寒さと乾燥に負け、遠くのレストランより近くのコンビニを利用するという人も多いのではないだろうか。それでも美のプロはその肥えた目で、より体にとってメリットの多いものを選んでいる。今回は、オイル美容界のエキスパートとして厚い支持を得ているオイルコンシェルジュに、よく買うコンビニフードについて聞いた。
普段は週3回程度、午前中ならドリンクを、夜なら軽食を買うためにコンビニを利用するという美容オイルコンシェルジュのYUKIEさん。むくみやすい体質のため、ドリンクは炭酸水を買うことが多く、健康的利点を考えたコンビニフード選びをしているそう。
「比較的、素材にこだわった商品が多く揃うコンビニを利用するようにしています。栄養補助的な役割で、腸の悪玉菌を減らして腸内環境を整えるなどの効果があるオメガ3脂肪酸を摂取するためにさば缶など缶詰コーナーもチェックします。きちんと原材料をチェックすれば、コンビニでも健康や美容のために必要な栄養が摂れるので、利用価値はとても高いと思います」(YUKIEさん・以下同)
青魚のオメガ3で免疫力UP!
味付けは食塩のみ。いたってシンプルな缶詰は、1缶190gで219kcal。そのままでも食べられる味の濃さなので、メインのおかずとするとリーズナブルかつヘルシーだ。パスタと炒めたり、サラダにトッピングしたりと、応用が効くのもうれしい。青魚の代表格である、さばといえば、脳を活性化させるDHAが多く含まれ、血液をサラサラにする働きがあるとされるEPAも豊富。さらにさばに多く含まれるオメガ3脂肪酸は、腸内環境を整え、免疫力UPにもつながると近年注目が集まっている。
「手軽でおいしく、高タンパク+オメガ3が摂れるさばの水煮缶はヘルシーフード。現代人はオメガ3が不足しがちなので、日頃からオメガ3が豊富な食材を摂るように心がけています。できるだけ毎日魚を食べるように意識していますが、時間がないときに、缶詰を開ければすぐ食べられる水煮缶は便利ですね」
さばのEPAで“痩せホルモン”を増やす!
こちらもさばメニュー。EPAは体内の“痩せホルモン”を増やすことや、がん予防にも期待が集まっている。さらに、さばに多く含まれるビタミンDはカルシウムの吸収をサポートし、骨や歯の育成を促進してくれるとあって、大人から子供まで日頃から積極的に摂りたいヘルシー食材だ。
「さばはよく食べるようにしていますが、少し味を変えて楽しみたいときには、味噌煮を買います。大好物のしょうがも入っていて、香りもよく、さばから出ただしとしょうがのハーモニーがたまりません。週3回以上は主菜を魚にしているので、料理をする時間がないときに手のこんださばの味噌煮が手軽に食べられるのはありがたいです」
しょうがのパワーで体ぽかぽか&代謝UP
1カップ144kcalとカロリー控えめなのに、食べやすいサイズにカットされたにんじん、れんこん、ねぎ、白菜など具沢山だから見た目以上の満足度がある。昆布としいたけのだしのうまみ成分グルタミン酸には食後の満足感を長持ちさせる作用があるから、食べ過ぎ防止のためにも小腹がすいたときにもってこいのスープだ。そして、寒くなり運動不足になりがちな冬には、体を温め、代謝を上げるしょうが人気が高まりそうだ。
「しょうがが大好きなので、自炊の際にはたいていの料理に入れるのですが、自炊の時間がないときに手軽においしく食べられるので、このしょうがスープは大ヒット。さらにヘルシースープにするべく、上からアマニ油などオメガ3を含むオイルをかけて食べるのが私流です」
炭酸水でむくみ体質にさよなら!
モデルがこぞって飲んでいたことで人気が高まった炭酸水。炭酸は腸のぜん動運動を促進する働きがあることから、便秘解消が期待できる。さらに、炭酸水を飲むことで満腹感を得られ空腹感がまぎれると、ダイエット目的で飲む人が多いようだが、飲む量が少ないとかえって食欲を増幅させてしまう、飲みすぎると疲れやすくなるなど、飲む量には注意が必要のようだ。また、炭酸水は二酸化炭素と水で構成されているから、炭酸水を飲むことで体が酸素不足と勘違いし、酸素を回すため血流がよくなり、むくみに効果的とも言われている。
「1日3本、炭酸水を飲むことが日課になっています。もともとむくみやすい体質で、水分を積極的に摂るように心がけていたものの、あまり水分を摂るのが得意ではなかったんです。でも、ミネラルウォーターではなく、炭酸水にしてから積極的に水分を摂れるようになり、徐々にむくみも改善してきました」
食物繊維たっぷりのもち麦で便秘解消!
このおにぎり1つで食物繊維は3.8g、レタス約1個分の食物繊維が摂れる。もち麦に含まれる水溶性食物繊維βグルカンは、糖質の吸収を穏やかにし、内臓脂肪が溜まりにくくなることから、”もち麦ダイエット”がブームに。善玉菌を増やす効果があることから便秘対策にも効果的だ。家で炊かなくても、今ではコンビニのおにぎりで手軽にもち麦を食べることができる。
「日頃から、過剰に糖質を摂らないように心がけていますが、お腹が空いて炭水化物が欲しくなったときには、もち麦入りのおにぎりを購入します。白米だけのおにぎりよりも、もち麦がたっぷり入ったおにぎりのほうが、糖質の吸収が穏やかになるので、断然罪悪感なく食べられ、気持ちの面でも違います」
美容オイルコンシェルジュ:YUKIEさん
日本オイル美容協会 代表理事。米国医学博士のもと、オイルセラピストを習得。オイル美容界のエキスパートとして、一般社団法人日本オイル美容協会の代表理事も務め、効果的なオイルの美容法でモデルやトップスタイリストたちからの支持も高い。イタリアオリーブオイルソムリエ協会AISOオリーブオイルソムリエでもある。
撮影/黒石あみ
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