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自己肯定感が低い人=怒りやすい人? 論破しようとする人にはスルーで対処が正解

【5】価値観を押しつけてくる人には、受け入れるか別の方法があることを伝える

最後は、価値観を押しつけてくる人。

「自分の価値観が正しいと思い込み、己の価値観を押しつけ、相手が拒否したりすると、『なぜわからないのか』と執拗に怒る。ある意味、多様性を受け入れられない人です。多様性を受け入れることは、自分とは違う価値観の人を受け入れること。ところが、自己肯定感の低い人は、自分の価値観を守ることに精一杯なので、他人の価値観を受け入れる余裕がありません。

それどころか、自分と違う価値観の人が近くにいることは、自分の価値観を傷つける存在、危険な目に遭わせる存在と考え、敵視する人もいます」

夫婦間の家事シェアを例にすると、同じ食器洗いでも、「食洗器を使うよりも手洗いの方が汚れが落ちるから」と、自分が信じているやり方を押し付け、その通りにしないと怒るケースです。結果として食洗器できれいに洗えたとしても、自分の思うように動かなかったことについて腹を立て続けます。

怒っている人
価値観を押し付けられたらまずは否定せず話を聞くこと(Ph/photoAC)
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「もし身近にこのような人がいた場合、『価値観を押しつけるな』という価値観を押しつけてしまったら、同じ穴のむじな。相手の価値観を否定せず、素直に聞いた方がいいものは受け入れ、受け入れる必要がないものについては別の方法があることをサラッと伝えることが、ベストです。

価値観の違いは自然なこと。自分と違う人の価値観を受け入れたからといって、それは負けたことでも自分の価値が下がることでもないことを覚えておきましょう」

いずれのタイプも、「闘わないこと」が大原則。その上で、逃げる、受け流す、距離を置く、否定しないで受け入れるなどして、うまく身をかわしましょう。

◆教えてくれたのは:アンガーマネジメントコンサルタント・安藤俊介さん

アンガーマネジメントコンサルタント・安藤俊介さん
アンガーマネジメントコンサルタント・安藤俊介さん
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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者。アンガーマネジメントの理論、技術をアメリカから導入し、日本の考え方、慣習、文化に合うようにローカライズする。教育現場から企業まで幅広く講演、企業研修、セミナー、コーチングなどを行っている。近著に、『なぜ日本人は怒りやすくなったのか?』(秀和システム)がある。https://twitter.com/andoshunsuke

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