
知命を超えても新たな歩みを止めない木村拓哉。この夏発売される彼のアルバムに収録された楽曲を巡りいま、往年のSMAPファンたちが歓喜している。ファンを沸き立たせる名曲と木村が秘める思いとは──。
「8月にリリースされるニューアルバムのタイトルは『Checkpoint』。芸能界の第一線を走り続けてきた木村さんが、改めて“現在地”を見直すとともに、その先に広がる未来への道標という意味が込められています」(音楽関係者)
今年5月にレコード会社を移籍し、大きなプロジェクトが進行していることを予告していた木村拓哉(53才)が、移籍後第1弾となるオリジナルアルバムを発売することを発表した。
木村が自身のラジオ番組『Flow』(TOKYO FM)で「すげぇ人たちが(曲を)くれたんすよ」と熱っぽく語っていたように、アルバムには明石家さんまや奥田民生、ONE OK ROCKのTakaらそうそうたるアーティストが参加している。中でも、大きな注目を集めているのが山崎まさよし(54才)とのコラボだ。
「1996年に山崎さんが発表した『セロリ』に木村さんが独自の解釈でアレンジを加え、山崎さんもコーラスとラップで参加した“2026バージョン”がアルバムの初回盤に収録されています。もともとは、山崎さんのデビュー30周年を記念して実現した特別企画で、出来上がった曲を聴いた山崎さんは木村さんの表現力やテクニックを“かっこいい”と絶賛していました」(前出・音楽関係者)
山崎の初期の代表曲として知られる『セロリ』は、1997年にSMAPがカバーして大ヒットしたナンバー。木村が約30年越しにSMAPにゆかりのある曲をカバーしたことに、胸を熱くするファンも少なくない。
「1997年に、草なぎ剛さん(51才)が初めて連続ドラマの主演を務めた『いいひと。』(フジテレビ系)の主題歌に採用されたことで人気に火がつき、同年、中居正広さん(53才)が初めて白組の司会を務めた『NHK紅白歌合戦』でも披露されました。
山崎さんのオリジナル盤が2万枚程度のセールスだったのに対し、SMAPがカバーしたCDの売上枚数は70万枚超。山崎さんは後に『私が出したときには箸にも棒にもかかりませんでした』と自虐的に語りつつも『めちゃくちゃうれしかった』と振り返っています」(レコード会社関係者)

当時、SMAPを担当していた音楽プロデューサーの鎌田俊哉氏は、『セロリ』をカバーした経緯を著書で次のように明かしている。
《「いいひと。」の主題歌に合う曲が決まらなくて困っていたときに、森川社長(編集部注・山崎の当時の事務所社長)がビクタースタジオに僕を訪ねてきて「今度、スガシカオっていうのがデビューするんだけど。あと、山崎まさよしっていうのもいるから、なにかで使ってよ」と言われたんです。それで山崎くんの曲をいろいろ聴いて「あ、これいいな」って思ったのが「セロリ」でした》(『ヒットのつくり方』アチーブメント出版)
当時のSMAPはアイドルグループの域を出ず、山崎もスガも駆け出しの身。『セロリ』には“がんばってみるよ”という歌詞があり、SMAPの初期のヒット曲『がんばりましょう』のアンサーソングとしてカバーを提案された山崎は二つ返事で了承したという。
「山崎さんの『セロリ』と、スガさんが詞を提供し1998年にリリースされた『夜空ノムコウ』の爆発的なヒットが、等身大の世界観を歌うSMAPの音楽性を決定づけました。その後、彼らが次々にミリオンセラーを世に送り出し、国民的グループの名をほしいままにしたことは周知の通り。SMAPにとって、山崎さんとスガさんとの出会いがターニングポイントになったことは明白です」(前出・レコード会社関係者)
2016年末にSMAPが解散すると、スガは「もう僕だけしか歌えないみたいな環境で、偉そうに歌うのが嫌だった」と歌唱を封印(後に撤回)したが、山崎は自身のステージで歌い続けた。
「草なぎさんと香取慎吾さん(49才)が、解散を発表したラジオ番組でも流していたように、SMAPのメンバーにとっても『セロリ』は思い入れの強い曲。ファンもそれを知っているからこそ、2019年に放送されたドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)で木村さんがカレーにセロリを入れようとするシーンが流れたり、稲垣吾郎さん(52才)が情報番組で曲名を口にするだけで色めき立ちました。それでも、これまで5人が直接、曲に言及することはなかったため、今回の木村さんのカバーには大きな反響が寄せられています」(前出・レコード会社関係者)