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正しい姿勢で10才若く見える!「姿勢壁テスト」で若見えする立ち方をチェック

洗練された流行のファッションに身を包み、ヘアスタイルもメイクも完璧。にもかかわらず、なんだか老けて見える──そんな残念な人を目にしたことはないだろうか。実は老けて見えるかどうかは、その人の「立ち居振る舞い」が大きく左右するのだ。

猫背であごを突き出した姿勢の女性と、正しい姿勢の女性の比較画像
悪い姿勢は”老け見え”のもと(写真/アフロ)
写真2枚

年齢を左右する歩く姿勢

なかでも歩く姿は周囲に強い印象を与える。「歩き方は、その人の人生を表す」という言葉もあるほどで、無意識のうちに周囲に「年齢」まで伝えてしまっている。

ミス日本や準ミスワールド日本代表に選ばれた経験を持つウオーキングトレーナーの長坂靖子さんが言う。

◆歩き方や立ち方で20代が50代に見えることも

「老けて見られたくないなら、姿勢や歩き方こそ注意すべきです。同じ服装や髪形でも歩き方や立ち姿が老けていれば20代の女性でも50代に見られてしまう。一方で、70代の女性が美しい歩き方を身につけて『後ろ姿を見た若い男性にナンパされるようになった』という話もあります」

つまり、正しい姿勢と歩き方を手に入れれば、グッと若返るというわけだ。

背もたれを使うと10才老ける

「若く見える姿勢」とはどんな状態なのか。延べ18万人以上の姿勢を治してきた、仲野整體東京青山院長で姿勢治療家の仲野孝明さんが話す。

「若く見える人の特徴は“疲れない姿勢”を保てていること。多くの人が知らず知らずのうちに体に負担のかかる姿勢で歩行を繰り返しています。これでは体に疲労感がため込まれ、さらに老けて見えるという悪循環に陥ってしまいます。

また、動きが俊敏であることも“若見え”につながりますが、姿勢がよくなれば自然と関節の可動域が増え、エレガントでありながら俊敏な動きも両立できる。つまり“疲れない姿勢”を身につけることが重要です」

自分では正しい姿勢だと思っても、実は間違っていることもある。仲野さんは最初に「姿勢壁テスト」を行い、正しい姿勢をしているかチェックすることをすすめる。やり方は簡単。背中を壁につけてまっすぐ立つだけだ。そのとき頭、肩、お尻、ふくらはぎ、かかとの5点が壁についていて、腰と壁の間には手のひら1枚分が入る程度の隙間があるのがベストだという。

◆姿勢壁テストのやり方

【正しい姿勢を自己チェック!姿勢壁テスト】

正しい姿勢を自己チェックする「姿勢壁テスト」のイラスト
5つの点をつないだ姿勢が正しい姿勢
写真2枚

「5点のうち壁につかないところがあれば、体がゆがんでいる可能性があります。特に肩とふくらはぎがつかない人が多い。腰が反りすぎていても、腰痛の原因となってしまう。横からの姿勢は自分では確認しにくいので、誰かに写真を撮ってもらうなどして、週に1回はチェックするといいでしょう」(仲野さん)

この姿勢は座っているときにもキープしたい。

「椅子に座るときは、背もたれにもたれず、骨盤の最下部にあり、座面にふれるゴロゴロした部分の座骨を立てるように座ると疲れにくい。長年、背もたれによりかかっていると背骨が変形してしまい、座骨を立てにくくなるため、最初は違和感があるかもしれないが、いまから習慣を改めてほしい」(仲野さん)

長坂さんも、背もたれにもたれれば、それだけで老けて見えると声をそろえる。

「骨盤と背骨をつなぐ三角形の仙骨という上半身を支える大事な部分に体重がかかり、ゆがみを生む。猫背になってしまうほか、お腹など骨盤周辺やフェイスラインに脂肪がたまり、老けて見える原因になる。これは10才単位で見え方が変わる部分です」

イラスト/飛鳥幸子

※女性セブン2020年8月13日号

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