健康・医療

スマホを見ながら食事すると太る!その2つの理由|プロが教えるデブ習慣とその改善方法

さまざまなダイエットに挑戦しては失敗し、リバウンドする悪循環に陥っている人も多いのでは?

壊れた体重計
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演技のメソッドをダイエットに転換して、やせるためのメンタルを手に入れる方法について紹介された『きれいな女優がやっている やせメンタルのつくりかた』(アスコム)の著者・鰐渕将市(わにぶち・まさいち)さんによれば、実は、現代人がしがちなある行動が、心も体もデブになる習慣を作っているのだとか。さらにデブにありがちな思考も教えてもらった。

きれいな女優がやっている やせメンタルのつくりかた

これを参考に、日頃のちょっとした悪習慣を修正することで、美痩せに一歩近づいて。

スマホを見ながらの“ながら食事”

スマホを見ながら食事する女性
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スマホを見ながら食事している人も多いのでは? 「食事をしながら情報も得られて、コスパがよくて一石二鳥」と思いがちだけれど、鰐渕さんによると、これが意外にもデブ習慣なのだとか。

その理由は、スマホを使うときに、胃が圧迫を受けやすくなる前傾姿勢になること。スマホを見ていると、首が前に出て頚椎がのカーブがなくなるストレートネック(スマホ首)の状態に。食事中は特にこれがNGなのだとか。

「骨盤を立てて姿勢よく座れば口が開きやすいのですが、スマホを見るために前かがみになると口が開きにくくなって、咀嚼がしにくくなる。つまり咀嚼が面倒になってしまうんです。そうして咀嚼する回数が減って、食べるスピードが早くなれば、消化がしにくくなる。すると胃にも負担がかかって、胸焼けが起こったりや胃が荒れたり、不調でイライラするとまた食べてしまう…という悪循環につながりがちなんです」(鰐渕さん・以下同)

確かに実際に試してみると、きれいな姿勢で食べるだけで、あごや口の動く範囲がかなり変わった! 現代人がやりがちな習慣が、実は太ることにつながっていたのだ。

◆スマホを見ながら食べると”太るメンタル”に

さらにスマホを見ながら食べることは、体に負担をかけるだけでなく、太りやすいメンタルも作ってしまうという、驚きの話も。

「スマホを見ているとき、食べることそのものではなく、スマホに映る情報を得ることに好奇心が傾いていますよね。そうすると、食べることに対する意識、食べている自分に対する意識が欠如してしまいます」

食べるときにきちんと味わって自分の体と向き合えば、咀嚼の回数が増えて、自然と必要な量もわかり、自分に適切な食事をすることができるようになり、それがダイエットにもつながるのだ。

◆好奇心を持って日々ワクワクすることも大切

下着姿で全身鏡を見る女性
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逆に、“ながら食事”のように自分に対する視点を持たないと、今の自分の体がどういう状態で、生活の中でどういったところを改善するべきかどうかがわからなくなってしまう。食事だけでなく、足を細くしたい、もう少しウエストを絞りたい…など、どうすれば理想のスタイルにつながるのか、しっかりと見つめるべきところを見逃し、むやみなダイエットを行ってしまう可能性も。

「ダイエットに成功する人は、好奇心があります。過酷なダイエットをして10kg痩せたとしても、結果的に周りに“痩せたね”と言われ続けなければ、努力が認められていない…とストレスを抱えて過食に走り、リバウンドしてしまう人も多いです。

けれど、自分の中に基準を持って、“昨日よりも食事が改善できた”“前と比べて体のここが変わった”など、好奇心を持って日々ワクワクできる人は、自身のちょっとした変化を楽しめて、ストレスを抱えず前向きにダイエットにも取り組めますよね」

ネガティブ思考でストレスを溜める

布団をかぶった女性
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けれどやっぱり、ダイエットってストレスを溜め込みがち…。前向きにダイエットに取り組む方法なんて、あるのだろうか?

「太りやすい人は、言葉をネガティブに捉えがちな傾向にあります。それをポジティブに変えてみましょう。たとえば、“明日もがんばろうね”と言われたときに、前向きに明るくがんばろうと思う人もいれば、明日もまたがんばらなきゃいけないの?と思ってしまう人もいますよね」

◆言葉をどう受け止めるかが痩せるカギ

つまり、言葉は発した人の意図に関係なく、いいように思うか、悪いように思うかは、受け手の主観による。鰐渕さんによれば、ダイエットも同じで、どんなふうに食べて、どんなふうに人に言われたとしても、明るく受け止めて次につなげるのが成功のカギだそう。

「“また食べちゃった”という言葉を、トーンを高めに言うのと、低めに言うのでは、印象が変わりませんか? 高めに言えば、食べちゃったけど、次は工夫しよう!と前向きな印象になるけれど、低めだと『またやっちゃった…』と暗い印象になり、罪悪感でストレスを溜めて、さらにまた食べてしまう、というループに。まずはストレスを溜めない前向きマインドを手に入れるために、“また食べちゃった”と思っても、少しトーンを上げて心の中でつぶやいてみませんか?」

自分で決めたルールにイライラ

3つ並んだカップケーキを見る女性
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さらなるデブ習慣として鰐渕さんが挙げたのが、自分の作ったルールにしばられていること。運動など、「毎日これをする」と決めることは一見よさそうだけど…?

「日常に義務を作ると、確実にストレスが発生します。疲れて帰ってきたのに、“毎日15分は運動しなきゃ…”と無理やり体を動かしたら、心も疲れてしまう。それがストレスにつながって過食に走ったり、継続できなかった自分に嫌気が差してダイエットをあきらめたりしてしまうこと、ありませんか?」

◆日常生活に運動をうまく組み込む意識を

確かにそこでダイエットをやめてしまう人も多いはず。けれど、決めないと運動をしなくなってしまう、という人もこれまた多い。

「ならば、気がついたら運動をしたくなるような自分になればいいんです。絶対にすると決めるのではなくて、日常生活にうまく運動を組み込むようにする。たとえば背筋を意識して歩くだけで、消費するエネルギー量を増やせる上に、美しい姿勢も手に入れて見た目が変わります。見た目が変わると人から褒められて、さらにダイエットに対するやる気が出て…と好循環が生まれますよね」

このように少し考え方や見方を変えただけで、前向きにダイエットに取り組めて、成功につながるという「やせメンタル」メソッドを提案している鰐渕さん。

ポジティブな発想に転換することで、デブ習慣が少しずつなくなっていくはず。もうダイエットを失敗したくない人こそ、まずは考え方を変えてみて。

この人に聞きました:鰐渕将市さん

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わにぶち・まさいち。演技指導師。自ら開発した演技メソットでレッスンを行い、数々の俳優、タレントを育成・輩出。 抽象的で感覚的な演技の世界を具体的な実感に変える独自に開発した演技メソッドでレッスンを行い、これまで映画『永遠の0』『亜人』『アルキメデスの大戦』『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』テレビドラマ『あなたの番です』『おっさんずラブ』『電影少女』『居酒屋ふじ』などの他、舞台、ブロードウェイミュージカル、狂言など、さまざまな作品から、世界的に有名なテーマパークの演技指導など、活躍の場は多岐に渡る。国家資格である按摩マッサージ指圧師の資格も所有。https://twitter.com/wanibuchimethod

文/イワイユウ

【データ】
アスコム『きれいな女優がやっている やせメンタルのつくりかた』

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