3月にはいりいよいよ春に突入。季節の変わり目であり、新生活への切り替えとなるこの時期は体調を崩さないように健康管理を入念にしたいところ。そこで、食のプロである料理研究家の青木敦子さんに健康目線で選ぶコンビニフードを聞きました。
コンビニそれぞれの長所を知ってその日の気分で選ぶ
普段は帰りが遅くなったとき、時間帯で言うと21~23時、もしくは朝早く出かけるときにコンビニを利用するという料理家の青木敦子さん。家の近くにセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンと主要なコンビニがそろっているので、そのときの気分に合わせてコンビニを選ぶと言います。中でも、ナチュラルローソンとセブン-イレブンを使用する頻度が高いそうです。
●野菜不足ならスムージー、ダイエットには糖質オフ
「コンビニの利点は、スムージーなども種類が豊富で、ちょっとした野菜不足、ビタミン不足のときの補給にも便利です。それから、最近だと糖質オフのものや食物繊維が豊富なもの、カロリーオフのものなど健康に気遣った商品が種類豊富にそろっているので、表示を見て、自分の体にとってよさそうなものを選べるのがとてもよいと思います。
自分がコンビニを利用するときのルールは、利用するのが、夜遅かったり、朝早かったりするので、胃にあまり負担にならないものだとか、糖尿病ではなく普段は正常な血糖値なのに、食後の短時間だけ血糖値が急上昇するという現象を指す“血糖値スパイク”を起こしにくいものを選ぶようにしています」(青木さん・以下同)
『7プレミアム もずく三杯酢』(セブン-イレブン)
沖縄県産のもずくを使用。鰹の風味ゆたかなこだわりの本枯節だしと昆布のうま味がきいた三杯酢たれで味付け。独自の製法でもずく本来の食感が楽しめる。1パック70gあたり14kcal。たんぱく質は0.4g、糖質は3.0g、食物繊維は0.4g含まれる。
●もずくファーストで血糖値の急上昇をセーブ
「セブン-イレブンで買うことが多いですが、他のコンビニにもあります。血糖値を上げにくい食材なので、いつも食事の最初に食べるようにストックしています。食物繊維も豊富ですし、酸味も消化促進してくれます」
『7プレミアム ほぐしサラダチキン』(セブン-イレブン)
鶏むね肉を使って、じっくりジューシーに蒸し上げたサラダチキンを食べやすくほぐしたもの。1品80gあたり92kcal。たんぱく質は20.9g、脂質は0.9g含む。糖質は0。
●野菜や豆と混ぜてボリュームと栄養アップ
「サラダチキンはセブン-イレブンで買うことが多め。たんぱく質を摂取する食材として重宝しています。野菜室にある野菜や常備しているいんげん豆・大豆などの水煮などの豆類、納豆などと混ぜて食べるようにしています。あっさりしているので、他の食材ともなじみやすく、食べやすいです」
『料理酒』(日の出)
料理専用に加塩醗酵した調味料。うま味、コクをつけるだけでなく材料を柔らかくする効果や魚や肉の臭みを消すマスキング効果にも優れている。煮もの、炊きもの、焼きものはもちろん、そうめんつゆなど麺類のつゆ、二杯酢、三杯酢作りにも便利。和食だけではなく、中華や洋風料理にも使える。調味の際、塩はやや控えめに加えるのがポイント。
●サラダチキンにプラスするとうま味アップ!
「料理酒は、何かと使えて便利ですが、豆腐にかけてチンしたり、サラダチキンに軽く振りかけて温めると、ふっくら仕上がり、うま味も増すのでとってもおすすめです」