お店で商品を手に取るも、「これなら100円均一にあるかも」と思ったことありませんか?
お菓子から化粧品、さらには食器や洋服など、多くの種類の揃え、そのすべてを100円という値段で購入できるのはうれしい。でも、その商品は果たして本当にお得なのでしょうか?
そこでお金のプロフェッショナルである節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、100円均一で購入すべきもの、しない方がいいものまで教えてもらいました。
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食品はサイズをチェックするのがポイント!
必ずしもお得な商品だけではないけれども、もちろん、100円ショップにはかなりお買い得な商品もたっぷり。
なかでもおすすめなのがまな板。実はまな板は、刃物でついた傷から菌が繁殖してしまうので、頻繁に買い替えたほうがいい消耗品なのです。プラスチック製から木製まで揃っていますし、使い捨てと考えれば清潔に使えるのでおすすめですよ。
◆凝ったスパイスは100円ショップで揃えよう
さらにお得なのがスパイスです。ヱスビー食品の「ガラムマサラ」や「ナツメグ」、「ラー油」などは、スーパーで120円程度で売られているものと同じ大きさのものが税込110円で購入できます。たまに『じゃがりこ』など、100円ショップ用に量が少なく作られているお菓子もあるので、好きなお菓子が100円ショップにある場合は、スーパーで売られているものと比べてみるのもいいですね。
◆アルカリ電池は100円でも長持ち!
たまに、100円ショップの電池はあまりもたないと勘違いしている人がいます。しかし、アルカリ電池はそんなことなく、定価で買ったものと同じくらい長持ちしてくれます。さらにボタン電池もちゃんと長持ちするのでおすすめですが、マンガン電池に限っては、あまり長くはもたない傾向にあるので、パワーが必要なものにはそもそもおすすめしません。リモコン用に割り切って使うなど、見極めて購入するようにしましょう。
安さに飛びつくと損する可能性も!
店頭に並んでいるアイテムのすべてが安いと思ってしまう100円ショップ。中には「安かろう、悪かろう」という言葉がピッタリな、耐久度や使い勝手のよくないものがあるのも現実。
特に食器を洗うスポンジなどはすぐにダメになってしまうものが多いので、ちょっと高くてもしっかりしたものを買って長く使ったほうが節約につながります。さらに、文房具もおすすめできないものがいくつかあります。
◆スティックのりも粘着力が弱いものが
例えば鉛筆や赤鉛筆、ボールペンは、芯が折れやすかったり、インクが出なくなることが多く、当たりはずれが激しいので、ちゃんとしたメーカー品のものを買った方が結果的にはお得ですし、イライラしません。子供が学校でよく使うスティックのりや水糊も、粘着力が弱いものや、キャップが取れて液漏れしやすいものもあり、学校から「100円ショップのものは避けてください」と言われることもあります。
その他、毎日使うスマホの充電コードは断線しやすく耐久性があまりよくないものもあります。また、お弁当箱や水筒など、パッキンがあるようなものもすぐに弱くなるものがあるので、長く使うのであれば100円ショップは避けたほうがいいでしょう。
このように、ひと言で100円ショップと言えど、“損する商品”、“得する商品”が同じように陳列されているので、うまく目利きをして、よりお得な節約ライフを送っていきましょう!
教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。丸山さんのオフィシャルサイト「らくらく節約生活」
構成/吉田可奈
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