暮らしのプロが実際に使ってみて「これ買ってよかった!」と実感した便利グッズと、暮らしに役立つテクニックを教えてもらうこの企画。今回は、料理研究家の石川由美子さんが、料理に欠かせないピーラーについて解説してくれました。
シンプルに見えて“使いやすい”がポイント
今回紹介する『T型ピーラー』は、貝印が料理を通じて「幸せな時間作り」のお手伝いをする基本の調理道具として打ち出すSELECT100シリーズのピーラー。「使いやすい道具はシンプルで美しく、手になじむ」をコンセプトにしたシリーズで、とにかく使って心地いいというのがポイント。
野菜の表面を滑るように、軽くて薄い切れ味の、斜め刃のステンレスピーラーです。このピーラーは、SELECT100シリーズの中でも、大ヒットアイテム。価格は1320円(税込)。
持ち手のウェーブは “かゆいところに手が届く”つくり
『T型ピーラー』が人気の理由は、その使いやすさ。ピーラーなので切れ味に触れたいですが、それよりも先に注目すべきは持ち手のウェーブにあると石川さん。
「使いやすさを追求したこのT型ピーラーは、持ち手部分にウェーブがついているので濡れた手でも滑りにくいのが特徴です。長めの持ち手なので、男性でも使いやすいサイズ感。切れ味のいい刃が斜めについていているので、野菜に刃がはいりやすい形状。軽い力で滑るように皮がむける切れ味抜群のピーラーです」(石川さん・以下同)
一般的なピーラーとはどこが違う?さまざまな野菜に活躍
そしてやっぱりヒットの理由は切れ味のよさにもあるようです。
「一般的なT型ピーラーは、長く使うと切れ味が悪くなるが、こちらは違います。刃物づくりに長けた貝印が作っているとあって、さすがの切れ味。そして、食材にフィットする刃が違います。10度に傾いた斜め設計の刃が食材に垂直に当たるのでスムーズにむくことができるんです。
皮がむきづらいナスやトマトでもスーッと表面を滑るように薄くむけるので、感動すること間違いなし。持ち手も含めてすべてステンレス製なので、丸洗いでき、清潔を保てます」
硬いかぼちゃもヒヤヒヤせずに面取りカンタン!
夏野菜として出番の多いかぼちゃ。でもその硬さゆえに、面取りなどは最新の注意を払わないとツルッと滑って手を切ってしまう心配も。そんなかぼちゃの面取りにも役立つと石川さん。
「夏は大活躍のかぼちゃもの面取りも包丁だとヒヤヒヤする場面に遭遇しがちですが、こういうときこそ使い勝手のいいピーラーを活用したいですね。包丁より小回りが利き、使いやすいです」
難度の高いナスの皮むきにも!
ナスもこの時期は野菜室のスタメン。トマトやナスは皮むきは難度が高いので、皮むき作業が発生する料理はしない人も多いかもしれないですが、このピーラーを使えば簡単にできます。
「柔らかくて薄く切るのが難しいナスの皮も、スーッときれいにむけるストレスフリーな使いごこち。これを一度味わうと、もうヤミツキです」
きゅうりならリボン状にスライスしておしゃれな料理に
夏のそうめん、サラダなどによく使われるきゅうり。でもただの千切りだと味気ないし、見映えもいつもどおり。そこで、きゅうりもピーラーでスライスすると、きれいなリボン状になって、添えるだけで一気におしゃれ料理に仕上がります。
「きゅうりの切り方がワンパターンになりがちな人にぜひおすすめしたいのがピーラーでのスライス。リボン状に薄く、均等にスライスできるのは、T型ピーラーならではです!」
◆教えてくれたのは:料理研究家・石川由美子さん
料理教室アペリーレを主宰(https://ameblo.jp/aperire-cooking/)。おもてなし料理・和菓子教室を毎月開催。フードコーディネーターとして、撮影のコーディネートやスタイリング、レストランや企業のメニュー開発やリサーチ、料理イベントなど幅広く活躍。石川さんInstagram