一昨年、ダイエットに成功し7か月で11kgの減量に成功したオバ記者。このとき、ダイエットを始めたきっかけは、医師から「痩せないとダメですよ」と言われたことだった。
その後、順調にリバウンドし…再び医師に診てもらうと、言われたのはやっぱり…。連載184回目となる今回は、ダイエットへの固い決意をオバ記者からお届け！
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「とりあえず、お酒をやめてみたら？」
「7月までに7kg減らしてください。1か月で1kg。これならできるでしょ」
通院している病院の診察室で、若い女医、Tさんからこう言われたのはちょうど1か月前、梅のつぼみがまだ固かった頃のこと。それが今、満開でいい香りを漂わせている。
な～んてのん気なことを言っている場合ではないの。一昨年の冬、心房細動の発作を起こし、あまりの痛さ、苦しさにのたうったことがきっかけで、手術を見据え24時間心電図やら、何やら検査をした私。その結果を聞きに行ったら、「とりあえず痩せましょう」だって。
今回、小型の心電図計を胸にべたべたとテープで張り付けて24時間、経過観察をしても、何にも出てこなかったの。「7月」は次の診察予約をしている月よ。
「ったくちょっと血圧が高いと『痩せろ』。コルステロール値が高いと『痩せろ』って、医者は打つ手がないと『痩せろ』って言うんだよ」と、同世代が集まると医者の悪口だ。
で、目の前でパソコンをのぞいている白衣のTさんはというと、小憎らしいほどシュッとした30代前半の美形なのよね。そういや、女だけじゃない。若い男の医者もそう。魅力的かどうかはともかく、理系顔っていうの？ 最近の若い医者って整った顔をしているんだよね。デブも皆無。昔は赤ら顔、太っちょの医者っていたのに、中年になって私がかかった医者はみんなスリムよ。
「じゃあ、お聞きしますけど、どうしたら痩せますか？」と言うと、「食べる量を半分にして、倍動いたら確実にやせます。それから、とりあえずお酒をやめてみたらいかがですか？」だって。あ～あ、医者は正しいことしか言わないからイヤ。
新型コロナで浅草など観光地の様子は一変！
とはいえ、1か月、2か月なら「何もしないで月1kg痩せた」はあるけど、3か月3kg減はムリ。何かしないとと思って、出歩き始めたら、新型コロナウイルス騒ぎよ。
2月半ばの土曜日のこと。行きつけの寿司屋さん『本種』の刺身が食べたくて。それから新鮮な魚の顔が見たくて築地に出かけたら、いつもの週末よりは静か、かな？って感じ。だし巻き卵屋さんの店先で外国人が卵焼きの焼き方を教わっていたり、手の平サイズの皿に乗った刺身を食べたりしていていたの。
明らかに変わったのは20日過ぎてからよ。私はライターのかたわら小学生を国会議事堂に案内するアルバイトをしているんだけど、バタバタとキャンセルが相次いだんだわ。これまでは午前中、衆議院議員会館の窓から外を見ると観光バスが鈴なりになって、道は黄色い帽子をかぶった小学生がわらわら、わらわら、ウンカのごとく、だったのに、いまはご覧の通りよ。
観光地、浅草もガラン。浅草寺までの仲見世を歩いて、道が見えたことなんかあったかしら。今、浅草は着物のレンタルサービス業が大繁盛。外国人と、日本人の観光客が、ビシッと着付けをされた着物を着て練り歩いているんだけど、客数が減ったからか着物の質が明らかによくなって、着付けも◎のように見えた。
「人のいない東京」をウォーキング
だからといって、「東京観光するなら、人が少ない今よ」と言うのもナンだから、せいぜい人のいない東京を歩いてもみようと思う。目指せ、1日8000歩って、そう簡単じゃないけど、月1kg減×7か月で、クールビューティ女医の鼻を明かしてやるッ！
オバ記者（野原広子）
1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』（日本テレビ系）に出演したこともある。一昨年、”月曜断食”で7か月で11kgの減量を達成。
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