みそ汁は日本食の定番料理なだけに、マンネリしがち? 実はいろいろな食材と相性がよく、暑い日には冷たく作ってもおいしくいただけるアレンジ自在な料理なのだとか。
みそ専門PR会社のミソド株式会社が、専門家による監修で免疫力アップや熱中症対策をテーマに「#夏みそ汁」レシピを開発。夏に摂りたい栄養たっぷりで、暑い日にも食べやすいラインナップが勢揃いしている。また、できるだけ火を使いたくないシーズンに、ガスを使わずレンチンで手軽にできるのもうれしい! 献立を考えるのが面倒なときの1品としても、夏にぴったりのみそ汁レシピを取り入れてみて。
みそ汁がおすすめの理由
生きていく上で欠かせない3大栄養素であるたんぱく質、糖質、脂質の他に、ミネラル(ナトリウム、カリウム、カルシウム、鉄など)、ビタミン類(ビタミンB群、ビタミンE)などを含むみそ。さらに、野菜、肉、魚、海藻など相性がいい素材を組み合わせてみそ汁を作ることで、いろいろな食材から多くの栄養素をいっぺんに摂ることができる。
腸内環境を整えて免疫力アップ
管理栄養士でフードコーディネーターの北嶋佳奈さんによると、みそ汁は腸内環境を整え、抗酸化作用によって免疫低下を防いでくれるという。
「他の発酵食品との大きな違いは色素成分『メラノイジン』が含まれていること。食物繊維のように腸内環境を整える働きに相乗効果が期待できます」(北嶋さん・以下同)
また、多くの免疫細胞が集まっている腸内の環境を整えることが、免疫機能の維持につながるという。腸内環境を整えるには、みそに含まれる乳酸菌やオリゴ糖、メラノイジンに加えて、食物繊維を具材から摂取するのが◎。
「免疫細胞はたんぱく質から作られるため、たんぱく源(豆腐や油揚げ、肉など)を加えるとより一層効果的です」
また、「もともと夏は暑さによる食欲不振で栄養不足、また発汗が脱水状態を起こし血液がドロドロになり悪循環になるなど、体内環境が悪くなりがちです」と語る、グローバルヘルスケアクリニック院長の水野泰孝さん。
さまざまなウイルスが活発化する秋冬に備え、この夏は正しい食生活を通じて免疫力を高める体作りが肝心だという。みそ汁は多くの食材や適度な塩分を摂取できるため、正しい食生活に適した料理なのだとか。
みそ汁が熱中症予防になるポイント
北嶋さんは、夏にみそ汁を食べることのメリットを4つあげている。
【1】みそ&汁物なので熱中症予防に重要な、塩分と水分を同時に摂取できる。
【2】汗と一緒に流れ出るミネラル(カリウムやマグネシウム、カルシウムなど)や、代謝によって失われるビタミン(ビタミンB群など)の補給ができる。
【3】みその他、豆腐や油揚げ等の具材からもたんぱく質の補給ができ、暑さによる体力低下も改善できる。
【4】酸味のあるものや薬味、スパイスなどを用いることで、食欲が落ちやすい夏でもしっかり食べられ、夏バテ予防にも効果的。
「トマトときのこの冷やしみそ汁」レシピ
暑さで体が火照ったり、熱がこもったりするときに、トマトの水分やカリウムは体をクールダウンさせるのに効果的。また、香りの強い大葉は食欲を促進してくれる。暑さで食欲のわかないときにぴったりのレシピ。
《材料》(2人分)
トマト…1個 しめじ…1/2袋 えのき…50g 大葉…3枚 水…200ml 顆粒だし…小さじ1/2 みそ…大さじ1 氷水…200ml 白ごま…適量
《作り方》
【1】トマトはひと口大に切る。しめじは石づきを取ってほぐす。えのきは石づきを取って半分の長さに切る。大葉はせん切りにする。
【2】耐熱ボウルにしめじ、えのき、水、顆粒だしを入れる。ふんわりとラップをかけ、600wのレンジで3分加熱する。
【3】みそを溶き入れ、トマトと氷水を入れて混ぜる。
【4】器に盛り、大葉と白ごまをトッピングする。
「叩き長芋ときゅうりの冷やしみそ汁」レシピ
水分やカリウムが豊富なきゅうりが体をクールダウンさせてくれる。みょうがは食欲促進に、わかめ(海藻)は、たくさん汗をかいたときのミネラル補給に◎。
《材料》(2人分)
長芋…150g きゅうり…1/2本 みょうが…1個 乾燥わかめ…2g 水…200ml 顆粒だし…小さじ1/2 味みそ…大さじ1 氷水…200ml
《作り方》
【1】長芋は皮をむいて適当に切り、ポリ袋に入れて、めん棒で形が残る程度に叩く。きゅうりとみょうがは小口切りにする。
【2】耐熱ボウルに乾燥わかめ、水、顆粒だしを入れる。ふんわりとラップをかけ、600wのレンジで1分加熱する。
【3】みそを溶き入れ、氷水を加えて混ぜる。
【4】器に【1】を入れ、【3】を注ぐ。