【3】蔭口を言いふらされたら事実を述べて反論するor距離を置く
厄介なのが、陰口を言いふらす人。
「面と向かって意見を言う勇気がない、直接言っても自分の言い分は通らないし、口論でも勝ち目がないと思っている人が陰口を叩くわけですが、その裏には強い嫉妬心が隠れています。
嫉妬心にとらわれている人は、自分がうまくできないことを、他人がうまくこなせているのを見ることで、自分がダメで、価値がないように思えてしまうのです。
陰口の対象者が近くにいることで、自分の自己肯定感を下げ続ける存在になると考え、強い嫌悪感を持っている可能性があります。自己肯定感を上げるのも下げるのも自分次第なのですが、本人は他責傾向があるためにそうは思いません」
では、もし自分が陰口の被害に遭ったら?
「明らかな嘘、事実と違うことについては、丁寧に事実を述べ、反論をしましょう。どうしてもうっとうしいようなら、距離を置いてもいいでしょう。付き合いが薄くなれば蔭口を言うにも言えなくなります。全く関係ない人の陰口は言えないものなのです。やはり、ここでも逃げるが勝ち、なのです」
【4】無関係なのに怒ってくる「当たり屋」からは逃げ切る
「自分のことを言われているわけでもないのに、さも自分が言われているかのように怒るタイプ。自分からぶつかりにいく当たり屋のようです。
怒りは、自分が大切なものを守るために備わっている防衛感情です。何を大切に思うかはそれぞれ自由なのですが、大切なものが多すぎたり、範囲が広すぎたりするとそれだけ怒りが生まれる機会が増え、大変です。
このタイプの人は、自分の人生には直接関係ないと思われることでも、ムキになって怒ります。例えば、自分が姑の立場の場合、息子の嫁の家事育児が気に入らないと口を出すといったケースです。息子夫婦とは別居しているため、直接自分には関係ないものの、そのやり方をされることで、自分の価値観を踏みにじられた気がして、怒らずにはいられません」
このタイプは「当たり屋」とみなして割り切るか、逃げ切ることが対策になります。
「当たり屋に遭遇するのは、ある種、運不運もあります。当たられたら運が悪かったと割り切る方法もあります。あるいは、当人にとっては当たること自体が目的になっていることがほとんどなので、その場だけ話を聞いておいて、あとはスルーしておいても問題は大きくならないでしょう」