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最新洗濯機は「名もなき家事」を軽減!「洗剤の自動投入」や「フィルターの自動掃除」などが進化

パナソニック『ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129AL/R』の横に観葉植物や椅子が置いてある部屋
最新の洗濯機は、「名もなき家事」を減らしてくれるものばかり(写真は、「おしゃれ着洗剤」の自動投入機能があるパナソニック『ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129AL/R』)
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洗濯機を選ぶ際は、汚れ落ち、乾燥スピードや仕上がりなど乾燥性能が主なチェックポイントになるでしょう。加えて忘れてはならないのが、使いやすさです。最新の洗濯機は、「名もなき家事」を減らしてくれるものばかり。どこまで進化しているのでしょうか?

液体洗剤・柔軟剤自動投入は上位モデルの定番に

家電ライターの田中真紀子さんはこう話します。

「ここ数年で洗濯機が大きく進化したと感じるのは、やはり使い勝手の面です。もちろん洗浄力や乾燥性能も年々上がっていますが、使いやすさも重要なチェックポイントです。日々使うものだけに、ちょっとした手間が積み重なるとストレスに感じますから」(田中さん・以下同)

シャープ『プラズマクラスター洗濯乾燥機ES-W114』の洗剤投入口に洗剤を投入している女性の手元
便利な機能として注目されているのが、「液体洗剤・柔軟剤自動投入」機能
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大きく進化、改善されている便利機能。その代表格が、「液体洗剤・柔軟剤自動投入」機能です。

「これはパナソニックが業界で初めて2017年にドラム式洗濯乾燥機に搭載した機能ですが、その後各メーカーが追随し、今や上位モデルの多くに搭載されている“新常識”機能に。あらかじめ液体洗剤、柔軟剤を1本分丸ごとタンクに入れておけば、洗濯容量に応じて自動で必要量を投入してくれます。

そのため、都度洗剤を入れる手間が省けるだけでなく、適正な量を入れることができ、経済的です。さらにIoTタイプで外出先から洗濯機を動かせるのも、洗剤計量が不要だからこそ」

乾燥フィルターや糸くずフィルターのお手入れも激減

次に田中さんが進化を感じるのが、ドラム式洗濯乾燥機の乾燥フィルターや糸くずフィルターのお手入れのしやすさ。

「乾燥フィルターには、糸くずやほこりが付着するため、乾燥の都度お手入れをしないと、フィルターが目詰まりして乾燥時間が長くなったり、乾燥ムラが起こったりする原因になります。この乾燥フィルターのほこりが取れにくくて面倒、といった声が多いのですが、最近は自動でお手入れしてくれたり、するっと落ちやすい工夫がなされたりと、改良されています。

お手入れに悩まされていた人には特におすすめです」

そのほか、こんな工夫も。

「ドアの開口部を工夫することで洗濯物が出し入れしやすくなる機能、洗濯槽を自動で掃除してくれることにより黒カビ発生を抑える機能、IoTによりスマートフォンのアプリを通して外出先から操作できる機能、などなど。こういった便利機能のおかげで、今の洗濯機はますます快適に使えるようになっています」

中でも使い勝手がいいドラム式洗濯乾燥機を、2つ厳選してもらいました。

【1】シャープ『プラズマクラスター洗濯乾燥機ES-W114』

シャープのドラム式洗濯乾燥機は、微細な水滴のシャワーで繊維の奥の汚れを落とす「マイクロ高圧洗浄」と、ヒートポンプとサポートヒーターによるふわふわの乾燥を実現した機能「ハイブリッド乾燥NEXT」を搭載。

シャープ『プラズマクラスター洗濯乾燥機ES-W114』
「乾燥フィルター自動お掃除」機能が魅力。シャープ『プラズマクラスター洗濯乾燥機ES-W114』約25~28万円(税込) ※2月17日時点の実勢価格 編集部調べ
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汚れ落ち、乾燥力ともに大きく期待できますが、特に注目すべきは、業界に先駆けて導入した「乾燥フィルター自動お掃除」機能です。

「乾燥フィルター自動お掃除機能」などでお手入れの頻度が激減

「乾燥終了後、自動でブレードが回転してフィルターに付着したホコリを出すとボックスに集めてくれるので、お手入れの手間は溜まったホコリを捨てるだけ。毎日乾燥機能を使っている人には、日々の手間がなくなる分、大幅なストレス減になりそうです」

さらに『液体洗剤・柔軟剤自動投入』部も、定期的にお手入れしないと詰まってしまうリスクがありますが、本製品は洗濯するたび、洗剤投入経路を水が流れるため、お手入れは6か月に1回程度でOK。いずれのお手入れ時期もスマホのアプリに知らせてくれます」

ほかにも、自動投入タンク内の残量が少なくなったらアプリに通知があり、アプリ内で家電量販店のECサイトに導いてくれるなど、「ちょっとした手間」を徹底的に削減。家事の時短化を図りたい人に特におすすめです。

【2】パナソニック『ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129AL/R』

パナソニックの同製品は温水と泡による洗浄力、ヒートポンプ式でふんわり仕上げる乾燥性能が特長ですが、もちろん使い勝手もよし。

パナソニック『ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129AL/R』
「おしゃれ着洗剤」の自動投入機能を搭載なのは、業界初。パナソニック『ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129AL/R』約35万~39万円(税込) ※2月17日の実勢価格 編集部調べ
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画期的なのは、「おしゃれ着洗剤」の自動投入機能です。

業界初!「おしゃれ着洗剤」の自動投入機能を搭載

「パナソニックは前述の通り、液体洗剤・柔軟剤自動投入機能を業界で初めて導入しましたが、最新モデルには、需要が多い『おしゃれ着洗剤』の自動投入機能も追加するなど、パイオニアならではの工夫がなされています」

パナソニック『ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129AL/R』の洗剤を入れる容器
需要が多い『おしゃれ着洗剤』の自動投入機能も追加
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フィルターのお手入れもラクに。

「乾燥フィルターや排水フィルターは、ホコリやゴミが取りやすい形状になっているほか、新機能として『窓パッキング洗い』が追加されました。これは、洗濯物投入口のゴム製の窓パッキング裏に糸くずが溜まりやすい、という声に応えたもの。洗濯時の高浸透バブルシャワーの力で一気に洗い流してくれます」

使用ごとに窓パッキングの裏をティッシュなどで拭き取っている人は多いと思いますが、その手間が省けるのも嬉しいですね。

特に毎日洗濯、乾燥をする人にとって、洗剤の投入やホコリのお手入れといった数分間の「名もなき家事」がなくなるのは、大きな負担軽減になります。忙しい人、ついお手入れをサボりがちな人こそぜひ検討してみては。

◆教えてくれたのは:家電ライター・田中真紀子さん

田中真紀子
家電ライターの田中真紀子さん
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白物家電・美容家電を専門とするライター。雑誌やウェブなどの多くのメディアで、新製品を始めさまざまな家電についてレビューを執筆している。https://makiko-beautifullife.com

取材・文/桜田容子

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