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67歳オバ記者、60代にして初の「五十肩」 ”悲鳴があがる痛み”をどう乗り越えているのか?

オバ記者
現在五十肩中のオバ記者。左肩が上がらない
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ライター歴45年を迎えたオバ記者こと野原広子(67歳)。年を重ねて体のあちこちから”不調”を感じるように。最近、悩んでいるのが五十肩による痛みだ。つらさを少しでもやわらげるためにどんなことをやっているのか?

* * *

肩に湿布を貼っても効かないタチの悪さ

それにしても“五十肩”がこんなに痛いなんて知らなかったわ。筋肉痛とか打撲の痛みが陽キャなら“五十肩”は陰キャ? 肩の中のスジがねじり上げられるような底意地の悪い激痛に思わず「ひぃ〜っ」と悲鳴をあげそうになるもんね。いや、ひとりで家にいるときは「ぎゃあああ」とか「ぐわわわ〜」とか叫んでいるわよ。

さらにタチが悪いのは、痛む肩に湿布を貼っても効かないの。YouTubeの中の“名医”によると痛みの元凶は肩甲骨だそうなんだよね。肩甲骨は”天使の羽根”が生えているところで、ここにペタッと湿布をしたらスッーっと痛みが引く気がする。ぜひ試してみたいけど、背中に手が回らないんだって。後ろで両手をつなごうとしても無理だもの。

オバ記者
写真は先週。左腕をあげるのもやっとの状態
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ひとり暮らしのつらさ「ここに誰かいてくれたら…」

そうそう、YouTubeの五十肩の動画には「自分ができないことは家族に手伝ってもらいましょう」というアドバイスがあったんだよね。ふ〜ん、家族? 家族ねぇ〜と、痛む肩を押さえながら天井を見上げる私。

自慢じゃないけど私はひとり暮らし歴38年。そりゃあ、2年前に卵巣がんの疑いで入院、手術をしたときも、コロナで3週間寝たり起きたりだったときも、ひとりゆえの大変さはあったわよ。特に精神的に参った。でもちょっと冷静になると大学病院の手術って、大船に乗ったようもんなんだよね。

オバ記者
2年前、卵巣がんの疑いで手術を受けたオバ記者
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私を治療するために医師と看護師、麻酔医と外科医などなど優秀な医療スタッフが総がかりだから、私は術後の痛みに耐えていればいい。てか、それしかやりようがない。入院前、ひとりでマンションでクヨクヨしているよりはずっと気が楽でね。体の不調を訴えると、若い看護師さんが何度もハッパをかけてくれたっけ。

コロナに感染したときもそう。お正月でかかりつけ医はお休みだったけど、食料の備蓄とお隣さんの差し入れでどうにかしのげたの。

コロナ陽性が発覚!
昨年末にはコロナに感染した
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その2つと“五十肩”を比べていいものか。深刻さがまるで違うじゃないかと言われそうだけどさ。ああ、ここに誰かいてくれたらどんなにいいかと思うことが日に何回あるかわからないんだって。たとえば洋服の脱ぎ着がそう。

服を脱ぐのにいつもの3倍、5倍の時間

ここのところ痛みが軽くなってきて、腕も1週間前よりは上がるのよ。でもこれまでの経験上、Tシャツを着る時は痛む左腕から用心しながらそおーっと袖を通す。なのにギャーッ!   何が起きたか自分でも一瞬わかんないんだよ。うずくまって痛みが遠のくのを待っている間は頭まっ白だけど、しばらくして「そうか。ほんの少し腕をひねったんだな」と気づくんだわ。

そんなことは序の口でお風呂にはいる時、下着を脱ぐのが大変。特にブラトップよ。なんとか右手でスソを持ち上げるんだけど伸縮性の布地が団子になって丸まってしまい、さぁ、どうする!  動く右手で引っ張れるところを探すけど、痛い思いはしたくないから平常時の3倍、5倍時間がかかるんだわ。こんな時に誰かが野菜の皮むきみたいにベロンと脱がしてくれたらどんなにいいか……。ひとり家で格闘しているとほんと、泣きそうになるよ。

オバ記者
ほんの少し腕をひねるだけで激痛が走る
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