料理・レシピ

《奥深きコーヒーの世界》GENERATIONS小森隼が教える、ドリップコーヒーをおいしく淹れるコツ

小森隼
コーヒーマイスターの資格をもつ小森隼がおいしいコーヒーのポイントを指南!
写真19枚

コーヒー人気は勢いを増し、産地や味わいはより複雑に進化中。そこで、コーヒーに詳しい芸能人&バリスタがもう一歩深みのある世界へ誘う。自分好みの1杯が見つかるはず!

『AMAZING COFFEE』は、EXILE TETSUYAが2015 年にプロデュースしたコーヒーショップ。TETSUYAを“東京の父”と慕う小森隼は、背中を追うようにコーヒーマイスターの資格を取得。自身初の名古屋店のプロデュースを手がけた。

ドリップしている男性
ドリップって緊張するけどこの時間がたまらなく好き
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「パナマゲイシャなど高級な豆も人気ですが、僕は毎日飲める日常的な豆が好き。コーヒーは生産者、焙煎士、淹れる人により味が変わる。“人”との繋がりを感じ、心を込めて淹れたら絶対おいしい!」(小森さん・以下同)

コーヒーマイスターバッジ
憧れのコーヒーマイスターバッジ!
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ハンドドリップの必須アイテム

丁寧にハンドドリップした1杯は、雑味がしっかりカットされ、濃厚な豆の旨味を感じる口当たり。後味にはチョコレートのような甘味がふわり。

「コーヒーって淹れる人によって味が変わる。そんなところも魅力のひとつです」

小森隼
コーヒーの香りに癒されて♪
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ミル

挽きたての豆の香りは格別なので、まずはぜひ家で挽いてみて。店舗は電動タイプが多いが、家庭用なら手挽きのミルがおすすめ。

コーヒーミル
手軽に使えるミル!
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ドリッパー

ハンドドリップの要。ドリッパーの構造により抽出時間も変わるため、味の決め手となる。

ドリッパー
味の決め手となるドリッパー
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ケトル(細口)

一定量の湯を少量ずつ注ぐために欠かせない存在。注ぎ口が細く、湯の量やスピードを調節しやすい。

ケトル
細口のケトル
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スケール

豆や湯の量、注ぎ時間を正確にはかれる優れもの。よりおいしさを極めたい人に。

スケール
正確にはかるために必要なスケール
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小森隼流基本のハンドドリップ

豆は同社で独自にブレンドした『AMAZING BLEND』を。「僕好みの深煎りで濃厚かつ、甘さの余韻を楽しめます」

コーヒー豆
今回使った豆は『AMAZING BLEND』!
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【1】挽き具合の目安は“グラニュー糖”

今回は深煎りの豆を使うため粗いと味が薄くなり、細かすぎるとえぐみが出やすい。

ミルに豆を入れている
挽き加減はグラニュー糖くらいに
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「挽き加減はグラニュー糖くらいの細かさがベスト」

【2】フィルターは湯通ししておく

「コーヒーの旨味が紙に一気に吸収されないよう、フィルターは先に湯通ししておくのがポイント」

フィルターに湯通ししている
フィルターは先に湯通しする
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抽出時の温度低下も防げる。

【3】粉の表面を平らにしたら準備OK!

挽きたてのコーヒーの粉をドリッパーに入れ、粉の表面を平らにならしておく。

コーヒー豆を入れたドリッパー
粉の表面は平らにならす
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「こうすることで粉に均一にお湯を注げます」

【4】1投目は精神統一!円を描き全体に注ぐ

「1投目は緊張するけど、心を落ちつけて淹れた方が不思議とおいしくなるんです」

ドリッパーに湯を注いでいる
全体をムラなく濡らす
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粉の内側に円を描き、全体をムラなく濡らして。

【5】30秒間の蒸らしでガスを抜く

蒸らしはコーヒー中の二酸化炭素のガスを抜くための大事な作業。

豆を蒸らしている
30秒間蒸らす
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「豆の鮮度や焙煎によってモコッと膨らむドームの形も変わります」

【6】ゆっくり円を描いて本抽出スタート!

1投目で注いだ円の内側をなぞるようにして2投目、3投目を注ぐ。

ドリッパーに湯を注いでいる
1投目で注いだ円の内側をなぞるように湯を注ぐ
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「ゆっくりと同じスピードで注ぐと、ムラなく雑味のないクリアな味に」

【7】200mlになったらドリッパーを外す

3分30秒を目安に、計200mlになった時点でドリッパーに湯が残っていても抽出終了。最後まで淹れ切ると味が薄くなり、雑味が出る。

コーヒーが入ったビーカー
計200mlになったらドリッパーを外す
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“はかる”ことがおいしさの秘訣

・湯200mlで豆は21g

1杯200mlの湯に対し、豆は21gが基本。計量することで味が安定する。

コーヒー豆をはかっている
湯200mlあたり豆は21g
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・湯の温度は92℃

100℃に近いと雑味やえぐみが出やすいので92℃に設定。家では沸騰後に少し冷ましてから注ぐと◎。

ケトル
お湯は92℃に設定
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◆教えてくれたのは:GENERATIONS・小森隼

グループではパフォーマーを担当。2025年に念願のコーヒーマイスターの資格を取得。自ら企画、脚本を手がける舞台『小森隼の小盛りのハナシ 2025』を6月に開催予定。

◆AMAZING COFFEE 中目黒店

AMAZING COFFEE 中目黒店
AMAZING COFFEE 中目黒店
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住所:東京都目黒区青葉台1-18-7 カスタリア中目黒1F 6区画

撮影/玉井幹郎 スタイリング/大貫希代美 ヘアメイク/駒水かすみ 取材・文/岸綾香

※女性セブン2025年5月8・15日号