皇室には“質素倹約”という伝統があり、お召し物についても「良いものを大切に使い続ける」という考え方が根付いている。着回しもそのひとつだとされる。
たとえば、1997年12月に行われた天皇誕生日の一般参賀で紀子さまがお召しになった、袖部分が濃紺になったブルーのドレスは、2020年1月の新年一般参賀で眞子さんも着用された。さらに4年後の2024年1月に行われた「講書始の儀」では、佳子さまが同じドレスをお召しになり、母娘3人での着回しが実現した。
さまざまな思いが込められたお召し物が、次代へと引き継がれていく。