
夏の日差しで肌はすっかりおつかれ気味。放っておくと乾燥して老化が進み、しわやたるみに一直線――「エイジングケアのために顔トレはとても大事なエクササイズです」と話すのは、いくつもの顔トレを考案してきた表情筋研究家の間々田佳子さん。スキンケアも大切だけれど、トレーニングをして筋肉を鍛えれば、肌悩みを一掃した若々しい顔が手に入る!
血行を促進してむくみをとる「全体ほぐし」
「表情筋は左右合わせて約50ほど。目と口を開きながら顔全体を動かすことで普段なかなか使わない筋肉も動かすことができて血行がよくなり、老廃物を流します」(間々田さん・以下同)

【1】手をギュッと握りながら腕を軽く上げ、目と口を強く閉じて「シュッ」と息を吐く。

【2】手と目、口を一気に開いて「ハッ」と息を吐く。【1】と【2】を5秒間繰り返すと血行がよくなり、顔がポカポカしてくる。

目力をグッとアップさせて目元の「たるみ解消」
「上まぶたにある筋肉と眼球を支える筋肉を刺激して鍛えることで、目力が上がってたるみが解消され若々しい印象に。疲れ目にも効果がありますよ」

【1】顔は正面を向いたまま、両方の目の黒目を思い切り右に向ける。

【2】顔は正面を向いたまま、次に黒目を思い切り左に向ける。片道3秒、3往復が目安。

「眼輪筋ロックスマイル」で笑いじわを撃退
「眼輪筋を鍛えると、弾力が上がりしわが入りづらくなります。放射線状に目をしっかり開いた状態を保ってトレーニングすればたるみ解消も期待できます」

【1】眉上を人差し指で押さえ、目の下の眼輪筋(ほお骨のあたり)を親指で押さえる。そのまま目を大きく開き、ほおを上げて笑ったまま、5秒キープ。

【2】手を外して、【1】と同様に目を大きく見開く。目元やおでこにしわが寄らない程度に口角とほおを上げて。【1】と同様にそのまま5秒キープ。

口まわりをシャープに「ウートレ」で小顔効果も
「ほお筋が使えていないと、どんどんブルドッグ顔になってしまいます。動かせば動かすほど、弾力あるほお筋になり、たるみが解消されます」

【1】口の両端に人差し指を当てほおに向かって引っ張りながら唇をとがらせる。口のまわりとほおが引っ張り合うように5秒キープ。

【2】指を離して、【1】と同じ表情で5秒キープ。単に口をとがらせるだけでなく、頬にしっかり力を入れて。

舌とあご下を動かして「二重あご予防」
舌を鍛えるとあごまわりのもたれが解消されますが、姿勢が悪いとかえってあごが発達してしまうことも。猫背にならないよう注意して。

【1】舌全体を上あごにしっかりつけて、首の前面を緊張させる。

【2】舌を上あごにつけたまま口を軽く閉じ、あごを上げ下げする(5〜10回)。

「口角アップ」で明るく美しい表情に
加齢とともに口角が下がると老け込んだ印象に。ほうれい線も深く刻まれてしまいます。トレーニングで口角が上がった状態を筋肉にしっかり形状記憶させましょう。

【1】口角を上げたまま、舌先を右に思い切り出して5秒キープ。

【2】口角を上げたまま、同様に舌先を左に出して5秒キープ。

疲れをとって顔スッキリ「顔ツボ」メソッド
すき間時間に押してほぐせば、血行促進で若返り!
「ツボを押すだけなら入浴のときや家事の合間にすぐできます。毎日の習慣にすればなによりのアンチエイジングです。顔の筋肉はいくつになっても動かせば、しっかりと鍛えることが可能!リンパの流れがよくなれば弾力ある表情筋が育ちます」
疲れ目もまぶたの重みもすっきり解消

人差し指をカギの形にして、眉毛に沿って心地いい強さで押していく。
血流をよくしてむくみがとれて明るい顔に

手でグーの形をつくり、ほお骨の下をグッと押していく。内側から外側に。
たるみやくぼみに負けそうな目元を元気にする

親指をカギの形にして目の下、ほお骨の上のあたりを押していく。
◆教えてくれたのは:表情筋研究家・間々田佳子さん

顔を引き締め、表情や印象を変えていく「コアフェイストレーニング」を考案。著書に『ブルドッグ顔が引き上がる!5秒でできる「顔筋改革」』ほか多数。
取材/小山内麗香
※女性セブン2025年9月4日号