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調理時間が1/4になるモデルも!電気調理・電気圧力鍋による“時短効果”とは?

東芝ライフスタイルの電気圧力鍋『RCP-30R』と調理ツールといちじくののった皿等があるキッチン
”ほったらかし調理”が可能な電気調理・電気圧力鍋。東芝ライフスタイルの電気圧力鍋『RCP-30R』は食材に合わせて圧力を切り替えられる
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食材と調味料を入れれば、あとはほったらかしで調理してくれると大人気の電気調理・電気圧力鍋。忙しい私たちにとって、ラクしておいしいご飯をいただけるだけでなく、時間まで与えてくれます。果たして、どれほど手間や時間を省けるのでしょうか? 家電ライターの田中真紀子さんに聞きました。

調理中に他のことができる“時産”効果

「まず、電気調理・電気圧力鍋は、“時短”より、“時産”効果の方が高いと思います。スイッチを入れたらあとは火加減を気にせずお任せでき、その場を離れてほかのことに時間を使えるからです。

さらに、電気“圧力”鍋の方を選ぶと、調理時間が短縮されることが多くなります。ガス式と同様、圧力調理することで、通常より短時間で調理できたり、何時間も煮込んだような味になったりするからです。例えば完全に同じレシピではありませんが、ある電気調理鍋で黒豆を煮る場合、オートメニューで約3時間かかりますが、ある電気圧力鍋のオートメニューなら、1/3の約1時間で完成します」(田中さん・以下同)

→電気調理鍋と電気圧力鍋の違いはコチラ

炒め調理や自動排気があれば手間も調理時間も短縮

東芝ライフスタイルの電気圧力鍋『RCP-30R』の中に豚の角煮があり一切れをトングで掴んでいる
より時短を求めるなら、炒め調理や自動排気機能があるものが狙い目
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また、電気調理・電気圧力鍋ともに、普通の鍋に比べ、調理中のこまごまとした手間も省けることが多いと言います。

「メーカーごとにさまざまな独自機能を搭載していますが、例えば、シャープの電気調理鍋『ヘルシオ ホットクック』シリーズの場合、自動かき混ぜ機能が時短につながります。かき混ぜ機能がついていない電気調理・圧力鍋では、メニューによっては『いったんフタを開けて混ぜる』といった工程が必要になる場合があります。

そうなると、ほったらかしとはいえ、調理の進行状況をチェックする手間がかかってしまいます」

他には、こんな手間を省けるモデルも。

「高火力で炒め調理ができる電気圧力鍋なら、『あらかじめフライパンで表面に焼き色をつける』といった工程も1台で済ませられます。豚汁やカレーなどを作る時、フライパンで具材を炒めてから調理する人は多いと思いますが、それを1台で済ませられるので、フライパンから鍋に具材を移し入れる作業や、フライパンを洗う作業がなくなり、その分時短になりますね。

また、一般的に電気圧力鍋は、圧力がかかった状態ではフタが開けられず、自然に排気して減圧するのを待つか、排気ボタンを押して強制排気する必要があります。それがモデルによっては、圧力調理後に自動で蒸気を排気してくれるため、わざわざ排気ボタンを押すために鍋のところに行く必要もなくなり、減圧にかかる時間もカット。これもやはり安全かつ時短につながります」

田中さんが特に注目している“時短効果”を感じられるモデルは、以下の2つです。

【1】ティファール 電気圧力鍋『クックフォーミー 3L CY8701JP』

まず、料理初心者にも喜ばれるのがこちら。数ある電気圧力鍋の中でも圧倒的な人気を誇る、ティファールの『クックフォーミー』シリーズです。

ティファール 電気圧力鍋『クックフォーミー 3L CY8701JP』で炒め料理をしている
予熱から加圧、減圧までお任せ。ティファール 電気圧力鍋『クックフォーミー 3L CY8701JP』3万2000円前後(税込)※実勢価格
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「クックフォーミーの特徴は、210種類ある内蔵レシピの材料や手順がすべて液晶画面に表示されること。料理初心者でも、鍋の液晶画面に表示される指示の通りに食材や調味料を入れていけば、失敗なく料理が作れます」

予熱から加圧、減圧まで、一連の作業で時短を実感

中でも本モデルはさらに時短を極めていると言います。

ティファール 電気圧力鍋『クックフォーミー 3L CY8701JP』
料理初心者にも根強い人気
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「まず、予熱時間。通常700~800Wで予熱する電気圧力鍋が多い中、本モデルは900Wのハイパワーで予熱するため、調理スタートまでの時間が短いことが実感できます。さらに高火力のため、『炒める』機能を使って、圧力調理前に焼き色をつける、サッと炒める、といった下ごしらえもフライパンなしで可能。洗い物を増やさなくて済むのも家事の時短に」

煮込み料理の調理時間も、100℃以上の高温で圧力調理するため最大で1/3にカット。短時間で加圧調理したあとは、自動で蒸気を抜いてくれる自動排気機能にも注目です。

「調理が終わったら自動的に排気されるため、通常数10分かかる最終段階の減圧時間が大幅に省かれ、電気圧力鍋の中でも特に時短性に優れているといえます。料理が苦手だけど本格的な料理を作ってみたい人、少しでも調理時間を短縮したい人におすすめです」

思い立ったらすぐ、あるいは帰宅後に素早く温かい煮込み料理食べたい人にも重宝しそうです。

【2】東芝ライフスタイル 電気圧力鍋『RCP-30R』

料理好きにも人気なのがこの電気圧力鍋。

東芝ライフスタイルの電気圧力鍋『RCP-30R』と筑前煮とだし巻き卵などがのった食卓
東芝ライフスタイル 電気圧力鍋炒め機能も搭載。『RCP-30R』2021年12月発売 2万2000円前後(税込)※市場想定価格
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「東芝ライフスタイルが12月に発売する電気圧力鍋は、なんと1984年の発売以来40年ぶり。こちらも炒め機能を搭載しているため、炒める時も下ごしらえが1台で済ませられ、フライパンの洗い物も不要になります。さらに、料理好きにもおすすめなんです」と、田中さん。

食材に合わせて圧力を切り替えられる

最大の特徴は、食材や料理に合わせて圧力を1.8気圧と1.4気圧で切り替えられること。

東芝ライフスタイルの電気圧力鍋『RCP-30R』
煮込み料理によっては普通の鍋で作るより調理時間を最大約1/4に短縮が可能
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「例えば、黒豆やおでんなどの煮込み料理は1.8気圧の高圧力を選ぶと、約117℃の高温で調理でき、普通の鍋で作るより調理時間を最大約1/4に短縮が可能。具体的には、普通のお鍋で煮込むと約4時間かかっていた黒豆が約1時間、約4時間かかっていた牛すじ肉と大根のおでんが約1時間20分まで短縮して作れます。

一方、かれいの煮つけなど煮崩れしやすい食材は、1.4気圧でやさしく調理できます。もちろん、高圧力で煮込んだお肉などはホロホロに柔らかく、どちらで煮込んでも味は深く染み込み、おいしくでき上がります」

自動調理メニューは10種類内蔵しているほか、付属の別冊料理集には計50種類のレシピが掲載。

「食材に合わせて圧力を変えられるので、自分なりに使いこなしたい人、よりおいしい料理を作りたい人には最適ですね」と田中さん。

電気圧力鍋で生まれた時間で、他の副菜も作れたり、その場を離れて家族とコミュニケーションを取ったり――。食卓だけでなく家族との時間も豊かになりそうです。

◆教えてくれたのは:家電ライター・田中真紀子さん

田中真紀子
家電ライターの田中真紀子さん
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白物家電・美容家電を専門とするライター。雑誌やウェブなどの多くのメディアで、新製品を始めさまざまな家電についてレビューを執筆している。https://ameblo.jp/makiko-tanaka89/

取材・文/桜田容子

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