長かった梅雨もそろそろ終わりを告げ、夏らしい陽気の日も増えてきた。猛暑で食欲が減退すると「瘦せるかも」と思ってしまうが、”食べないダイエット”はリバウンドの原因に。そこで、キレイに痩せるために選びたいコンビニフードを美のプロに教えてもらおう。
「コンビニで買うなら、高たんぱく低糖質の食事、間食ならアーモンド、ドリンクなら炭酸水」とマイルールを語るのは、『一生太らない魔法の食欲鎮静術』(クロスメディア・パブリッシング)の著者でプロボディデザイナーの松尾伊津香さん。
「ダイエット中の食事で大事なのは、満腹感ではなく満足感。コクがあり濃厚だったり、だしのうまみが効いていたり、“おいしいもの“は、少量でも満足感があり、心が満たされるので食べすぎずに済みます。だから、コンビニでもおいしくて、高たんぱくのものを選ぶのがポイント。食事では、いも系やマヨネーズベースではないサラダで野菜をとり、たんぱく質はサラダチキンや卵焼き、煮卵、スモークタン、チーズなどからその日の気分も合わせて選びます。食べすぎてしまいそうなときは、満足感を増幅させてくれるスープをプラスして食べすぎを予防。腸内細菌も整えるので味噌汁が最適です」(松尾さん・以下同)
『NL 海藻と蒸し鶏のこんにゃく麺サラダ(ピリ辛ドレッシング)』(ローソン)
●こんにゃく感を抑えた太麺が食べ応えあり
こんにゃく麺を使用した低糖質のパスタサラダ。食べ応えのある太麺にピリ辛の和風ドレッシングがよく絡み、食欲をそそる。1食あたり糖質は7.4g、カロリーは90kcal。
「こんにゃく麺というと味気ないダイエット食のイメージですが、このサラダはこんにゃく感があまりなくしっかりと“麺”なので、満腹感を増幅させてくれます。何より、ごまドレッシングがおいしいから大満足。私にはごまドレッシングの量が若干多いので1/3程度残します」
『厚焼玉子』(ローソン)
●幸せホルモンを増幅させてストレスを軽減
本枯節を効かせ、ほどよい甘さに仕上げた厚焼き玉子。4切れ(100g)入りで、165kcal。かつおだしなどに含まれるイノシン酸には、血行促進効果があり、冷えや肩こりの改善効果も期待できる。
「もともと卵焼きが好きなので、食べると幸せホルモンが出る気がします。実際、卵はトリプトファンという幸せホルモンのセロトニンの分泌を活発にする成分が多く含まれる食材。幸せホルモンが増幅すれば、自律神経も整い、ダイエットの大敵であるストレスも軽減されます」
『サラダチキンプレーン 115g』(ローソン)
●ボリューム感のある高たんぱく&低糖質フード
ボリュームがありながら、カロリーも糖質も低いという点でダイエッターの常備食ともいえるサラダチキン。ローソンのサラダチキンの原料は、以前はタイ産だったが、国産に変更されている。1袋あたり145kcal。
「高たんぱく低カロリーでしっかりとご飯を食べたいときに買います。サラダチキンと味噌汁の組み合わせがマイベスト。最近はスティック状のものもありますが、私は満足感を得たくてこちらを選びます」
『素焼きアーモンド』(ローソン)
●腹もち抜群のおやつでムダ食いを阻止!
カリフォルニア産のアーモンドを、塩や油を使用せず香ばしくロースト。1袋に35gはいって、220kcal。アーモンドは、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富でダイエット中のおやつとしてはかなりの優等生。
「ナッツが好きなので、間食としてアーモンドをよく食べます。大きいパッケージもありますが、私は食べすぎないように小さいパッケージを選びます。自然と咀嚼回数が増えるので満腹感も得られますし、良質な脂質で脳的にも満足感が得られます」
『カマンベール入り6Pチーズ』(ローソン)
●実はダイエットに向いている低糖質食材
クリームチーズを約25%配合した柔らかく口溶けのよいチーズに、カマンベールパウダーを3%配合。コクがありマイルドな味わい。1個あたり 60kcal。チーズは高カロリーで高脂質だが、チーズの脂肪には短鎖脂肪酸と中鎖脂肪酸が多く含まれる。中鎖脂肪酸は、短時間でエネルギーになり、分解されやすく体に蓄積しにくい。短鎖脂肪酸は、脂肪細胞に脂肪の蓄積をストップさせる指令を出すといわれる。
「たんぱく質をたっぷり摂りたいけど、サラダチキンという気分でないときに選びます。チーズは低糖質で大豆並みの低GI(糖質の吸収度合いを示した数値)食品。しかもチーズには、ビタミンB2が含まれています。ビタミンB2は、摂取した脂質、糖質、たんぱく質を効率よく分解してエネルギーに変える働きがあります」
プロボディデザイナー:松尾伊津香さん
「ZERO GYM」エグゼクティブプログラムディレクター。2016年ベストボディジャパン ミスター・ミスモデルジャパン「ガールズ部門」第3位。大学で心理学・精神医学を専攻し、その知識を深めるためアメリカに留学。帰国後、ヨガ・瞑想インストラクター、ダイエットジムReborn myself(旧Shapes)六本木本店 店長・スーパーバイザーなどを経て、2017年、疲労回復専用ジム「ZERO GYM」を立ち上げる。ダイエット指導経験から、独自の食欲鎮静メソッド「食事瞑想」を確立、ミスワールド日本代表の審査員やボディメイクも手掛ける。著書に『一生太らない魔法の食欲鎮静術』(クロスメディア・パブリッシング)がある。
撮影/浅野剛 取材・文/竹腰奈生
●【美のプロが愛するコンビニ飯】加工がシンプルな「めかぶ」や「ナッツ」など6品で老廃物を溜め込まない体に
●【美のプロが愛するコンビニ飯】「R-1」や「めかぶ」など5品のちょい足しが美の秘訣!
●ダイエット中に!コンビニお菓子・スイーツ43選|低カロリー、低糖質など市販のおすすめ一挙まとめ
●コンビニ飯をヘルシーメニューにするための裏ワザ5選
●コンビニ飯の健康志向が進行中!”自分定食”を組み立てるのがコツ