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【時短マイスターから学ぶ家事の時短術】調理・キッチン、お出かけ準備に関するワザ 「ご飯はピザくらいの薄さで冷凍保存」「ゆで卵を2〜3秒でみじん切りに」「レジ袋を一発で開ける」

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「ご飯はピザくらいの薄さで冷凍保存」など【時短マイスターから学ぶ家事の時短術】調理・キッチン、お出かけ準備に関するワザを紹介(写真/イメージマート)
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「今年こそ家事の無駄を省き、自分のための時間を増やしてラクをしたい」と年の初めには思うもの。そこで、YouTubeチャンネル『裏ワザ倶楽部』代表の雨宮秀彦さん、整理収納アドバイザーのFujinaoさん、ライスボールプレイヤーの川原悟さん、日本清掃収納協会認定講師の後藤恵子さん、料理系インスタグラマーのまりさん、という時短マイスターたちに時短術を聞いたところ、スゴ技が満載! その中からすぐに役立ち、家事の時間や負担が激減するアイディアを厳選して公開する。調理・キッチン編、お出かけ準備編、その他をピックアップ。

調理・キッチン編

ご飯はピザくらいの薄さでラップに包んで冷凍保存

「ご飯が炊けたらすぐに、ピザくらいの薄さでラップに包んで冷凍保存すれば、庫内でもかさばらず、電子レンジで2分加熱するだけで、ふっくらします」(川原さん)

ご飯はピザくらいの薄さでラップに包んで冷凍保存
ご飯はピザくらいの薄さでラップに包んで冷凍保存(写真提供/川原悟さん)
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肉の保存はパックについているラップで冷凍保存

「スーパーで買った肉の保存は、パックについているラップにくるんで冷凍室に入れれば、約10秒で保存が完了します」(まりさん、以下同)

肉の保存はパックについているラップで冷凍保存
肉の保存はパックについているラップで冷凍保存(写真/@mr06home)
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玉ねぎは水につけると一瞬でつるん

「玉ねぎは水につけることで皮と皮の間に水が入ってむきやすくなります。その後に芽と根を切り落とすと、つるんとむけますよ」

野菜は二重のザルで“2倍速ゆで”を

「たとえば1つ目のザルににんじん、2つ目のザルにブロッコリーというように、2つのザルに野菜を入れ、上下に重ねて沸騰した鍋に入れれば、同時にゆでられ調理時間も半分になります」

冷凍ストックで調理時間をゼロにする

「2〜3種類のきのこを合わせたものや一口大に切ったにんじん、玉ねぎなどをジッパー付き保存袋に入れて冷凍ストックしておきます。これを使うと、忙しい日に下ごしらえ0分でカレーやみそ汁が完成します。冷凍することで野菜の繊維が壊れ、火の通りがよくなりますし、加熱時間も半分ぐらいになりますよ」

鍋のこげは、火にかけてすっきりきれいに

「こげついたステンレス鍋に水と重曹を入れて、火にかけて沸騰させ、冷ましてからスポンジで磨くと1分でこげつきが取れます」(後藤さん・以下同)

コップは、口をつけたところだけを重点的に

「水を飲み終わったら、すぐにコップの口をつけたところをコップ用スポンジで拭い、お湯ですすげば、洗剤や水道代が節約できます」

ゆで卵は「振るだけ」で、殻がつるりん!

「卵4個が余裕で入る大きめの容器にゆでた卵を入れ、卵の下3分の1がつかるくらいの水を入れて蓋をして、四方八方に10秒ほど振るだけで4個同時に殻が簡単にむける状態になります」(雨宮さん・以下同)

ゆで卵を2〜3秒でみじん切りにする

「よく洗ってきれいにしておいたみかん用のネットの真ん中にゆで卵を入れ、両端を合わせて持ち、ぎゅっと押し出せば2〜3秒でみじん切りになります」

かにの身は、「ぶつけて」出す

「殻の両端を1~5mm程度切り落とし、右手で殻を持ち、左の手のひらに殻を持った手を思いっきりぶつけると一瞬で身が出てきます」

見失ったラップの切り口は輪ゴムが見つけてくれる

「輪ゴムを親指と小指にかけ、ラップの筒を包み込むように握り、ラップを一方に3回、逆方向に軽く回したりすると、ラップの切り口が輪ゴムに引っかかってすぐに見つかり、めくりやすくなります」

ホイップクリームはジャムと一緒に即完成

「200mlの生クリームにいちごやりんごなどのジャム(大さじ3)を入れて泡立てると、90秒でふわふわホイップになります」

ぬるい缶ビールも、クルクルするだけでキンキン

「長方形の容器に氷を入れ、その上にビールを置いてクルクル回すと、1分ほどで冷えます」

にんにくは、レンチンで皮むきラクラク

「にんにくの根元を切り、耐熱皿にのせ、ラップをせずに600Wで様子を見ながら20秒ほど加熱した後、茎の方を持つとスルッと皮がむけます。加熱直後は熱いので注意してください」

ライスボールプレイヤーの川原さん直伝【1秒おにぎり】

【1】まな板の上にラップを敷き、その上に板のり、ご飯、好みの具をのせ、塩を振る。

【1】まな板の上にラップを敷き、その上に板のり、ご飯、好みの具をのせ、塩を振る
【1】まな板の上にラップを敷き、その上に板のり、ご飯、好みの具をのせ、塩を振る(写真提供/川原悟さん)
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【2】ラップの両端を両手で持ち、そのまま向こう側に半分に折る。やや勢いをつけて折るのがコツだ。

【2】ラップの両端を両手で持ち、そのまま向こう側に半分に折る。やや勢いをつけて折るのがコツだ
【2】ラップの両端を両手で持ち、そのまま向こう側に半分に折る。やや勢いをつけて折るのがコツだ(写真提供/川原悟さん)
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【3】2つ折りにしたら、ラップをしたまま左右の上の部分を持ち上げ、おにぎりを手に持つ。

【3】2つ折りにしたら、ラップをしたまま左右の上の部分を持ち上げ、おにぎりを手に持つ
【3】2つ折りにしたら、ラップをしたまま左右の上の部分を持ち上げ、おにぎりを手に持つ(写真提供/川原悟さん)
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【4】ラップの左右はみだし部分を後ろに折りたたむ。1秒で三角形のおにぎりが出来上がる。

【4】ラップの左右はみだし部分を後ろに折りたたむ。1秒で三角形のおにぎりが出来上がる
【4】ラップの左右はみだし部分を後ろに折りたたむ。1秒で三角形のおにぎりが出来上がる(写真提供/川原悟さん)
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甘栗の皮むきには、つまようじを使え

【1】栗の頭の部分・花柱部につまようじを刺す。

【1】栗の頭の部分・花柱部
栗の頭の部分・花柱部(イラスト/鈴木みゆき)
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【1】栗の頭の部分・花柱部につまようじを刺す。
【1】栗の頭の部分・花柱部につまようじを刺す(イラスト/鈴木みゆき)
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【2】皮と実の間につまようじを滑り込ませるようにして奥まで差し込む。

【2】皮と実の間につまようじを滑り込ませるようにして奥まで差し込む
【2】皮と実の間につまようじを滑り込ませるようにして奥まで差し込む(イラスト/鈴木みゆき)
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【3】つまようじを"テコ"のように矢印の方向へ勢いよく傾ける。

【3】つまようじを"テコ"のように矢印の方向へ勢いよく傾ける
【3】つまようじを"テコ"のように矢印の方向へ勢いよく傾ける(イラスト/鈴木みゆき)
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【4】栗の皮が破れ、中の実が出てくる。

【4】栗の皮が破れ、中の実が出てくる
【4】栗の皮が破れ、中の実が出てくる(イラスト/鈴木みゆき)
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【5】破れた部分から皮をむき、中身を取り出す。

【5】破れた部分から皮をむき、中身を取り出す
【5】破れた部分から皮をむき、中身を取り出す(イラスト/鈴木みゆき)
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「1回でうまく破れないときは、同様の手順で反対側の皮をむいてください。手を汚さず甘栗をむくことができます」(雨宮さん)

お出かけ準備で時短

ネックレスのチェーンが絡まったらつまようじでほどく

「ネックレスのチェーンが絡まったら、テーブルなど平らなところに置き、絡まった部分につまようじのとがった先を当て、そのまま左右に動かせば20秒でほどけます」(雨宮さん・以下同)

ネックレスのチェーンが絡まったらつまようじでほどく
ネックレスのチェーンが絡まったらつまようじでほどく
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ブレスレットは、「プラスチックのフォーク」で即つけられる

「留め具タイプのブレスレットは、手首で滑りやすく留めにくいもの。プラスチックのフォークの隙間に留め具の輪を引っかけ、ブレスレットをつける手でフォークの柄を持ち、輪が手首の近くに来るようにしてブレスレットを引っ張ると、留め具の輪が立ち上がるので固定して留められます。金属のフォークはブレスレットを傷つける可能性があるので不向き。必ずプラスチックのものを使用してください」

割れたファンデーションにはラップが救世主

「粉々になって割れたファンデーションをラップに包んで全体が粉々になるまでもみほぐし、再びコンパクトに戻します。その上からラップをかけ、スプレー缶の裏で10秒押しつければ新品同様に復活します」

スニーカーのひもにビーズを通せば、ほどけない

「まず靴ひもが通るビーズを用意します。靴ひもを1回結び、左右のひもにビーズを通し、蝶結びをします。できた輪の中心(結び目からいちばん遠いところ)にビーズが来るように調整すると、飛んでも跳ねてもひもがほどけなくなります」

スニーカーのひもにビーズを通せば、ほどけない
スニーカーのひもにビーズを通せば、ほどけない(写真/YouTube「裏ワザ倶楽部」より)
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冷蔵庫に、朝食セットを用意しておく

「朝食用のかごを準備し、その中に、パン派ならバター、ジャム、ヨーグルトソースなどを、和食派ならのりの佃煮や鮭フレーク、梅干しなど好みのものを入れ、冷蔵庫に入れておけば、翌朝1秒で取り出せます」(Fujinaoさん)

ブレスレットの留め具を簡単に留める方法

【1】プラスチックのフォークを用意する。金属製のフォークは使わない。

【1】プラスチックのフォークを用意する。金属製のフォークは使わない
【1】プラスチックのフォークを用意する。金属製のフォークは使わない(イラスト/鈴木みゆき)
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【2】フォークの隙間にブレスレットの留め具の輪を引っ掛ける。

フォークの隙間にブレスレットの留め具の輪を引っ掛ける
フォークの隙間にブレスレットの留め具の輪を引っ掛ける(イラスト/鈴木みゆき)
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【3】ブレスレットをする手でフォークを持ち、手首近くに輪が来るようにする。

【3】ブレスレットをする手でフォークを持ち、手首近くに輪が来るようにする
【3】ブレスレットをする手でフォークを持ち、手首近くに輪が来るようにする(イラスト/鈴木みゆき)
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【4】【3】の状態でブレスレットを、別の手で矢印の方向に引っ張る。

【4】【3】の状態でブレスレットを、別の手で矢印の方向に引っ張る。
【4】【3】の状態でブレスレットを、別の手で矢印の方向に引っ張る(イラスト/鈴木みゆき)
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【5】輪の部分がフォークに引っかかり固定されて、ぴょこんと立ち上がる。

【5】輪の部分がフォークに引っかかり固定されて、ぴょこんと立ち上がる。
【5】輪の部分がフォークに引っかかり固定されて、ぴょこんと立ち上がる(イラスト/鈴木みゆき)
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【6】腕にブレスレットを一周させて、留め具を輪に引っかける。

【6】腕にブレスレットを一周させて、留め具を輪に引っかける。
【6】腕にブレスレットを一周させて、留め具を輪に引っかける (イラスト/鈴木みゆき)
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その他

靴下のタグピンは、挟むだけではさみいらず

「タグピンを親指と人差し指でしっかりとつまみ、そのまま靴下を振り回します。すると靴下が飛んでいき、はさみなしでもタグピンがきれいに切れます」(雨宮さん・以下同)

濡れた髪の毛はタオルドライで時短&節約に

「濡れた髪をタオルで拭き、そのあと乾いたタオルで包み、その上からドライヤーをかけます。その際、タオルで適度に髪を拭きながら行うと、通常の半分の時間で髪が乾きます」

ミニゴミ箱は家中にあるといい

「食事中などゴミを捨てに行くのが面倒な場合は、テーブルに小さなゴミ袋をマスキングテープで貼っておけば、簡易ゴミ箱ができて、捨てに行く5秒ほどの手間が省けます」(Fujinaoさん・以下同)

「色分け」で、家事負担がグンと軽減

「家族全員のテーマカラーを決め、バスタオルなどを色分けすると、“自分のもの”という感覚が生まれ、洗濯物の片付けを手伝ってもらいやすくなります」

自分だけの「スーパー地図」で効率アップ

「スーパーの特売品など節約になるものを紙に書き出し、同時に野菜→肉→卵→レジと回る順番も決めておきます。その通りに買い物をすれば、時間が半分になり、無駄な買い物が減らせます」(まりさん)

レジ袋を一発で開ける

「ピッタリ張り付いてなかなか開かないレジ袋。特に冬の時期は手の乾燥で開けづらくなるものです。そんなときは親指を折ってほかの指で10秒握ること。手の内側が温かくなり汗をかいて親指が少し湿るので、この状態でレジ袋を開けばすんなり開きます」(雨宮さん)

ゴム手袋は、タオルで拭くと早く乾く

「乾きにくいゴム手袋は、手を拭くようにタオルで拭けば、1時間くらいで乾きます」(Fujinaoさん)

ゴム手袋は、タオルで拭くと早く乾く
ゴム手袋は、タオルで拭くと早く乾く(写真提供/Fujinaoさん)
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取材・文/廉屋友美乃

※女性セブン2025年1月16・23日号

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