「百薬の長」と言われるお酒。適度な摂取なら健康にいいと言われるが、適度な量といってもなかなかわかりにくい。また、お酒の種類もたくさんあり、健康や美容を考えたときにどれを飲んだらいいのか…。そこで管理栄養士の菊池真由子さんに、健康や美容にいいお酒について教えてもらった。
ーこの記事は3分で読めますー
【目次】
・お酒を飲むとしわができる?美容効果は?
・「お酒をやめられない」どうしたらいい?
・摂取量の目安は?糖質少ないのは?など選び方
お酒を飲むとしわができる?美容効果は?
お酒を飲むことのデメリットとしてあげられるのは顔にしわができやすくなってしまう、ということ。
「お酒を飲むと、アルコールの利尿作用で、体内の水分は平時よりも失われてしまいます。水分不足になった肌からは、潤いも減ってしまいしわができやすくなるのです」(菊池さん・以下同)
潤いやハリを保つ成分は加齢とともに減ってしまい、年を重ねるほどしわができやすい状態になる。それを防ぐために有効なお酒が赤ワインだという。
「その秘密が、赤ワインの赤い色・レスベラトロール。レスベラトロールは抗酸化物質で、食材の中でも、特に赤ワインには豊富です。主な働きは、潤い成分が失われるのを防いで肌を若々しく保つことと、活性酸素が引き起こす老化に対し抗酸化作用で抑制すること。つまり、レスベラトロールは美肌と若返りを助ける成分なんです」
「お酒をやめられない」どうしたらいい?
お酒を飲むメリットはまだある。
「“お酒は健康を害する”というイメージがありますが、お酒を楽しむことは決して悪いことばかりではありません。楽しくお酒を飲み、ストレスを発散させて気分転換することは、肌の若返りにはとても大切です」
実際、ストレスは活性酸素を作り出し、肌にダメージを与えて老化させる。ストレスが肌に与える影響は紫外線よりも大きいケースもあり、ストレスでシミができることもあるほど。さらに、ダイエットの妨げにも。
「ストレス食いという症状がありますが、ストレスのはけ口が食欲へ向かい、ドカ食いやダラダラ食いが止まらない状態。食べたいものを我慢しているダイエット中は、特に起こりやすい傾向にあるので、ダイエットにストレスは禁物です。
さらに、落ちこんだりイライラしたりていては、それだけで老け込んで見えます。ときには気分が華やぐお酒の力を借りるのもベター。気持ちが前向きになれば、表情も生き生きとして見た目もパッと明るく若々しい印象になります」
ストレスを感じたら、お酒を飲んでストレスを解消するのも1つの若返り法だ。
摂取量の目安は?糖質少ないのは?など選び方
では、どんな赤ワインを選べばいいの?
「選ぶときに重要なのは色。軽めの赤い色より、重めの深い赤紫色を選びましょう。赤紫色が深ければ深いほどレスベラトールが豊富に含まれています。また、言うまでもありませんが、甘口よりも糖質の少ない辛口がダイエット向きです」
健康を考慮して、1日に飲む量の目安はワイングラス1杯(150~180ml)がおすすめ。
「でも、1杯じゃ味気ない、発散できない、もっと飲みたい!という日もありますよね。ですから、ルールを作りましょう。女子会など宴会の日はグラス3杯OK。その代わり翌日から2日間は飲まない、など。1週間の中で上手に調節して、1週間の平均が1日1杯になるようにすれば、個人差はありますがさほど健康にも問題はありません」
お酒を飲むなら若返りの赤ワインを! だからといって飲みすぎは禁物ですよ。
教えてくれたのは:管理栄養士・菊池真由子さん
管理栄養士。健康運動指導士。NR・サプリメントアドバイザー。日本オンラインカウンセリング協会認定上級オンラインカウンセラー。大阪大学健康体育部(現・保健センター)、阪神タイガース、国立循環器病センター集団検診部(現・予防検診部)を経て、厚生労働省認定健康増進施設などで栄養アドバイザーを務める。ダイエットや生活習慣病の予防対策など、のべ1万人の栄養指導に携わる。その活動の集大成として刊行した、『食べても食べても太らない法』(三笠書房)が10万部超え、『図解食べても食べても太らない法』(三笠書房)が16万部超えのベストセラーに。最新作は、『食べれば食べるほど若くなる法』(三笠書房)は5万部超え。
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