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【「主婦年金の縮小」に専業主婦はどう備えるか】「国民年金未納分の追納」「働いて厚生年金加入」で年金受給増額、加入上限が65才に引き上げられるiDeCoで備える選択肢も

「繰り下げ」「運用」などで年金を増額する方法

「働いて保険料を納めれば年金を増やせる」といわれても、すでに年金受給が近づいている専業主婦には難しい。それなら「繰り下げ受給」を検討してほしい。

「受給を1か月遅らせるごとに0.7%ずつ増額します。女性の方が平均寿命は長いので、繰り下げのメリットを得やすい。ファイナンシャルプランナーの飯村久美さんが話す。

 最大75才まで繰り下げられますが、受け取る前に亡くなってしまったら元も子もありません。個人差はありますが、1つの目安は『70才まで繰り下げ』。70才時点でお金が必要になった場合は、それまで受け取らずにいた年金を本来の金額でまとめて受け取ることもできるので、健康状態や資産状況に応じて検討してください」

 並行して「iDeCo(個人型確定拠出年金)」で備えるのも1つの手だ。今年12月からの制度改正で、加入年齢の上限が65才未満から70才未満に拡大される。

 60才まで引き出せない一方で“強制的に積み立てる”ことができるので、専業主婦でも自分名義の退職金感覚で受け取れる老後資産になる。収入がなければ掛け金が全額所得控除されるメリットは得られないが、運用益が非課税で、受け取るときも一時金なら退職所得控除、年金形式なら公的年金等控除が使える。

「加入期間が20年なら、一時金800万円までは退職所得控除で税金がかかりません。またその際、社会保険料がかからない点もメリットです」(三原さん・以下同)

「繰り下げ受給」や「運用」で年金を増やす(写真/PIXTA)
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 一方、年金形式を選べば公的年金に上乗せする「じぶん年金」として受け取ることができる。

 月々の掛け金は5000円から上限2万3000円(3号)なので、専業主婦が生活費をやりくりしながら“へそくり”として自分だけの老後資産を運用するのにもぴったりだ。

「年間110万円を超えないので問題になることは少ないと考えがちですが、原資が夫の収入であることから、夫から妻への定期贈与とみなされる可能性もゼロではないので、気になる場合は税理士などに確認すると安心です」

 夫婦関係によっては「離婚時の年金分割」も知っておきたい。離婚時の年金分割には「合意分割」「3号分割」がある。

「合意分割は婚姻期間中の夫婦の厚生年金の記録を、夫婦間の合意または裁判所が決めた割合で分ける制度です。3号分割は2008年4月以降の婚姻期間のうち、妻が3号だった期間について、夫の厚生年金記録を2分の1ずつ分割できる制度。合意は不要で、請求すれば強制的に半分が妻の手に渡ります」(飯村さん・以下同)

 今年4月から離婚時の年金分割の請求期間が2年から5年に延長されていることは、知っておいて損はないだろう。

 年金制度は時代に合わせて見直しが続いており、主婦年金に関しては5月中にも自民党と日本維新の会が社会保障改革の骨子案をまとめるとしている。

「健康保険の扶養を見直す議論もされていて、いま3号の人にはより厳しくなっていく可能性が高い。新しい制度をキャッチアップしつつ、今後のキャリアや老後の暮らしにどれくらいお金が必要なのか、しっかりと生活設計をすべきです」

 気の抜けない状況が続いているいまこそ、正しく制度を知って備えておくのが賢い戦略だ。

厚生年金は「全員加入」になりつつある
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(前編から読む)

※女性セブン2026年6月4日号

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