「ニルヴァーナ ニューヨーク」引地翔悟シェフのチキンカレーレシピ
「ラッサム」は南インドの家庭料理で、酸味のあるスパイシーなスープのこと。消化を助けるクミンやブラックペッパーが使われ、現地では元気になれる料理の代表的存在なのだそう。もちろんそれだけではなく、鶏の旨みが溶け出たスープは、最後の一滴まで飲み干したいおいしさ。

「夏場は結局今日もコレ、という日が多いですね。体にスーッと染み入って、活力をもらえます」(引地シェフ)

「夏野菜と手羽元のラッサムカレー」レシピ
毎日食べても飽きがこない体に染み入るスープカレー。

《材料》(2〜4人分)
手羽元…6本 おろしにんにく・おろししょうが…各1かけ分 トマト(完熟)…2個 なす…1本 オクラ…6本 水…3カップ
【A】ガラムマサラ…大さじ21/3黒こしょう…少量
【B】タマリンドペースト(なければ酢または梅干しの果肉)・しょうゆ・塩…各小さじ1
砂糖…ひとつまみ
サラダ油…大さじ1 パクチーの葉…適宜 ご飯…適量
《作り方》
【1】手羽元は塩ひとつまみ(分量外)をまぶしつけてもみ込み、10~30分置く。トマトはざく切りに、なすはへたを切り落として半月切りに、オクラはへたを落として斜め切りにする。

【2】鍋にサラダ油を中火で熱し、おろしにんにく・おろししょうがを炒める。香りが立ったらトマトを加え、つぶしながら5分ほど炒め煮する。

【3】【A】を加えて炒め、香りが立ったら【1】の手羽元、なす、水を加え、15分ほど煮込む。
【4】オクラ、【B】を加え、さらに5分煮る。
【5】器にご飯を盛り、【4】をかける。刻んだパクチーを散らす。
【翌日アレンジ】「冷やしラッサムそうめん」レシピ
ひと晩寝かせると、骨からだしがさらに出て、より奥深い味わいに。ツルッとのどごしのいいそうめんとも好相性!

《材料と作り方》(1人分)
【1】そうめん1束はゆでて流水で洗い、氷水でしめる。「翌日カレー」はよく冷やし、具の手羽元は骨を除いて細く割く。
【2】器に【1】を入れ、【2】を適量かける。仕上げに、ガラムマサラ・黒こしょう各少量を合わせて振りかける。
◆ニルヴァーナ ニューヨーク

大学で心理学を学んだシェフが、多彩なスパイス使いで五感を刺激するスタイリッシュなモダンインド料理を提供。
住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガーデンテラス1F
撮影/田中宏幸、菅井淳子、市瀬真以 取材・文/高城直子
※女性セブン2025年9月4日号