
かつてないほどに、年齢、性別にとらわれず、価値観、生き方が多様化する今。ひときわ輝きを放つ女性達がいます。「60歳は通過点」と語る美容家・実業家の君島十和子さん(60歳)のインタビューを、発売中の大人女性に向けたムックシリーズ『reShine2026年春夏号』に掲載している記事から抜粋して紹介します。
60歳になっても、まだ『これでいい』とは思っていないんです
この5月で還暦の十和子さん。
「60歳になったからといって、何かを完成させたり、まとめたしようとは全く思っていなくむしろ今のほうが『これからどうする?』って自分にワクワクする時間が増えました」
常に『知らない自分』を更新するようにしているそう。
「いろんな人と話していると『まだ知らない自分』に気づくことがあります。いくつになってもまだ知らない自分に出会えることが楽しくて仕方ないんです。そのためには、いつでも更新できるスペースを、自分の中に残しておくことが必要。若い頃は自分のこだわりを譲らなかったんですが、今は一旦受け止めます。考えを固めすぎない、完成させないことが大事だな、と思っています」

テレビ番組の企画では、激辛料理やバンジージャンプにチャレンジするなど、エレガントな雰囲気とはまた違う面も見せています。
「好奇心は、昔から強いほうだと思います。 怖さがゼロなわけじゃないですよ。バンジーも正直、怖かったです(笑)。でも一度やってみたかったんです。だからそんな機会があるならやってみるしかないと。それにやらずに後悔するより、やって『あ、違った』って思うほうがいいかなって」
誰かと張り合ったり、無理をしたりするわけではなく、興味が湧いたらやってみるだけ、と軽やかに笑う。
「挑戦というほど、大袈裟なもじゃないです。 この年齢になると、安全な場所に留まりがちだからこそ、自分の感覚が固まらないよう、あえて一歩踏み出しているだけ。あとは『自分はどこまでいけるんだろう」と試してみたい興味。先ほどの話ともつながりますが、心や体に空き容量をのこしておくと、いざという時に好奇心のまま進めるのかもしれないですね」
◆君島十和子
FTC クリエイティブディレクター、 美容家。 モデルや女優として活躍後、結婚を機に芸能界を引退し、 美容家として活動。 2024年にはメイクに特化した新グローバルブランド「TWK」を発表。
撮影/彦坂栄治 (まきうらオフィス) ヘア&メイク 黒田啓蔵(Iris) スタイリスト/後藤仁子 構成・文/加治かおる
※『reShine』2026年春夏号