
冷えた体を温めるだけでなく、野菜たっぷり&発酵食品のみそを使った豚汁は“腸活”にもなる、と近年静かなブームに。3つの豚汁の名店それぞれが、自慢のおいしい豚汁の秘訣を大公開。ちょっとしたコツで、いつもの豚汁がグンと格上げされること間違いなし!
“とろり”の秘密はじゃがいも!豚肉は2種使いで「とろ~り豚汁めし 八百食堂」
まるでポタージュのような舌ざわりとのど越しの理由は、溶けたじゃがいも。
「家庭で作る場合は、圧力鍋を使えば短時間でとろりと仕上がりますよ」と「とろ~り豚汁めし 八百食堂」女将の早川美雪さん。みそは亀戸のみそ専門店「佐野みそ」で白みそベースのブレンドを特注。豚バラ肉で旨みを、豚こま肉で歯ごたえを出すなど肉にもアイデアが光る。

じゃがいもが溶け出たスープでおなかの中から温まる
《Point》じゃがいもは、煮崩れるくらい小さく切る、形が残るよう大きめに切る、の2種類を用意する。

「栄養を丸ごと摂ってほしいから」(早川さん)と野菜は基本的に皮ごと使用。ココナッツオイルで炒めて旨みをコーティングしてから煮込む。

とろ~りとなるまで煮込んだら、冷まして一晩おいて熟成させる。

《作り方》
【1】大根200gは1.5cm幅のいちょう切りにし、塩適量をまぶしておく。じゃがいも中2個は皮ごと乱切りに、ごぼう1/2本、にんじん1本は乱切りにし、大根とともにココナッツオイル(なければサラダ油)適量で炒める。
【2】鍋に【1】を入れ、野菜が浸るまでだし汁を入れる。3cm幅に切った豚肉(こま切れ肉とバラ肉を合わせて300g)を、表面全体を覆うように広げて肉の色が変わるまで蒸す。
【3】こんにゃく150gは短冊切りにして【2】に入れ、だし汁を具材が浸るまで足し、じゃがいもが煮崩れるくらいまで(1時間以上)煮る。
【4】みそ適量を入れて味を調える。冷めたら一晩冷蔵庫に入れて味をなじませ、食べる直前に再び温めて器に盛る。
◆教えてくれたのは:とろ~り豚汁めし 八百食堂・女将 早川美雪さん

ノスタルジックな店内と女将の笑顔に、お腹も気持ちもほっこり。
東京都新宿区山吹町293生島ビル1F