人毛のカツラは定期的にシャンプーやカラーリングも

アリエルの姉たちのヘアーは、キャラクターによってカールの大きさやカラーが異なる。海中にいるときは海流を表現するため、逆立ったアップスタイルになるのが特徴。真ん中に芯を入れて、周りに髪をセットしていきながら作っていく。
開幕後は、人毛でできたカツラを定期的にほどき直し、シャンプーやカラーリングをして、セットし直すという。こうした裏方スタッフの日々の努力の積み重ねもあって、違和感やノイズのない状態で観客を海の世界へと引き込んでくれているのだ。

アリエルが地上に上がった際の髪形は、ダウンスタイルになる。ふわふわのカーリーヘアーが特徴だが、ヘアアイロンを使って赤毛の細かいカールを丁寧に作る。

地上は絵本の世界のよう! 二次元的に表現されている

リアルで色彩豊かな海の中とは異なり、アリエルにとって地上の世界は、まるで絵本の中のように二次元的(平面的)に描かれている。アリエルにとって海の中は「生活の場」であり、地上は「夢の在り処」として表現されているのだ。
例えば、『キス・ザ・ガール』のナンバーでアリエルとエリック(武藤洸次)が小舟に乗るブルーラグーンのシーンでは、背景が白く縁取られ、まるでステージ上に巨大な絵本を開いているかのよう。上部にはページ数と文字まで書き込まれていて、ロマンチックな物語を読み進んでいる気分になれる。

お土産も新作続々! ここでしか買えないグッズも

観劇後も、“リトマ”気分を満喫できる公演グッズは見逃せない。フリルバッグやシュシュ、ビーズストラップなど、乙女心をくすぐるかわいらしいアイテムに加えて、ゴブラン織のバッグや扇子など、年齢を問わず普段使いできるものが多いのが特徴だ。
オリジナルグッズは40種類あり、チョコレートクランチ(1900円)と、パスタスナック(800円奥)など、劇場内のみで販売の限定品もある。それ以外はウェブショップでも購入できる。


劇団四季 ディズニーミュージカル『リトルマーメイド』は2026年8月26日(水)より、舞浜アンフィシアター(千葉県浦安市)にて開幕。ここでお伝えした以外にも、初演とは異なる変化がいたるところに散りばめられている今作。そんな前回との違いを探すのもよし、アンデルセンと異なる結末に浸るのもよし。とにかく会場に足を運んで、五感をいっぱい刺激して、楽しんではどうだろう。
撮影/五十嵐美弥 取材・文/辻本幸路