人間の体は、食事から摂取した「糖質」から先にエネルギーとして消費をし、それでも足りないときに体に蓄えた「体脂肪」を燃焼する。
でも、エネルギーとして糖質を消費し切れなかった場合、これが体脂肪へと変化し、太ってしまうことに。
スイーツを食べ過ぎたり、飲み会でビールや日本酒をたっぷり楽しんだり…そんな生活を続けた後には、糖質を控え、食物繊維やたんぱく質を中心とした食事で調整することが美痩せを維持するコツ。
東京高輪病院 名誉栄養管理室長で、管理栄養士の足立香代子さんによると、オススメ食材は「まいたけ」。食後の血糖値上昇を抑える上でも、食事に“ちょい足し”するのが有効なのだとか。
食べ過ぎたときには、ちょい足しで“まいたけダイエット”を
「食物繊維が多く、低カロリーなきのこ類の中でも、まいたけは風味が強くありません。ほかの素材と合わせても、邪魔にならないので使い勝手がいい。たんぱく質や油と合わせると、腹持ち感がアップしますよ」(足立さん。以下、「」同)
まいたけは不溶性の食物繊維を豊富に含むため、腸内環境の整理や便のかさましにも役立つ。足立さんによると、シャキシャキっとした歯ごたえがある食感もダイエットにうれしい効果を与えてくれるという。
「まいたけは歯ごたえがあるので、咀嚼に時間がかかります。ゆっくりと食べると消化もゆるやかになり、結果として血糖値の急激な上昇を避けることができるんです」
さっとあぶっただけでもおいしくいただくことができるのも、まいたけの利点。「食事の前に食べたり、料理に“ちょい足し”したりするのなら、50g程度が適量です」と足立さんは話す。そこでさっそく、まいたけの簡単料理を教えてもらった。