当サイトがおくる好評連載『アラ還・オバ記者の悪あがき美容道中』。現在59才、バツイチ独身、自らを「女の崖っぷちから、一歩落ちている」というオバ記者ことライターの野原広子が、美容、ダイエットに奮闘し、女を磨く日々を綴ります。オバ記者が目指すのは、還暦を迎えるその日までに人生の伴侶をゲットすること! 第10回となる今回は、高血圧を気にしていたオバ記者が秋葉原の電気街で即買いしたアイテムについて。
* * *
「で、婚活はどうなったんですか?」
女の崖っぷちから一歩どころか二歩も三歩も落ちていると、私の現状をシラッと言う編集O君が、面倒臭そうに聞くので、ここらで中間報告。
2年前までは結婚相談所を通して、定期的にお見合いをしていたんだけど、私の場合、「笑顔が素敵」とか「やさしそう」とか言われ、第一印象はいいの。だけど2回目で「えっ?」という顔をされ、その日のうちに終わるか、3回目があっても、「真剣味が足りないんだよねぇ。本気で結婚する気、あるんですか?」と、横向かれちゃう。
どうも、トークがまずいらしいんだわ。見知らぬ者同士が、結婚を意識しながら話す気まずさに耐えきれず、つい、笑いを取ろうとするのがダメ。「料理が得意なんですか?」と聞かれたら、下を向いて「はい」と答えるのが正解と知りつつ、「得意すぎて、シェフになれても、シュフにはなり損ねました」なんて答えて、バカ丸出し。
と、ひとまず反省すべき点は反省したけど、50代後半の反省がどれだけ無意味か、日々、実証して回っているようなものよ。そんなところを掘ったところで、金の小判なんか出てきやしない。
それに、大金を払って入会する結婚相談所の男は、なんだかんだいってコンサバなの。彼らの望むものと私がかけ離れているならば、“変人”であることが許されそうなネット社会に参入してみたらどうか。で、婚活サイトのプレミアム会員になって、グイグイと攻めてみたらまあ、「詐欺師?」とか「変態?」とか、深海魚のような男が現れて…と、その話は次回に。
秋葉原の電気街で即買いしたのは…?
ともかく、来るべき日に備えて、気がかりだった高血圧をどうにかせねばと、クールビューティ女医の言いつけに従い、神妙に血圧手帳をつけて2週間。相変わらず、188/98とか、起きぬけの頭を揺さぶるような数字が出るけど、えへへ、いいもの見っけたのよ。
ヨドバシカメラAKIBA店の5階。マッサージ機お試しコーナーで50万円超えのド素晴らしい最新機器でもまれ、体を起こした私の目に飛び込んできたのは、黒いスリムパンツ姿の従業員女子が膝下に巻き付けていたブーツ状の物。
「それは?」
「中にビーズが入っているんですけど、昨日、入荷したばかりなんです。試してみますか?」
これ、すごくいいものかも。私の野生のセンサーが動き出したんだよね。案の定、片足3つのホックを付けたら、すぐにぽかぽかして、なんだかとってもいい気持ち。そして脱いだら、脚がスーッと羽が生えたようではないの。聞けば、価格は8000円で1回のマッサージ代と同じ。電動じゃないから電気代もかからない。「これ、いただきます」「えっ、本当ですか?」って、即買いよ。
帰ってネットで調べたら“ドクターエア 3Dフットケア”という商品で、『動きに合わせて流動する極小ビーズが筋肉を刺激し、優れたマッサージ効果を発揮。着けたまま歩いたり動いたりするだけで、“第二の心臓”であるふくらはぎのポンピング作用を促し全身の血行をサポート』するんだって。どこにも“血圧”なんて文字はないけど、これ、高血圧によくない?
昼過ぎから着けて、夜も着けて寝て2日目。血圧の数字に跳ね返ってきますように。
オバ記者(野原広子)
1957年、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。
【この連載のバックナンバーはこちら】
【オバ記者連載9】 血圧190で気づく「健康あっての減量」
【オバ記者連載8】 スクワット始めて駅の階段も「怖くない」
【オバ記者連載7】体重増で「驚異の腸」返上をついに覚悟
【オバ記者連載6】ダイエット中なのに体重が「大台」突破
【オバ記者連載5】漢方に挑戦! 早朝の空腹感が解消される
【オバ記者連載4】体力測定で「70才」の判定に衝撃を受ける
【オバ記者連載3】運動後の手の平上げストレッチが肩に効く
【オバ記者連載2】サーキットトレは挫折せず続けられる予感
【オバ記者連載1】59才の公約「ダイエットして還暦までに結婚!」