呼吸法の第一人者・シュミッツ千栄子さんが「FiNC Fan Event」でレクチャーした「ミラクル呼吸法(R)」を詳しくご紹介。
【1】腹式呼吸
手のひらを自分の背中側の腰上あたりにつけて、その手のひらを押すように呼吸をすることを意識する。このときに背中まで肺が膨らんでいるのを感じながら、鼻呼吸をするのがポイント。横隔膜を下げることにより、深い腹式呼吸となる。背中側まで膨らませることで楽に腹式呼吸ができる。
【2】胸式呼吸
肋間筋という肋骨の間に走る筋肉を大きく動かし、胸いっぱいに呼吸する。胸の中心は天井に向け高く、また幅広く呼吸を入れるようにする。シュミッツさんによると「横隔膜と肋間筋は呼吸でしか動かない。そのため、横隔膜と肋間筋の動きによる胸の広がりをしっかり意識するのがポイント」とのこと。
【3】鎖骨呼吸
胸式呼吸よりもさらに上の位置へ空気を入れるイメージで行う。肺は鎖骨の裏まで位置しているため、鼻から空気を吸って、鎖骨の辺りまで肺が膨らむように意識。
そして、【1】から【3】の呼吸を一度に行う完全呼吸が、シュミッツさんの提唱する「ミラクル呼吸法(R)」。これは、風船に水を上からそそぐイメージで下から順に自然に風船が膨らむように、吸った息を腹部、胸部、鎖骨周りの順に肺に入れていくのがコツ。慣れるまでは腹部と胸の上部に同時に手を当てて、そこが膨らんでいることを感じながら呼吸すると◎。
呼吸は自律神経に影響を及ぼすことができるという。自律神経には、交感神経と副交感神経があり、交感神経が優位になるとエネルギッシュに、副交感神経が優位になるとリラックス状態になる。ミラクル呼吸法(R)の実践により、自律神経の乱れによる不調を和らげることもできるそう。
そのためにまずは、朝起きてすぐに目を閉じたまま、体の内側のエネルギーを感じながら、「ミラクル呼吸法(R)」を8回行う。さらに、夜寝る前にも同様に8回。これなら1日1分あれば十分できる。
また、これをやり続けることで、ストレスによって浅くなりがちな呼吸が日常から深くなり、「ミラクル呼吸法(R)」での呼吸ができるようになるとのこと。この呼吸法をやってみた感想を尋ねられると、「すごくリラックスできます!」と、阿部さんもスッキリした笑顔で回答。
では、続いて、ダイエット効果も期待できる応用編に突入。