大学生の息子を伴い出発。(※我が家は山登りやトレッキングの趣味はなく、たまに旅先でアクティビティに参加する程度で初心者です)

阪急芦屋川駅から素敵なお屋敷が続く坂道を25分ほど歩くと、芦屋ロックガーデンの入り口に到着。高座の滝を抜けると…岩場スタート。「いきなりか~!」と思いつつ手足を使って登り始めます。

岩と神戸や大阪を一望する景色は素晴らしい
岩と神戸や大阪を一望する景色は素晴らしい
写真20枚

最初こそ楽しんでいたのですが、頑張って相当登ったと思っても、案内標識を見ると、まだ上り行程の10分の1ほどしか進んでいません。先を考えると気が遠くなりましたが、岩場をくだるのは危険だし、人も結構多く引き返すこともできず。背水の陣で、休憩をしながらマイペースで進むことに。

時々鎖場もあり、初心者は登れても下るのは難しい(芦屋ロックガーデン)
時々鎖場もあり、初心者は登れても下るのは難しい(芦屋ロックガーデン)
写真20枚

無事にケガもなく目的地の標高447mの風吹岩へ到着。絶景を楽しみ、くだりは一般的な登山道ルートをこちらも休み休みくだり下界へ戻りました。

風吹岩の上で記念撮影(芦屋ロックガーデン)
風吹岩の上で記念撮影(芦屋ロックガーデン)
写真20枚

実は「万物相」という途中にある奇岩スポットが本来狙っていた絶景ポイントだったのですが、横にそれる道を見逃したようで今回は風吹岩でよしとすることに。終わってみれば全体で3時間ほどのルートで達成感もあり、苦労した分、感動も大きい。「今度は、万物相を見にまた行きたい」と思うほど。

ただし口コミにあるほど「初心者や子供でも手軽に…」という感じではなく(山登りをされているかたから見ると簡単なのかもしれませんが)、初心者には想定以上に大変で、後日見つけた公式資料にも中~上級者コースとの記載が。安全面の情報は主観的な口コミではなく、しっかり情報収集をする必要性があると改めて思ったのでした。

思い起こせば出発時、駅では、「六甲山へは、しっかりした装備ででかけてください」というチラシが配られていました。標高に関係なく準備や心構えは十分に、特に年齢的にも安全面には配慮が必要だと、絶景ハンター旅の教訓を得たプチトリップでした。

■芦屋ロックガーデン https://www.city.ashiya.lg.jp/citypromotion/rockgarden.html

※気候や天気の良い日を選び、装備をしっかりとお出かけください。初心者は訪れる人が多い土日などの方が道に迷う心配も少ない。

いかがでしたか? 旅へ出て絶景に出会うのもうれしいですが、自ら絶景を目的に旅に出るのは、違った達成感や思いもあります。また折を見て、気ままに絶景ハンター旅や、その他の行きたい旅リストの達成状況をご紹介します。お楽しみに。

◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん

村田和子さん
旅行ジャーナリスト・村田和子さん
写真20枚

旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年より7年間、NHKラジオ『Nらじ』月一レギュラーを務めた。トラベルナレッジ代表(https://www.travel-k.com/)。旅ブログも行っている(http://www.murata-kazuko.com/)

●《今年の夏旅は愛媛へ》道後温泉本館が全館営業再開へ&お遍路は4年に一度の「逆打ち」でご利益3倍!? 注目スポットを紹介!

●東京から1時間半で「まるでハワイ」の絶景!パンダや温泉に癒される…夏前の今こそ行きたい「和歌山・南紀白浜」

関連キーワード