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《痩せたければ❝運動じゃない!❞》痩身エキスパートが教える50代でも成功するダイエット術

『湘南美容クリニック 新宿本院』痩身エキスパートドクターの御園生佳奈子さん(写真/平林直己)
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薄着の季節に気になるのが、着実に増えていくお腹まわりや二の腕のお肉。特に50代以降、「太りやすく、痩せにくくなった」と感じている人も多いはず。「5〜6月頃から、夏に向けて痩身の相談に来られる方が増えます」と話すのは、『湘南美容クリニック新宿本院』で痩身エキスパートドクターを務める御園生佳奈子さん。痩身の専門家に、50代の方でも成功するダイエット術を聞いた。

加齢とともに太る原因は基礎代謝の低下じゃなかった!

ダイエット術を学ぶときによく耳にする基礎代謝とは、人間が生命活動を維持するために消費する最低限のエネルギーのこと。加齢とともに太るのは、この基礎代謝の低下が原因とされがちだが、「かつては年齢とともに基礎代謝が低下すると思われていましたが、近年の研究では、20〜60代では基礎代謝の大きな変化はないという報告もあります。基礎代謝の低下ではなく、日々の活動量が減り、摂りすぎたカロリーが少しずつ蓄積することが、体重増加の大きな原因です」と御園生さん(以下同)。

「年齢とともに関節の可動域が狭くなり歩幅が小さくなると消費カロリーが減少します。また、無意識のうちに食べ過ぎている人も多いですね。『1日2食しか食べてない』とおっしゃる患者さんでも、よくよく聞いてみると、おやつや甘い飲み物でカロリーオーバーしていたり、1週間の中で数日は外食するなど食べ過ぎてる日がある場合が。1日のオーバーがたった100キロカロリーだったとしても、それが続くことで、いつの間にか体重が増えてしまうのです」

更年期以降はお腹周りに脂肪が集中する

女性の場合、更年期による女性ホルモンの低下も体型の変化に大きな影響を与える。
「脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があり、若い女性は体の表面に皮下脂肪がつき女性特有の丸みを作っています。しかし、更年期になり女性ホルモンが減少すると、お腹まわりに内臓脂肪がつきやすくなります。
1kg体重が増えたとしても、若い頃は全身に分散して脂肪がつくため目立ちませんが、更年期以降はお腹まわりに集中して脂肪がつくため目立つようになります。しかも、脂肪は筋肉よりも軽いため、たった1kgでも意外に体積があり、ますます目立つことになるんです」

「脂肪は筋肉よりも軽いので、たった1kgでもこんなに大きいんですよ」(写真/平林直己)
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痩せるためには食事が9割。たんぱく質を積極的に摂ることも大切

ダイエットというと、運動で脂肪を燃焼させるイメージがあるが、御園生さんは「体重を落とすためには運動よりも食事に気をつけることが大切」と話す。
「基本的に摂取カロリーが消費カロリーを上回ることで、体重が増えます。とはいえ、1時間運動したところで消費できるカロリーはそれほど多いわけではなく、また毎日時間を取って運動を継続することも大変な労力を伴います。
もちろん健康面のことを考えると適度な運動は取り入れていただいた方がよいですが、ダイエットにおいては継続できることが重要なため、短期間の無理な運動習慣よりも、長期にわたって取り組める無理のない食事制限がおすすめです。
摂取カロリーを抑えるためには、毎回の食事を腹八分目で済ますことを習慣づける方が、毎日ジムへ行くよりも継続しやすいと思います。目安として、食事:運動=9:1くらいのイメージで取り組んでいただくことをおすすめします。

そして食事で気をつけてほしいのは、不足しがちなたんぱく質をしっかり摂取すること。1日に必要なたんぱく質の量は、《自分の体重の数値×1g》を目安としましょう。例えば体重50kgの人だと1日50gですね。朝15g、昼15g、夜20gというように食事ごとに分けて、肉や魚、豆腐などの大豆製品を意識して摂るようにしてください。

最近は、プロテインでたんぱく質を摂取する人も増えていますが、食事にプラスするとカロリーオーバーになる可能性があるので、ほかの食事と合わせて摂る場合は、全体のカロリーに注意しましょう。
また、食事はしっかり噛んで食べると消化する際にもカロリーを消費できるので、ひと口30回噛むことを目標にするといいですよ」

朝のストレッチやクリニックの施術を取り入れ、効率的に痩せる

「私も実践しているのですが、朝にストレッチを取り入れるのはとてもおすすめです。寝起きに体をゆっくり伸ばしたり、肩や股関節を軽く動かしたりするだけでも、関節の可動域が広がり、1日を通して自然と動きが大きくなりやすくなります。結果として、同じ日常動作でも消費カロリーがわずかに増え、ダイエットのサポートになります。朝のストレッチは代謝を上げる“スイッチ”としても役立ちますよ。加えて、筋肉量を維持するためのスクワットなどの筋トレも取り入れられるといいですね」

実は御園生さんは、過去に激太りした経験がある。
「研修医時代に『ミス・ユニバース・ジャパン』で準グランプリを受賞したものの、グランプリを逃した悔しさから暴飲暴食して、気付けば10㎏増。その後、ダイエットやクリニックの施術を取り入れて体重を戻し、スタイルをキープしています」

グランプリを逃したのが悔しくて、暴飲暴食して激太りに。現在よりも10kg近くオーバーしていた頃の御園生さん。
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痩身エキスパートドクターとして活躍する現在は、スリムな体型をキープ。
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自身の経験を元に痩身のエキスパートになった御園生さんに、クリニックでできるおすすめの施術を聞いた。

クリニックの痩身治療なら部分痩せも可能

●クールスカルプティング エリート
脂肪だけを冷やしてダメージを与え、自然な代謝の中で体の外へと排出していく痩身治療。皮膚や筋肉にはダメージを与えないため、切らずに部分痩せが叶うのが特徴。 施術後2〜3か月かけて少しずつ脂肪が減っていき、リバウンドしにくいのメリット。
「クリニックでもいちばん人気のある痩身施術ですね。数ある痩身治療の中で、安全性と脂肪減少効果について日本で唯一厚生労働省から承認されたマシンです。40〜50代だとお腹、二の腕、背中を希望する人が多いです。私は脂肪がつきやすい太ももに4回行い、左右各7cm細くなりました」

『クールスカルプティングエリート』の施術は、気になる部位を冷却して脂肪細胞を破壊する。
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『クールスカルプティングエリート』でお腹を施術。2か月半後には脂肪が排出されすっきりしている。1エリア2万9800円。
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●オンダリフト
特殊なマイクロ波を照射することで、脂肪を減少させる治療。マイクロ波の熱刺激により、皮膚表面の引き締め効果も期待できる。最新機種では体だけでなく顔にも対応可能。
「もともとボディー用だったのですが、顔にも施術可能になり人気です。脂肪を落としつつリフトアップができるため、顔やせしてもしわっぽくならず、顔のお肉が気になるという中高年の方に特に評判ですね」

『オンダリフト』で頬を施術。脂肪を減らしながらリフトアップができる。施術直後は一時的に赤みが出ることもあるが、すぐにメイク可能。頬1回2万7000円。
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●ボトックス痩身
筋肉の動きを弱める効果があるボトックスを注入することで、発達しすぎたふくらはぎの筋肉をほっそりさせる治療。
「ふくらはぎが細くなるとひざ丈の洋服を着た時に脚の印象が華奢になって、より女性らしく見えます。薄着になるこれからの季節におすすめです」

『ボトックス痩身』でふくらはぎを施術。3か月後にはスラリとした印象に。ふくらはぎ(韓国製ボツリヌストキシン)3万8000円。
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「医療痩身は種類が本当にたくさんあります。悩みをうかがいながら適した施術をご提案するので、知識がなくても心配いりません。
基本的に体型の維持は一生付き合っていく課題です。極端な食事制限や運動をするのではなく、長い目で見て負担なく続けていける方法を取り入れることが大切です」

(プロフィール)
御園生佳奈子さん
みそのう・かなこ。愛媛大学医学部医学科卒業。愛媛県立中央病院勤務後、湘南美容クリニック入職。痩身エキスパートドクターとして、自身の体験談を交えたアドバイスを行う。‘17年ミス・ユニバース・ジャパン準グランプリ。
『湘南美容クリニック 新宿本院』https://www.s-b-c.net/clinic/branch/shinjuku/

 

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