コーチがジェスチャーで次の動きを誘導してくれるんだけど、同じステップの繰り返しは2回からせいぜい4回程度。どんどん、どんどん、ステップも手の動かし方も変わるから、ああ、そうか、こうかと思った次の瞬間は、ああ、ダメだぁ、わかんな~いっ。
約20人が「ひゅーっ、ひゅーっ」と声をあげたりして、のりのりでラテンのリズムを刻んでいるというのに、私だけ、あ、ほいっ、あ、ほいっと、伊東四朗の電線音頭かよ。
マンボだの、チャチャチャのステップは「なあ~んだ」ってくらいに簡単なんだけど、ずっとやっていると独特の跳ねる動きがだんだん足腰にこたえるのよ。それで最後はみんなが弾ける笑顔でダンスをしている中、こっちはズルズルと足を引きずって、手だって胸の前あたりでチョロチョロと動かすのが精一杯。