◆リズミカルに動く、ウォーキングも効果的
体の動かし方も意識しよう。
「緊張して体が強張っているときは、力を思いっきり入れてから、ふーっと抜く脱力作業をしてみましょう。例えば、肩にぎゅーっと力を入れて首をすくめてから、ストンと肩を落とす。繰り返していくと、脱力していることが実感できるはずです。
そして、リズミカルに動くこと。自律神経は、脳から分泌されるリラックスホルモンであるセロトニンによって調節されています。セロトニンを出すには、一定のリズムで同じ動きを繰り返す運動が有効。歩くときは一定のリズムで歩いたり腕を振ったりしましょう」
他にも、ウォーキングをすると、リズミカルに動くだけでなく緊張もほぐれていくので自律神経UPにつながる。
「アメリカの研究では、大笑いをしてリラックスすると自律神経のバランスが整い、それによってエンドルフィンという強力な鎮痛作用を持つ神経伝達物質が増えて、痛みを大幅に軽減させたという研究が報告されています。体だけでなく、普段から気持ちをほぐすきっかけを意識的に作ることも大切ですね」
これらの生活習慣を取り入れることで、病気予防に役立つのだ。早速今日から、1つだけでも実践しよう。
教えてくれたのは:医師・工藤孝文さん
減量外来・糖尿病内科医。福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへの留学を経て、現在は福岡県みやま市の工藤内科で診療を行う。日本内科学会、日本肥満学会、日本糖尿病学会、日本東洋医学会、日本抗加齢医学会、日本女性医学会、小児慢性特定疾病指定医。『ガッテン!』(NHK総合)、『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)など、テレビ出演も多数。YouTubeチャンネル『シックスパックのイケメン医師工藤孝文先生のダイエット外来』も配信中。工藤孝文先生の公式HP
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