着ると背筋がシャンとして、日本の文化を堪能できる着物。最近は、特別な日ではなくても芸術鑑賞や友人とのランチ会などに着物を着ていく大人女性が増えているそう。お正月に着る機会のある人もいるでしょう。そこで、今回は、皇后雅子さまの着物姿を紹介。凛とした美しいお姿から着こなしのポイントを探ります。
着物が再注目され人気急上昇
着物への関心が年々高まっており、最近では京都や鎌倉などの観光地で鮮やかな着物や浴衣を身にまとった人たちの姿をよく目にするようになりました。テレビやSNSなどを通じて、若い世代にも着物への注目が集まっています。着る人だけでなく、見る人をも楽しませる着物の魅力を、雅子さまの着物姿をプレイバックしつつ堪能しましょう。
愛子さまとトーンをそろえた和洋のリンクファッション
2020年1月、大相撲観戦の際は、日本の国技に敬意を表されるように、艶やかな着物をお召しになった雅子さま。
雅子さまの着物と愛子さまのワンピースは、色合いをクリーム系のもので合わせてリンクコーデに。天皇陛下はペールカラーのネクタイをお召しになり、さりげなく雅子さまや愛子さまとトーンを近づけていらっしゃいました。
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おめでたい文様で幸せオーラ満点
2019年10月の即位に関する祝宴のフィナーレ「饗宴(きょうえん)の儀」では、きらめく訪問着をお召しになった雅子さま。
松や亀甲紋などおめでたい文様を日本伝統工芸の粋ともいえる技法でちりばめた着物で乾杯に臨まれた雅子さま。光沢のある白ベースの着物は、顔映えがよく、雅子さまの笑顔をより引き立て、療養中ということを感じさせないほど明るい印象を与えていました。
季節感たっぷりの着物で日本の四季美しさをお広めに
1997年10月、秋の園遊会でも季節感たっぷりの着物姿を披露された雅子さま。
やわらかなクリーム色ベースに、流水にちりばめられた色とりどりの紅葉の模様が秋の園遊会にぴったり。雅子さまのはにかみ笑顔が秋の日差しに照らされキラキラと輝いていました。
雅子さまはその21年後、同じ秋の園遊会でも同じ着物を選ばれました。
このときは15年ぶりに全行程をこなされ、ご快復された様子を人々にアピールされました。顔映えのいいツヤのある着物が雅子さまの表情をいっそう明るく照らしていました。
季節感を表現できるのも着物の醍醐味。色や模様で日本の四季の美しさを堪能できます。