
新年が始まり、気分も一新! そんな清々しい気持ちを保ち、2025年を開運で彩るため、この機会に厄祓いをしませんか? とはいえ、神社に行く時間がない、遠方で行けない、というケースもありますよね。実は自宅で簡単に穢れを祓う方法があるんです。習慣化すれば、運気が爆上げされること間違いなし! 早速試してみませんか?
運気は穢れを祓った後にやってくる
「日本の暦である二十四節気によると、新年は立春の2月3日から。そして1月は、気持ちのよいスタートを切るための準備期間と捉えられています」と話すのは、古神道数秘術研究家の中井耀香さんだ。
ではこの1月、どういった準備をすべきか──。
「風水では、吉を呼び込む前に、まずはいまある穢れを祓うのが先だと考えられています。こうした考え方を『趨吉避凶』と呼んでいます」(中井さん・以下同)
つまり1月中に、前年に憑いた悪い気や厄を祓い、2月3日の新年に持ち越さないことが大切なのだ。
「誤解されがちですが、“神社で祈祷をしてもらわなければ厄祓いできない”というわけではありません。身だしなみを整え、自宅を清潔に保つことも厄祓いにつながります。なぜなら、物があふれていて掃除が不充分な穢れた空間に、清らかな気である“吉”はやってこないからです」
参拝や祈祷はもちろんいい。しかしその前にまず、自宅と身の回りを“整える”ことこそ、厄祓いの第一歩なのだ。
家庭や仕事の基盤を固めるような行動が吉
厄を祓ったらどのように吉を呼び込んだらいいのか。
「中国の古代哲学思想である陰陽五行の考え方によると、2025年は“土の年”にあたります。人生の土台になること、つまり家庭や仕事の基盤を固めるのに適した年です。これを念頭に今年の目標を決めると、運を開きやすくなります」とは、風水心理カウンセラーの谷口令さん。
自分だけでなく、家族や仕事で出会う人々など、周囲の幸せを願うことも“土の年”ならではの開運につながるという。
さらに、中井さん、谷口さんから、自宅でできる厄祓いおよび開運方法を具体的に教えてもらった。基本的な考え方としては、“日々の生活を丁寧に過ごす”こと。開運のために高いお金を払ったり、新しく何かを買い求める必要はないという。楽しみながら続けられるものから、習慣化してみよう。
1月中に挑戦を! 開運の第一歩は「厄祓い」から!
神社に行かなくてもOK! 吉を自ら引き寄せる、自宅で簡単にできるセルフ厄払いのやり方を教えてもらった。
入浴中は頭頂部にピラミッド形の塩を盛る

「頭頂部は神様やご先祖様とつながる部分。そこを一日の終わりの入浴中、塩の力で清めます。小さくてよいので四角錐の塩を盛り、5分ほど経ったらシャワーで洗い流します」(中井さん)
2種の真言を覚え不安なときに7回唱える

「密教において難を避けるとされる真言『サンバラサムハラ』と、嫌な気を祓う真言『ナーマクサーマンダー』を不安なときに7回唱えましょう。お不動様が力を貸してくださいます」(中井さん)
電化製品の近くに背が高めの観葉植物を

「植物には穢れをプラスに変える力があるので、陰の気を放ちやすい電化製品の近くに置くと、家の中の気が整います。特に、成長を感じやすい背が高めの観葉植物がおすすめ」(谷口さん)
方位の神様へあいさつを。「六方拝」を習慣に

「東西南北と天(上)と地(下)の6つの方角には神様がいます。各方角へ朝と晩、感謝のあいさつを。これを『六方拝』といいます」(中井さん)
厄から守ってほしいと願いつつ、家の中で手を合わせるだけでOK。
生命力を表す「赤」の衣類や下着を身につける
神社の鳥居にも使われる「赤」は、魔除けの力を持ち、穢れを祓う。「衣類や下着、アクセサリーなどに取り入れるのがおすすめ。スマホの画面を赤に設定するのも効果的」(谷口さん)
神様の注意をひく「鈴」を身につけて!
神社のさい銭箱の上に吊るしてある「本坪鈴」。その音は神様の注意をひき、場の気を整えるとされる。「小さくてもよいので鈴を持ち歩くと厄除け効果があります」(谷口さん)
「立春大吉」と書いた紙を立春(2025年は2月3日)までに玄関に貼る

「左右対称のこの文言には鬼を家に入れない効果が」(中井さん)
前日の節分では“魔を滅する”豆まきも行おう。
自宅に入る前に右手で左の肩を3回払う

「外出すると他人の邪気を受け取ってしまいます。玄関扉を開ける前に、右手で左の肩を払ってから自宅へ」(谷口さん)
“陽”の食材「米と桃」は最強パワーフード
米には陽のエネルギーが宿るとされ、神社には米や餅、日本酒が奉納される。「また、『古事記』や『日本書紀』に桃で魔を祓う話があるように、桃も厄祓いに効果的」(谷口さん)
両方食べて、祓う力を高めて。
中古品は使う前に塩でお清めを
フリマアプリなどが流行しているが、中古品には前の持ち主の念がこもっていることも。「念は執着なので、新たな持ち主の運気を下げることも。塩をふって清めてから使うと安心です」(中井さん)
寝具類やパジャマに麻素材を取り入れる
睡眠中は負のエネルギーを祓う重要な時間。「しめ縄などに使われる麻には穢れを祓う効果が。シーツや枕カバー、パジャマなどに取り入れると、睡眠中に出た邪気が再び体に入るのを防ぎます」(谷口さん)
玄関のドアノブとたたきは塩水で拭く

「運気はすべて玄関から入るので、ここのお清めは重要。塩水につけた雑巾でドアノブやたたきを拭いて」(中井さん)
人にごちそうすることでエネルギーの循環を促す
「もてなしは最強の厄祓いに。人にごちそうすると吉のエネルギーを循環でき、幸運が舞い込みやすくなります」(谷口さん)
厄年の人にごちそうすると、厄祓いの効果がより高まる。
運を味方につける最強の開運法
厄を祓ったら挑戦を! 2025年の運気をあげましょう。
立春の前につぼみのついた花を玄関に飾る

「花はつぼみが開く際、“瑞気”というエネルギーを発します。旧暦の新年・立春にその力を巡らせて」(中井さん)
参拝時のさい銭は「16円」が吉!
「陽のエネルギーを持つ奇数の一円玉と、陰のエネルギーを持つ偶数の十円玉、陰と陽の両方のエネルギーを持つ五円玉は、風水で最強の組み合わせ。ただの五円(ご縁)を超えるご利益が」(谷口さん)
「諸国客衆繁盛」と書いた紙を壁に貼る
己の繁盛を願う「商売繁盛」に対し、「諸国客衆繁盛」は、周りの人の繁盛を願う言葉。
「自分の得ばかり考えず、周りの人の幸運を願うことが、自分の開運につながります」(中井さん)
巳のお守りを財布に入れておく
“神の使い”とされる巳(蛇)は、金運のシンボル。「さらに2025年は巳年。巳を祀る神社のお守りや、近所の神社の巳年のお守りを財布に入れておくと金運アップにつながります」(中井さん)
“七つ葉”のクローバーをお守りとして財布に入れる

「発生確率2億5000万分の1の七つ葉のクローバーは幸運の象徴。絵や写真でもいいので財布に入れて」(中井さん)
財布はもちろんスマホの中身も整理を
金運アップには財布の整理を。特にレシートは入れっぱなしにしないこと。
「“現代の財布”ともいうべきスマホの中身も同様に整理を。不要なアプリや写真を削除すると気の流れがスムーズに」(谷口さん)
山の絵や写真を寝室に飾ると吉

「寝室には対人運や家庭運の象徴“山星”が宿るとされるため、山の絵や写真を飾ると運気アップ」(中井さん)
神様のすむトイレは清潔に!便座のふたは必ず閉じる
トイレには、財運を司る神「宇須佐麻金剛」が宿るとされる。
「神様がすんでいると思っていつも清潔に。特に便座のふたを閉めると邪気を防げます。消臭剤やアロマを置くのもお清めに」(中井さん)
対人運を引き寄せるには“茶”の力を味方につけて
「風水では“茶”の持つ力が対人関係を良好にするとされています。“木”のエネルギーが強い午前中に緑茶を飲み、“火”のエネルギーが強い午後に、ウーロン茶や紅茶を飲むのがおすすめ」(谷口さん)
丸みのある家具を置くと出会い運があがる!

「丸や円は九星気学や易学において、円満や調和を表します。丸みのあるインテリアに身を置くことで、出会い運や恋愛運などの良縁を引き寄せられます」(谷口さん)
墓参りや仏壇の手入れで家族の繁栄、家内安全祈願
風水では、現世の家を「陽宅」、先祖がすむ墓を「隠宅」と考えている。
「墓参り、仏壇の手入れなどで隠宅を大切にすると、先祖に感謝の気持ちが伝わり、子孫が加護されます」(中井さん)
髪をつやつやにお手入れすると神様に注目される

「天から見て光を放つ人に神様は注目するとされるので、髪は入念にケアし、つやつやにしておいて」(中井さん)
◆教えてくれたのは:古神道数秘術研究家・中井耀香さん
和暦占術の第一人者。日本人にあった開運方法を著書やSNS、YouTube「中井耀香チャンネル〜運の源とつながる〜」で発信中。『中井耀香の金運上昇カレンダー2025 魂ふり』(KADOKAWA)が発売中。
◆教えてくれたのは:風水心理カウンセラー・谷口令さん
九星気学の研究をもとに、開運術に心理学を加えた独自のメソッドを構築。経営に風水を取り入れたコンサルティングや、風水教室を実施。著書に『あたらしい時代の開運大全』(ダイヤモンド社)など。
取材・文/植木淳子
※女性セブン2025年1月16日・23日号