新進気鋭の俳優・清水尋也（26才）の薬物逮捕に芸能界が揺れている。警視庁によると、9月3日の早朝、東京都杉並区の自宅に捜査員が家宅捜索に入り、麻薬取締法違反で逮捕された清水容疑者。2012年のデビュー以来、映画「渇き。」や「東京リベンジャーズ」シリーズに出演、現在はドラマ「19番目のカルテ」（TBS系）に出演するなど、若手の中でも最も多忙な俳優の一人だった。
「『19番目のカルテ』のスタッフは対応に追われています。9月7日の放送が最終話ですが、清水容疑者はメインキャストの一人なので、編集でカットするのもかなり大変な作業となります。彼の場合、主演ではないものの、存在感の強い役を演じることが多いので、他の作品を含めて編集するのは簡単じゃない。特に過去の作品をどうするのかは議論されていくことになる」（テレビ局関係者）
これまでもドラマや映画の出演者の逮捕によって、過去の作品の配信停止などをめぐり賛否両論が巻き起こった。
「ただ、近年はよっぽど重罪でなければ、配信については停止しないことが増えています。多くの視聴者が“作品に罪はない”、“有料の動画配信サービスは見るかどうかを利用者が判断できる”などの理由からです。実際、NHKでも薬物で逮捕された俳優が出ている作品が配信されています。地上波での再放送はいまも難しいですがね」（別のテレビ局関係者）
現在、TBSは過去のドラマを無料配信中で、特に昨年放送されたヒットドラマ「海に眠るダイヤモンド」は地上波放送終了後、初の無料放送で注目されていた。清水容疑者は、この作品でも重要な役を演じていた。
「その他、清水容疑者はNHKの朝ドラ『おかえりモネ』などにも出ています。配信停止などについては決まったルールがありませんので、各々の判断になるのでしょう。麻薬取締法違反なので、覚醒剤ではなく、大麻か、あるいはコカイン、MDMAなどが考えられますが、所持なのか使用なのかも含めて、今後明らかになる罪状も判断材料となるかもしれません。一緒に逮捕された交際相手とみられる女性についても気になるところですね」（前出・別のテレビ局関係者）
他の俳優にはない魅力を醸し出し、多くの作品に出演していた清水容疑者。逮捕の影響は想像以上に大きい。