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《“世界一しあわせな動物”知っていますか?》日本でここだけ!小型カンガルー「クオッカ」に会える埼玉県こども動物自然公園は「夜」も楽しい

「世界一しあわせな動物」と言われるクオッカ(写真提供/埼玉県こども動物自然公園)
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キュッとあがった口角が笑っているように見えることから「世界一しあわせな動物」と言われるクオッカ。日本では唯一、埼玉県こども動物自然公園が、クオッカに会える施設である。さらに2025年3月には屋内展示室も完成し、人気を博している。そんな魅力たっぷりのクオッカをかわいらしい写真とともにお届け。

世界一しあわせ?その秘密は“笑っているような顔”

クオッカは、オーストラリア南西部のロットネスト島などに生息する小型カンガルーの一種。常に微笑んでいるような表情から「世界一しあわせな動物」と呼ばれ、見ているだけで自然に笑顔になれる。また、ぬいぐるみのような愛らしいフォルムも人気の秘密だ。

日本で唯一!その“しあわせ”を見られる場所

そんなクオッカは、日本では「埼玉県こども動物自然公園」でしか会えない。同園では2020年に4頭を迎えてから毎年繁殖に成功し、現在では11頭のクオッカが暮らしている。副園長の田中理恵子さんによれば、オーストラリア政府や各関係者との交渉を重ね、約80ページにも及ぶ英文資料を提出するなど、やっとの思いで迎え入れが実現したという。

実は絶滅危惧種であるクオッカ(写真提供/埼玉県こども動物自然公園)
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自然な姿の引き出す工夫

クオッカの主なたべものは繊維の多い草木。硬いものを食べるため、顎の筋肉が発達し、また口角があがっているため笑っているように見えている。同園では野生での本来の行動を引き出すため、わざとエサを隠したり、高い所に置いたりなどしているという。これによってクオッカ本来の行動を引き出し、あわせて「立ち上がる姿」や「かわいらしい仕草」などが来園者にとっても観察の楽しみにつながっているのだろう。

ティーツリーを一緒に食べているクオッカ親子(写真提供/埼玉県こども動物自然公園)
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また、これまで屋外の展示スペースのみだったため、夜行性であるクオッカの体調を考慮し、公開できる時間が限られていたが、照明をおとした室内展示室のオープンにより、時間に制限なく観察できるようになった。

さらに、同園では夏恒例イベントで、入園時間を夜間まで延長する「ナイトズー」を9月にずらし実施。 ナイトズーではクオッカの展示は行っていないが、コアラやナマケモノなど他の夜行性の動物の夜の活発な姿を見ることができる。秋の気配を感じながら、様々な動物たちの“癒やし”に出会う、そんな季節の楽しみかたもまた格別だろう。

去年の「ナイトズー」の様子。イルミネーションや音楽ライブなどイベントが盛りだくさん(写真提供/埼玉県こども動物自然公園)
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「ナイトズー2025」開催日程

2025年9月12日(金)~2025年9月15日(月)
2025年9月19日(金)~2025年9月21日(日)
2025年9月23日(火)
閉園時間:午後8時30分まで(入園は午後7時30分まで)

各詳細については埼玉県こども動物自然公園の公式ホームページをご確認ください。

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