季節の変わり目は衣替えなど、収納を考え直すチャンスでもあります。インスタグラムのフォロワーが25万人超えの整理収納アドバイザー・akiさんの著書『楽してキレイが続くシンプル収納』(あさ出版)にも、頑張らなくてもキレイが長続きする押し入れの収納術が紹介されています。akiさんが教える「楽をするため」の収納のコツとは?
“物置化”しない、使いやすさ重視の押し入れ収納
押し入れというと、出番の少ないものや季節外のものをしまっておくための場所として、ついギュウギュウに詰め込んでしまうという人も多いはず。でもそれではしまっているものが必要になったときに取り出しづらく、困ってしまいます。akiさん宅の押し入れは使いやすく出し入れしやすい工夫が満載です。
「和室の押し入れの左側上段には『あまり使わない日用品や衣類』、下段には毎日使う『布団類』を収納していて、上段には手前と奥にスチールラックを2つ入れています。『あまり使わない日用品や衣類』とは、季節外の服やパジャマ、子供の学校用品などです。
布団類はまとめて入れると重くなってしまうので、無理なくしまって取り出せるように下段に収納。また、日用品やよく使う衣類は立ったまま取り出せるように、私の胸の位置から頭の位置に収納しています。奥行きのある押し入れは、前後に分けて収納するのがポイントです。スチールラックの横にはステップ台を掛けて、上のものもすぐ取り出せるようにしています」(akiさん・以下同)
服はハンガーに掛ければたたむストレスなし
毎日の洗濯にはもれなくたたむ作業が発生します。このたたむ作業が面倒と感じる人もいると思いますが、akiさんは洋服については「たたまない」ことで家事の時短を実現しているそうです。
「私の服は、トップスとボトムスに分けてハンガーに掛けて収納しています。『たたまない』というのがノンストレス。洗濯をした服はハンガーに掛けてリビングで部屋干し(リビングの加湿にもなります)し、乾いたらそのまま掛けてしまうだけ。時短になり負担も減ります」
便利グッズを活用して押し入れの使いやすさを向上!
布団をしまう作業はけっこうな重労働。でもakiさんは便利グッズでその問題を解決したそうです。
キャスター付きのすのこで布団の出し入れも楽勝
「奥行きのある押し入れに寝具を入れたり出したりするのは少し大変。なので、布団類はキャスター付きのすのこの上に収納しています。キャスターを引き出すだけで取り出すことができるのですごく便利です。しかも、湿気の溜まりやすい押し入れでも、通気性のあるすのこの上に置くことで布団に湿気が溜まりにくくなり、衛生的。掃除も簡単です」
無印良品の布製ボックスがかなり優秀!
akiさんの押し入れの収納で大活躍しているのが、無印良品のソフトボックスだそうです。どこが便利なのでしょうか。
「無印良品のソフトボックスは布製で柔軟性があるので、もう少しだけ入れたいときにも入れ込むことができます。また、押し入れの高いところから取り出すときにも、持ち手がついているのでラクラク片手で取り出せます。万が一、ボックスごと床に落としてしまっても、ボックスが布で柔らかく軽量なのでケガもしにくく安全です」
akiさんの収納テクは、片づけや掃除を毎日頑張らなくてもよくなるものばかり。簡単でタメになるアイディア、ぜひ活用したいところです。
◆教えてくれたのは:整理収納アドバイザー・akiさん
2017年に整理収納アドバイザー1級を取得し、翌年1月にInstagram(@shiroiro.home)を開設。シンプルライフを目標とする「無理をしない収納づくり」をテーマに、オリジナリティー溢れる収納術を発信。フォロワー数は、2021年10月現在、25万超え。収納術やライフスタイルに関して、メディアにも多数登場。