【1】日本神話最強の武神が邪気を断つ「鹿島神宮」
武甕槌大神<たけみかづちのおおかみ>は、国譲り神話で葦原中国<あしはらのなかくに>(地上世界)を平定したとされる最強の武神。

「鹿島神宮は源頼朝や徳川将軍家など、歴代の武将が崇敬した、全国に約600社ある鹿島神社の総本社です。その圧倒的な神威で、人生に立ちはだかる厄災を一刀両断していただけます。
門出を意味する『鹿島立ち』の語源となった神社で、新たな道を切り開く力を授かりましょう」(中津川さん・以下同)

【おすすめポイント】
●要石:地中深くまで埋まる霊石で、地震を鎮めるといわれている。
●御手洗池:1日40L万以上湧き出す神秘の池。年始には多くの人々がここで禊を行うという。
●奥参道と鹿園:神の使い「神鹿」が守る広大な神域。
●楼門(重要文化財):日本三大楼門の一つで、高さ約13m。
「まず高房社(摂社)に参拝してから本殿へ向かうのが古式の作法。徳川家康が戦勝のお礼に奉納した『奥宮』(摂社)まで足を延ばし、要石に参拝するのがおすすめのルートです」
【DATA】
御神祭:武甕槌大神
住所:茨城県鹿嶋市宮中2306-1
「鬼の力」で厄を払う全国唯一の神社「稲荷鬼王神社」
日本屈指の繁華街、新宿・歌舞伎町の奥に佇む同社は、「鬼王」の名を持つ、全国でも極めて珍しい神社だ。

「鬼を敵として追い払うのではなく、その強大な力をもって厄を払うという逆転の発想がユニーク。節分でも『福は内、鬼は内』と唱えながら豆まきをします。鬼すらも味方にする強力な厄除けが期待できるというわけです。また、江戸時代の干支の逸話をいまに伝える数少ない神社で、厄落としのみならず、干支祈願もできる。干支祈願は『神様の前では素直になるべき』との考えがあり、お願い事をいくつしてもいいというのもうれしいですよね。私も“マイ神社”の一つとして、毎年参拝しています」

【おすすめポイント】
●力様:鬼が手水鉢を支える石像で、新宿区指定有形文化財。水をかけると子供の成長にご利益があるとか。
●富士塚:参道を挟んで二分された珍しい構造。頂上に浅間神社が鎮座する。
●恵比寿神社:社殿には水琴窟があり、願い事をしながら「かえる石」に水をかけて石を触ると若返るといわれている。
【DATA】
御神祭:宇賀能御魂命、鬼王権現
住所:東京都新宿区歌舞伎町2-17-5
平安時代から続く厄除けの聖地「吉田神社」
2月の節分祭(今年は2月2〜4日)には50万人もの参拝者が訪れ、神社における「厄除け発祥の地」とされる。

「節分祭では、疫鬼や疫神を払う平安時代の宮中行事『追儺式(『鬼やらい』ともいわれる)』が毎年行われるほか、厄塚に厄を封じ込める独自の信仰も。室町時代には神職の家系・吉田家が『吉田神道』を大成し、全国の神社を統括する宗家として影響力を持っていました」

【おすすめポイント】
●大元宮:八角形の本殿で全国の神々を祀る。ここに参れば全国すべての神社に参拝したのと同じご利益が得られる。
●厄塚:節分祭で厄を封じる塚(大元宮前に奉製)。
●追儺式:黄金四つ目の仮面を被った方相氏(神官)が三匹の鬼を追い払う。
●天神地祇 八百万神:大元宮のお札。節分の時期は厄除けの色とされるくちなし色に。
●疫神齋:災難除けのお札。

【DATA】
御神祭:健御賀豆知命、伊波比主命、天之子八根命、比売神
住所:京都府京都市左京区吉田神楽岡町30
「八方除」の守護神「寒川神社」
あらゆる方位からの災いを除ける、唯一「八方除」を御神徳とする神社。

「地相・家相・方位・日柄などに起因するすべての禍事や災難を取り除き福徳開運をもたらしてくれるとされ、全国津々浦々から『寒川大明神』の御神徳を受けるために人々が訪れます」
【おすすめポイント】
●神嶽山神苑:本殿の奥に位置し、ご祈祷を受けた人のみが入れる庭園。
【DATA】
御神祭:寒川比古命、寒川比女命
住所:神奈川県高座郡寒川町宮山3916