ダイエットを妨げる悪習慣は絶ちたいが、ダイエットのためにあれもこれもやめる必要はない。
むしろ続けたほうが効果やモチベーションがアップして、成功への近道になることも。やめなくてもOKという習慣について、専門家に聞いた。
米は食べてOK!!
ダイエットに炭水化物は大敵と、ごはん抜きダイエットをする人が増えているが、これはかえって逆効果。
「食べすぎはよくありませんが、糖質は脳に必要なエネルギーなので人間には必要。そのためにもっとも適しているのがお米なんです。ごはんは食物繊維も豊富で、炊き込みごはん以外は塩を入れて炊くことはないから、塩分量を控えることができます。腹持ちもいいので、ごはんをしっかり食べることで間食の食べすぎも防げますよ」(ダイエットコーチ・EICOさん)
昼寝はいいんです!
ランチの後、おなかが満たされ、ついウトウト…。食べた直後に寝たら太ってしまうという心配は無用。
「長時間寝る夜とは違い、昼はまだまだ活動的なので20分程度は寝ても構いません。むしろ睡魔と闘ってストレスを溜めるよりも、短時間の昼寝をしたほうが頭も体もすっきりして午後から活発に行動できます」(ダイエットインストラクター・小林一行さん)
ただし寝すぎると今度はだるくなってしまうので、昼寝の時間は20分以内と決めておこう。
間食も実は、OKです!
ダイエットのために間食はできるだけ控えたいけれど、ストレスを溜めるぐらいなら上手に取り入れたほうがいい。
「あめやガムをちょこちょこつまむよりも、豪華なスイーツをひとつじっくり味わって。せっかく食べるのだから、気に入ったお皿に盛って、おいしいお茶やコーヒーと一緒に食べましょう。
口に入れるときも“これを食べたら太る”と思わず、“このスイーツは今の私に必要なもの”と自分に言い聞かせましょう。そのことでストレスを感じることもなく、おやつのドカ食いを防ぐことができます。但し、前述のように午前10時か午後5時頃に食べるようにしましょう」(中医学博士・楊さちこさん)
ため息も深くついて
ダイエット中はポジティブでいるためにも、できるだけため息はつきたくないもの。
「でも、思わず出るため息までは止める必要はない。自然に出てしまうため息を腹式呼吸にするには、胸をはって顔を少し上げて背筋が伸びたところでため息をつくと深い呼吸になり、基礎代謝アップにもつながります」(小林さん)
運動は5分だけでも効果あり!
以前は運動してから20分以上経たないと脂肪が燃焼しないといわれていたが、最近の研究では20分以下でも充分効果があるという。
「1分でも運動すると基礎代謝がアップするので、日常生活での消費カロリーが増えます。いきなり長時間の運動にチャレンジして挫折するより、5分でもいいから続けることが大事。短い時間でも“続けているんだ”という自信がダイエットを成功に導きます」(小林さん)
イラスト/スギザキメグミ
※女性セブン2014年1月30日号