「薄毛」に悩む女性のためのケアはどんどん進化。広がる選択肢の中から、おしゃれ感覚でチャレンジできるサービスを紹介。軽くてナチュラル、装着も簡単な進化したウィッグをライターAが初体験! さらに、重要なセルフケアについてもリサーチした。
初めてのウィッグQ&A
Q.どんな毛が使われているの?
A.「弊社のウィッグは人毛と人工毛のミックスが主流です。人毛は風になびいたときや光の反射が自然ですが、重いのが難点。人工毛を混ぜることで、軽さや形状記憶といった機能性をアップさせています」(アートネイチャーレディース 銀座プラチナガーデン エグゼクティブカウンセラー・小野木佳恵さん・以下同)
Q.頭皮が蒸れたりしない?
ウィッグのベース素材は年々進化。「頭皮の蒸れは毛量の多さによって感じますが、弊社のウィッグはベースがレース素材で蒸れにくくなっています。部分ウィッグでは、ほとんど蒸れを感じることはありません」。
Q.お手入れはどうするの?
「家でのケアは週に1~2回、専用シャンプーで洗いトリートメントでつけおきした後、形を整え、自然乾燥させます。2~3か月に一度はサロンに持ってきていただき、クリーニングとセットをするのがおすすめです」
Q.費用はどれくらいかかるの?
既製品、オーダーメイド、部分ウィッグ、フルウィッグなど選ぶ種類によって大きく変わってくる。「既製品は7万~30万円、オーダーメイドウィッグは30万円台~60万円台の価格帯です」。
Q.ウィッグに寿命はあるの?
「使う回数やお手入れ状況によって変わりますが、髪の毛と同様でダメージは避けられません。使い方によっては2~3年で傷みが出る場合もありますが、10年以上使い続けている方もいますよ」
アラフィフライターがウィッグを体験してみた
「アラフィフになり、すだれのような薄い前髪や、ペタンコの分け目など髪のボリュームダウンが特に気になります」と話すライターAが話題のウィッグを体験し、つけ心地やおしゃれ感をレポート。アートネイチャーレディース 銀座プラチナガーデン エグゼクティブカウンセラー・小野木佳恵さんがアテンドしてくれた。
「最近のウィッグは見た目も自然で、つけている感覚がないくらい軽くなっています。セットもラクになるので、髪のボリュームダウンや白髪が気になるという60~70代を中心におしゃれ感覚で楽しむ女性が増えています」(小野木さん)
イマドキのウィッグはここがスゴイ
【豊富なカラーから選べる】
既製品ではベースの3色に加え、アクセントカラーも約10種から選べる。オーダーウィッグなら40色以上からセレクトでき、組み合わせは無限大。
【装着方法も選べる】
新しい装着法『ミラクルフィット』は、ストレッチ素材のベースネットが自毛としっかり絡み、違和感ゼロでフィット。
従来からあるクシピンでとめるタイプは、数か所についたピンでパチンと装着するので安定感が欲しい人におすすめ。
まずはピンでとめるタイプを試着
「ウィッグは想像よりも軽く、クシピンでとめるので安定感もバッチリ。ウィッグだと気づかれないくらい自然なのに一気に若返った感じです!」(ライターA)
ロングの部分ウィッグでマイナス5才
「既製品の部分ウィッグは、顔まわりの自毛よりも明るめの色を選ぶのが自然に見せるコツ」と小野木さん。
頭頂部と前髪が違和感なくボリュームアップ。
色もスタイルもバリエ豊富で楽しい!
髪がボリュームアップするだけでテンションもアップ!セット不要で瞬時にヘアスタイルが決まるのも◎。
ミラクルフィットのウィッグは、頭にのせて左右に動かすだけで装着完了。「つけている感がないのに、頭を振ってもまったくズレないのがすごい!」とライターA。
「ブローの手間なしでこのスタイルが完成するなら、ウィッグは忙しい人にもぴったりですね」(ライターA)
フルウィッグでショートスタイルにイメチェンも可能。
「お出かけ用にあえて普段と違うスタイルのウィッグを楽しむ女性も多いですよ」(小野木さん)
ピンポイントで増やしたいならエクステも!
頭頂部や生え際などにピンポイントで増やしたいなら、エクステという方法も。
気になる部分の自毛に人工毛を1本1本結びつけて理想の量にできる『ビューティアップ』は、髪の太さや量、カラーも自由に選べる。毎日のヘアケアが自毛と同様にできる点もうれしい。
自毛に合わせた人工毛をていねいに結びつけるので、自然な仕上がり。100本の無料体験もできる。
ウィッグが試着できるサロンは全国に360店以上
東京・銀座四丁目の交差点の目の前にあるサロンは、1階で既製品、2階でオーダー品を販売。既製品でもバリエーション豊富で、微妙な長さなどを似合うように調整してもらえる。
■レディースアートネイチャー 銀座プラチナガーデン
東京都中央区銀座5-7-19 銀座フォリー1F・2F
https://www.artnature.co.jp/ladies-artnature/
薄毛予防に 髪や頭皮のセルフケア
毎日のケアをコツコツ続けることが予防につながると話す、美容エディター・毛髪診断士の伊熊奈美さんに髪や頭皮のセルフケアについて教えてもらった。
「髪を作るのは健康な体なのでインナーケアが大切。髪の材料となるたんぱく質などの栄養素を摂り、頭皮まで届けるために適度な運動や良質な睡眠で代謝を高めましょう。育毛剤などで頭皮環境を整えるのもおすすめです」(伊熊さん、以下同)
健康な髪を育む4大栄養素
・たんぱく質
「髪の8割はたんぱく質でできています。肉などの動物性だけでなく、大豆などの植物性も摂取して」
・亜鉛、鉄分
「亜鉛は髪を生み出す細胞分裂の盛んな部分に必須。鉄分は血液を作るのに重要。どちらもかきやレバーに豊富です」
・ビタミンC、B群
「緑黄色野菜に豊富なビタミン類は、たんぱく質の合成や亜鉛の働きをサポートします」
◆教えてくれたのは:美容エディター・毛髪診断士の伊熊奈美さん
美容エディター・毛髪診断士の伊熊奈美さん。毛髪科学とヘアケアに精通し、美容から医療まで幅広く取材。著書は『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)。https://www.instagram.com/namiikuma_hairista/
育毛&養毛剤で頭皮をケア
頭皮をケアする育毛&養毛剤を紹介する。
・有効成分が新しい髪を生み出す「リアップリジェンヌ」[第1類医薬品] 60ml 5763円/大正製薬
発毛効果が認められたミノキシジル配合。髪を生み出す力をサポートする成分も配合。
・ヘアサイクルをスムーズに促進「薬用 麗豊」[医薬部外品] 120ml 5500円/ハーバー研究所
休止期が長い女性のヘアサイクルに着目した育毛剤。高麗人参高濃度エキスなど独自保湿成分配合。
・毛根の発毛・育毛の原動力に働きかける「サブリミック アデノバイタル スカルプ パワーショット」[医薬部外品] 120ml 8580円/資生堂プロフェッショナル
頭皮の深層にアプローチ。
・植物の力で頭皮環境を整える「薬用 メディカル アンチヘアロスセラム」[医薬部外品] 50ml 5720円/ロクシタンジャポン
99%自然由来で、抜け毛防止や発毛促進をサポート。
撮影/平林直己 取材・文/青山貴子
※女性セブン2024年10月17日号