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68歳オバ記者がGW中に楽しんだ”レジャー” 変化する秋葉原に感じた”混沌”と群馬で出会った”絶品”いちご

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今年のゴールデンウイーク中、オバ記者は何をしていたかをレポート
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最長で11連休だった人もいる今年のゴールデンウィーク。この人はどう過ごしたのか──。ライターのオバ記者こと野原広子(68歳)は、自宅近くの秋葉原に行ったり、群馬で買ったいちごを食べたり…。オバ流の休暇の過ごし方をリポートする。

* * *

GWも「半仕事モード」

会社に行かずにパソコンひとつでどこでも職場。そんなリモートワークがすっかり定着したんだなと、このゴールデンウィークほど思ったことはなかったね。

「途中、有給を取れば11連休」なんていう声も聞こえてきたけど、私の周囲の現役世代にそんな人はひとりもいなくて、せいぜい5月3日から6日までの4連休よ。

その4日間も続けて休める人ばかりじゃなくて、「5、6日は2時間ずつリモート会議に出る」という人もけっこういるんだよね。外資系だと特にそうで、これが大変なんだって。リモート会議に出るには映り込むところを片付けなくてはならぬ。それ以前に資料を読み込み、どこから飛んでくるかわからない質問に備えなければならない。

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喫茶店でノマドワーク中のオバ記者
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そんなグチを若い友人のT子から聞いて「ああ、わかるわー」と大きくうなずいたオバ。あ、いやいや、オバが国をまたいだ会議に出るなんてお日様が西から上がるくらいないことだけどフリーランスゆえ、土日関係なく、昔なら電話一本、今はメール一通送るだけの日があるのよ。そのことだけで意識は「半仕事モード」で、この「半」というのが何とも疲れるんだわ。いっそ「仕事モード」ならあきらめがつくけど、「半」だと頭の一部だけが縛られているみたい?

秋葉原に”デパ地下”出現?

そんな中途半端な家仕事に嫌気がさして、出かけた先は歩いて10分とかからないJR秋葉原駅よ。一年ほど前から始まった大改装がゴールデンウィークの人出に合わせていよいよベールを脱いだのよ。駅構内にできた「エキュート秋葉原」のことね。

しかしさ、そりゃあ、たいした期待はしていなかったけど、まさかまさかここに”デパ地下”が現れるとは思わなかったわよ。

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秋葉原にデパ地下が誕生した
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私が上京した50年前から秋葉原は男くさい街で山手線で唯一、女子トイレより男子トイレが混む駅と言われていたんだけど、最近はパッと見の男女比はほぼ半々。だけどそれは駅にいる人の半分くらいは外国人で、そこにアニメ風コスプレの勧誘女子が混じっているからでね。私みたいなオバちゃんはほとんど見かけないんだわ。

そこにデパ地下にあるテイクアウト弁当や海鮮丼の店は目新しいといえばそうだけど、大丈夫なの? 大型のインベーダーゲーム機器もあるけど、これで遊ぶのはどんな人? まぁ、こういうことも含めて“混沌の秋葉原”でそれが魅力ではあるんだけどね。それにしても不可思議。

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海鮮丼も!
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群馬県で手に入れた小粒いちごが絶品!

駅といえば雨の1日、私は群馬県中之条駅にいたの。『女性セブン』の“おてつ旅”の取材でいちごの収穫を手伝ったのよ。それを箱詰めして道の駅で試食販売も。そうそう。農作業にリモートなんかないもんね。いちごは当たり前だけど完熟のいちごは収穫したそばから傷んでいく。

というのもね。箱詰め作業の時、パートさんが大きなバケツにバラバラと小粒いちごを落としていたのよ。気になって「傷みませんか?」と聞いたら「それは傷むでしょ」とニッコリ。後から思えば、たとえ落とした衝撃で少しぐらい傷んだところで、その日のうちに売れて、その翌日までには食べられるから関係ないんだよね。と、それが分かったのはひとパック430円の小粒いちごを買って家で口にひと粒放り込んだときなの。こんな香り高い美味しいいちごは秒でなくなるって。

会見で松坂慶子に“ぶっこみ”

記者冥利に尽きる。と言ってもいちごの話ではなくて8日、記者会見で松坂慶子(72歳)に質問ができたことよ。

都倉俊一作曲のミュージカル『幾光年 THE MUSICAL―Light Years―』で、今年の7月31日と8月1日の2日間限定で、東京・有楽町の I’M A SHOWで上映。原爆投下から80年を迎える今年、長崎を舞台に松坂慶子が演じる被爆二世ハナの物語で、その若き日々と、孫娘ヒデミを演じ分ける若きホープ大原櫻子にも期待が集まっているのだそう。

ミュージカル『幾光年 THE MUSICAL―Light Years―』
ミュージカル『幾光年 THE MUSICAL―Light Years―』舞台あいさつ
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そこで手を挙げて質問したのですよ。

「松坂さんは1990年発売のCD、『椿姫』で主役を歌っていて、私、それを今でも時折聴いています。あの役者ならではの声の表情の付け方は今回のミュージカルにも生かされるのでしょうか」と。

ふふふ。隣りに座る都倉俊一はまったくご存知なかったようで、しみじみと松坂慶子の顔をのぞきこんでいるし、何よりご本人の顔がパーッと明るくなって「そうなんですよ。あの時も猛特訓でしたが、今回も特訓をしていただけたら頑張ろうと思います」と都倉氏にアピールしてね。ふふふ、私、いいトスをあげちゃったかも!

とはいえ、こういう”ぶっ込み”がいつも出来るとは限らないし、ただの迷惑になることもあるから、ほどほどにしないとね。

◆ライター・オバ記者(野原広子)

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1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。

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