全室露天風呂付の客室は意外と手頃!? ラフォーレ倶楽部の会員ならさらにお得
箱根・強羅といえば、日本でも屈指の高級旅館が多い場所。宿泊費が気になりますが、今回滞在した新館の「綾館」は、客室に温泉露天風呂がついて2名一室利用で3万円前後(1名当たり、2食付き)~。訪日外国人も多く宿泊費が高騰している中で、記念日などなら手が届く範囲でしょう。
また綾館の22室のうち、4室はワンちゃんと過ごせるドックルーム。こちらは人気が高く、早々に予約が埋まるといいます。


また「ラフォーレ」という名に聞き覚えがあるかたも多いと思いことでしょう。企業の福利厚生施設ラフォーレ倶楽部の施設とあって、会員なら更にお得な価格で滞在ができます。
昨今は手軽にオンラインサイトから宿の予約が可能となり、会社の福利厚生サービスを使う人は減っていますが、ひと手間かけると実はお得! 本人や家族が勤める会社がラフォーレ倶楽部の法人会員なら、箱根・強羅を含む全国のラフォーレの他、マリオット系列のホテルなども会員価格で宿泊ができます。一度チェックしてみるといいですよ。
■ラフォーレ倶楽部 https://www.laforet.co.jp/
まだある!梅雨シーズンの絶景を求め青森へ。「奥入瀬渓流ホテル」で苔さんぽ
梅雨といえば、筆者の頭に浮かぶのが、青森県の十和田湖から流れ出る渓流美が美しい奥入瀬渓流。四季折々の素晴らしい景観が楽しめる渓流沿いに佇む「奥入瀬渓流ホテル」では、梅雨でも様々なスタイルで渓流散策が楽しめ館内施設も充実。特に雨に濡れイキイキとする苔をテーマにした滞在が人気で、「苔さんぽ」のアクティビティから「おいらせ苔パフェ」まで、五感に訴える苔推しの楽しみが揃います。

「苔さんぽ」は、奥入瀬渓流の絶景スポットをバスで巡り、ルーペをもってガイドとともに苔のミクロの世界を堪能。特に雨など湿気の多い日はいききとした苔の姿が見られておすすめだといいます。筆者も参加したことがあるのですが、小さな苔を拡大してみると精巧な作りに感動し、自然の神秘を感じます。

また梅雨の晴れ間には、オープントップバスで奥入瀬を巡るアクティビティもおすすめ。屋根無しのオープントップバスから眺める奥入瀬渓流は、歩くのとは目線がかわり、風を切りながら爽快な気分で奥入瀬の新たな魅力を堪能できます。

奥入瀬渓流ホテルのロビーでは、岡本太郎作の巨大暖炉「森の神話」が出迎え、大きな窓から青々とした緑を眺めながらゆったりと過ごせます。

館内はアートと自然の織りなす心地よい空間が広がり、おこもり旅にぴったり。八甲田を源泉とする温泉もダイナミックな自然とともに楽しめます。



■奥入瀬渓流ホテル https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/oirasekeiryu/
いかがですか? 梅雨時期など雨の日は、じっくりと旅先や宿を味わうおこもり旅で、五感で滞在を楽しみましょう。ただし梅雨時は、気温の変動が大きいので温度調整ができる服装をこころがけ、足元も滑りにくいものを選ぶこと。ここ数年、急な雨量の変化で交通機関に影響がでることが(梅雨時に限りませんが)多くなっています。気象情報を配慮しながら、臨機応変に対応をすることも心がけ、旅を楽しまれてくださいね。
◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん

旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年より7年間、NHKラジオ『Nらじ』月一レギュラーを
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