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61歳オバ記者がゴーン氏をiPadで直撃撮!ダイエットの「一線を超える」を考える

3月6日の夕刻、日本中どころか世界中の注目を集めた現場にオバ記者はいた。保釈された日産自動車前会長のカルロル・ゴーン氏に”最接近”したのだ。編集部の「取材に行って来て!」で現場に駆けつけたのではなく、たまたま歩いていたら遭遇したというからその嗅覚はスゴイ。

カルロス・ゴーン氏
撮影/オバ記者(iPad)
写真6枚

そんなオバ記者が、ゴーン氏の事件から考えたのは自らの最近のダイエット事情について。オバ記者がiPadを掲げて撮影した写真とともにお届けします。

* * *

バイトの帰り道、大通りから路地に入ったらいつもと様子が違う。雑居ビルの前に報道陣が陣取っていて、黒塗りの車やワゴン車がズラリと止まっているんだわ。

「なに、なに?」と思うと体が勝手に最前列に踊り出ちゃうのは、私が“オバ記者”だからじゃない。保育園児のときから、「人だかりがあるといつの間にかいなくなって、一番前にいた」と祖母が笑っていたから、生まれながらの野次馬だったんだね。

そんなわけで1時間半、ねばって撮ったのがこの写真。テレビのレポーターが、「一般の人もわれわれに混じって、写真を撮っています」と絶叫していたけど、そうか。カルロス・ゴーン氏と弁護士を乗せた車の窓にタブレット押し付けて撮っていた私のことだったのね。あとでわかったんだけど、ここって弁護士の事務所だったらしい。

ダイエットにも「あそこでやめておけば…」という一線が?

弁護士事務所前に集まる取材陣
撮影/オバ記者(iPad)
写真6枚

車のガラス超しとはいえ、私の1m先でカメラのフラッシュを浴びてじっとしているカルロス・ゴーン氏。彼が何をどうして“時の人”になったか、私にわかるはずもないし事件の真相もまだはっきりしないけど、彼の顔を見ているうちに、「もしや?」と思うことがあったの。それは、「もうちょっとだけ。これくらいなら」という、チーズをかじるネズミの心境というか、“ずるずる精神”。ああ、あそこでやめておけばなぁ~という一線が、あったはずなんだよね。

それを超えたらどうなるか。オバさんのダイエット話と、10億円の保釈金を積んで釈放された“大物”の事件を並べてどうする、とは思うけど、まあ聞いて。

“月曜断食”で、7か月かけて11kg痩せた私。前回書いたけど、「“減量貯金”をなし崩しにしないように、がっちり“定期預金”にしなくちゃね」な~んて心の中で握りこぶしをつくったのが私の場合は、間違いの始まりでね。

「1食や2食、何を食べたって」という悪魔のささやきが…

写真6枚

ほら、ダイエット中、ごちそうを前に食べるのをためらっていると必ず、「1食や2食、何を食べたって大丈夫よ」と悪魔のささやきが聞こえてくるでしょ? それはたしかにその通りで、翌日、恐る恐る体重計に乗ると、せいぜい1kg増。翌日、野菜中心の食事にしたらするりと消える。

オバ記者
写真6枚

だけどちょっと忙しくなると、「1食や2食、何を食べたって大丈夫」の声を聞く機会のまあ、多いこと。たとえばこれは先日食べたカレーライス。衆議院第一会館の1階奥の総理官邸が見える店といえば、何やらかっこよさげだけど、昨年から始めた国会議事堂を案内するアルバイトの最中で、私に許された食事時間は7分。

ひと口、ふた口でスプーンを置くのが大正解だけど、そうはいくかいって。これから63名の小学6年生を引率するかと思うとカレーは飲み物かというほどのスピードで食べる、食べる。そしてすっかり食べ終えたあと、遠くからかすかに聞こえるのは、「1食や2食、何を食べたって」という声。

「ちょい呑みセット」、ラーメンと”欲望”は止まらなくなり…

居酒屋のちょい呑みセット
写真6枚

そうして闘いすんで日が暮れたら、“自分で自分をほめてあげたい”と、最近、お気に入りの居酒屋へ。「ちょい呑みセット、お願いしま~す」と声を張り上げる私の耳の奥で聞こえるのは、またまた「1食や2食、何を食べたって」。

青島食堂のラーメン
写真6枚

これが続くと、もうどうにも止まらない。日曜日、家の近くにいつでも行列ができているラーメン店、『青島食堂』の前を夕方早く通りかかったら、めずらしく行列ゼロ。吸い込まれるように店に入って、チャーシューとほうれん草とねぎを増量して、「油少なめでお願いします」と言ったのと、汁のほとんど残したのがせめてもの抵抗?

こうして「ダイエッターとしての正しい食生活」からどんどんかけ離れた今、体重計に乗るのが怖くて仕方がない。半月前まで“月曜断食”はやめてからもリバウンドしにくく、3か月間、食べたいものを食べても増えた体重は1、2kgと言った言葉に嘘はないけど、この2週間で超えてはいけない一線を、何度も踏んでつぶしちゃったもの。

あ~あ。カルロス・ゴーン氏のシュッとしたこの横顔を撮ったのも何かのご縁。彼の食べた“拘置所メニュー”を、マネしてみようかなぁ。

オバ記者(野原広子)

1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。

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