
かつて「表情がない」とも心配された悠仁さまは、成年式を境に鮮やかな“変身”を遂げられたようにも見える。そんな悠仁さまの周囲が意識するのは、国民から絶大な注目を集める愛子さまのお姿だった。将来の天皇が見据える、“皇室の未来”とは──。
9月6日に行われた悠仁さまの成年式の様子は、NHKが一部生中継したほか、各社が主要ニュースとして伝えた。正装で儀式に臨む悠仁さまの凜々しいお姿は、多くの国民から好意的に受け止められたようだ。
また、式典と前後して、悠仁さまの“素のお姿”も世間にお披露目された。8月末、NHKが特別番組『成年式へ 素顔の悠仁さま』を放送。さらに9月14日には日本テレビ系列の『真相報道バンキシャ!』が悠仁さまの特集を組んだのだ。“ひいくん”の愛称で呼ばれ、屈託のない笑顔を浮かべる“普通の高校生”の姿が伝えられた。
成年式の式典における堂々とした佇まいに、爽やかな笑顔──成年式は将来、天皇として即位される悠仁さまの堂々たるお姿が国民に届く契機となった。
「一方で、ここ最近、悠仁さまのご様子が驚きをもって受け止められているのは、これまで醸成されてきたイメージとのギャップが大きいことも理由の1つでしょう。高校時代、悠仁さまはご一家でご公務に臨まれることもありましたが、その際“あまりに無表情ではないか”と心配の声が上がることも多かったからです」(皇室ジャーナリスト)
表情の乏しさへの指摘だけでなく、過去には作文の“コピペ騒動”が持ち上がったこともある。それは、いまから3年前、2022年2月のことだ。
「紀子さまと私的に旅行された小笠原諸島での思い出を綴った作文が、学生向けの文学賞で佳作として表彰された。しかし翌年になり、その一部が既刊のガイドブックの文章と酷似していると指摘されました。
実際、該当部分を比べてみると、ほぼ“コピペ”されたような記述が複数あった。悠仁さまはその後宮内庁を通して『ご指摘に感謝します』との意を示され、参考文献を記載した作文を主催者に再提出されました」(前出・皇室ジャーナリスト)
さらには昨年、“悠仁さまが東京大学を目指されているのではないか“と囁かれるような出来事もあった。
「大学受験を控えた8月、悠仁さまが世界最大規模の学術会議である『国際昆虫学会議』にポスター発表で参加されたのです。当時、紀子さまは悠仁さまを初の“東大卒の天皇”にするべく動かれているのではないかと噂されていた。皇族として初めて筑波大学附属高校に入学されたのも、その布石ではないかとされていたのです。
そこで発表された研究は、一般人が立ち入りできない皇居や赤坂御用地でのトンボ採集が前提とされており、さらに、国内一流の研究者たちとの協力で実現したもので、“東大推薦入試のための実績づくりとしては申し分ない”という声も聞こえていました」(前出・皇室ジャーナリスト)

こうした動きは、天皇家ではなく秋篠宮家に生まれた悠仁さまを、“将来の天皇として立派に育て上げなければ”という、紀子さまの強いお気持ちによるものとも捉えられていた。
「しかし、紀子さまのこうした強烈な思いが空回りし、かえって悠仁さまにマイナスなイメージが定着しかねない状況に陥っている側面もあったのです」(宮内庁関係者)
そんな経緯がありながら、悠仁さまは“無表情”と指摘された過去とは激変した風格を見せ、見事にイメージを払拭されたのだった。今後、成年皇族としてご活躍の場を広げていくことになるが、その際、紀子さまや宮内庁の担当者が“反面教師”にしているのが、ほかでもない愛子さまの学生時代ではないかといわれている。ある宮内庁関係者が語る。
「いまではお出ましになるたびに多くの国民から熱狂的な歓迎を受ける愛子さまですが、学生時代は“隠しすぎた”と言えるかもしれません。両陛下が、当時学生の愛子さまが世間の目にさらされるのをためらっておられた上、コロナ禍という不運も重なり、成年会見まではお人柄が国民に充分伝わっていませんでした。実際、今回の悠仁さまのように、ご学友が愛子さまの素顔を語る場面も記憶にありません。
それが蓋を開けてみれば愛子さまのこの人気ぶり。“こんなに人気が出るなら、もっと早くご公務に励んでいただけばよかった“という声も上がっているのです。こうした状況を踏まえ、悠仁さまは今後、学生のうちから積極的にご公務にも参加されるとみられています。地方へも、年に2回ほどお出ましになるのではないでしょうか」
現に、コロナの影響があったとはいえ、愛子さまが大学1年時に出席されたご公務は宮中での儀式のみ。一方の悠仁さまは、早くも9月16日には姉の佳子さまとともに国立競技場を訪れ、世界陸上を観戦。さらに9月末には、秋篠宮さまとともに大阪・関西万博を視察されることが決まっている。