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老けて見える悪い姿勢を改善!背中ストレッチのやり方&正しい歩き方

スマホの多用で俯くことが多い現代人。俯き姿勢が二重あごや猫背を招いて、たとえ年齢は若くても“老け見え”してしまうことにもなるのだ。

ベッドであぐらをかいて伸びをする女性
ストレッチで筋肉をのばしてゆがみの解消を(写真/アフロ)
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若く見える姿勢とは?

写真/ゲッティイメージズ
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「若く見える姿勢」とはどんな状態なのか。延べ18万人以上の姿勢を治してきた、仲野整體東京青山院長で姿勢治療家の仲野孝明さんが話す。

「若く見える人の特徴は“疲れない姿勢”を保てていること。多くの人が知らず知らずのうちに体に負担のかかる姿勢で歩行を繰り返しています。これでは体に疲労感がため込まれ、さらに老けて見えるという悪循環に陥ってしまいます。また、動きが俊敏であることも“若見え”につながりますが、姿勢がよくなれば自然と関節の可動域が増え、エレガントでありながら俊敏な動きも両立できる。つまり“疲れない姿勢”を身につけることが重要です」

◆一歩踏み出すごとに頭が左右に揺れるのはNG

体に負担のかかる姿勢を長く続ければ、歩き方にも影響が出ると仲野さんが指摘する。

「一歩踏み出すごとに頭が左右に揺れるようになる。これも老けて見えるひとつの典型的な状態です。体が硬くなって関節の可動域が狭まり、股関節と背骨が連動しないために重心が左右に振られることが原因で、見た人に“老い”を印象づける歩き方です」

悪い姿勢を解消する”若見え”背中ストレッチのやり方

悪い姿勢が癖になれば、座っていても歩き出しても、一目瞭然で“老化”を感じさせてしまうようだ。これを解消する方法を仲野さんが伝授してくれた。

「まずは、背中を伸ばす“背中ストレッチ”をおすすめします。背骨と背中の筋肉が伸びれば、体のゆがみが整い、関節の可動域も広がることで頭の揺れがおさまります」

やり方はシンプル。両手を胸の前で手の甲が見えるように組み、足は肩幅に平行に開く。そこから手を上にゆっくり伸ばす。そのとき顔も手の甲を見ながら一緒に上を向き、腕が上がったら顔だけ正面に戻す。このとき、お腹に力が入って細くなるので、これをキープしたまま腕を左右からゆっくり下ろす。

「最初は上まで手が上がらない人もいますが、やっているうちにどんどん可動域が広がって高く上がるようになるので、根気よく続けてください。このストレッチはお腹の筋肉も使うため、ウエストのサイズダウンにも効果が。6日間で5cm細くなった人もいました」(仲野さん)

◆美しく歩くための背中ストレッチの方法

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【1】足を肩幅に開き、手を胸の前で甲が見えるように組む。手の甲に目線を合わせながら、手をゆっくり真上に伸ばし、顔を上へ向けていく。
【2】背中が伸びるのを感じながら、顔の位置をもとに戻し、かかとも持ち上げて体を上下に引き伸ばす。
【3】お腹に力が入ったのを感じたら、これをキープしたまま腕を左右からゆっくり下ろす。

意識を変えるだけ!”老け見え”を防ぐ歩き方

家事の合間など、こまめに取り組みたい。ストレッチをしてしなやかな体を作りながら、歩くときの意識を変えることでも“老け見え”を防ぐことは可能だ。

「歩くときはまっすぐに立って、肩と腰が地面と平行になるよう意識します。ひじは90度に折り、前ではなく後ろに引くことを意識しましょう。肩甲骨が動き、上半身だけでなく骨盤や下半身など全身の筋肉が連動して刺激されます。

踏み出すのは脚の付け根から、着地はつま先ではなくかかとからすることで脚が伸び、全体の筋肉を使える。後ろ脚のひざを伸ばし、足の指で体を前に送り出す感覚も大事です。また、ウオーキングは有酸素運動であり、胸を広げて新鮮な空気をしっかり取り込むことも姿勢をよくすることにつながります」(長坂さん)

◆若見えするウオーキングのポイント

若見えするウオーキングのポイントイラスト
肩と腰が地面と平行になるように意識してまっすぐ立ち、ひじは90度。前ではなく後ろに引くことを意識してふる。足を踏み出すときは付け根から、着地するときはかかとから。後ろ脚のひざを伸ばし、足の指で体を前に送り出す感覚も意識すること
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合わない靴では5才老けて見える理由

笑顔で飛び跳ねるようにランニングする女性
足の前部が広がる”スニーカー足”に注意(写真/PIXTA)
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姿勢や歩き方に気をつけても靴選びで老けて見えることもある。女性初のシューフィッター・久保田美智子さんが警鐘を鳴らす。

「東日本大震災以降、歩きやすいスニーカーの人気が高まっていますが、サイズの合わないスニーカーを履き、ずるずる引きずって汚い歩き方をしている女性が目につきます。これを続けると、スニーカーの形に合わせて足の前部が広がる“スニーカー足”になってしまう。いざフォーマルな場でパンプスを履こうとしても足が入らず美しく歩けなくなります。革素材のちゃんとしたパンプスも定期的に履き、足に感覚を覚えさせるべき」

◆ひとつ大きいサイズにするのは間違い

よく「靴が痛いから、ひとつ大きいサイズにする」ということをしがちだが、それも大きな間違い。

「靴に関しては“大は小を兼ねる”は通用しません。それどころか大きいサイズのものは足を痛める可能性が高くなります。また、左右の足の形が同じという人はいない。靴を買う際は、必ず左右両方履いてみることが重要です。正しい靴を履くと背筋が伸び、足を上げて歩けるようになるので、4~5才くらい若く見えるようになります」(久保田さん)

全部実践したら、街で周囲が振り返る「後ろ姿美人」になれるかも!?

イラスト/飛鳥幸子

※女性セブン2020年8月13日号

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