
牛乳パックや野菜の入っていたネットなどをそのまま捨てるのは、実はもったいないこと。お金のプロフェッショナルである節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんがキッチン周りでの活用術を教えてくれました。
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牛乳パック、ビニール袋はゴミ捨てに
牛乳を冷蔵庫に常備している家庭であれば頻繁にゴミになる牛乳パックや、生ものなどを購入した時に使うポリ袋などの袋類は、もう一度使ってから捨てましょう。
油の処理は牛乳パックに古紙を詰めて燃えるゴミへ

揚げ物の調理のあとに出る油を固める油凝固剤は、1回分が30円程度。毎回となるともったいないですよね。
牛乳パックは内側に耐油加工がされているので、中に古紙や使い古したタオルなどを詰め、冷めた油を入れます。発火を防ぐために水も入れます。ガムテープなどで口を密閉すれば、そのまま燃えるゴミとして捨てることができます。
内側がツルツルとした耐油加工されているものであれば、ジュースなどの紙パックでももちろんOKです。
パックが溶けてやけどの原因になったり、発火の危険性があったりするので、油は必ず冷めてから入れてくださいね。パックに入れた油は、火気の近くに置かないようにしましょう。
ポリ袋ならそのまま捨てられて三角コーナー要らず
ポリ袋や食パンが入っていたビニール袋などは、すでにさまざまな場面で再利用している方がいるとは思いますが、我が家の場合は三角コーナー代わりに使っています。
三角コーナーはぬめりがつきやすく、洗うのに手間がかかるし不衛生。なので、私は三角コーナーを置かずに、シンクのすみに磁石でポリ袋や食パンの入っていた袋をとめて、生ゴミ入れとして使っています。口を結んでそのまま捨てられるので便利です。(シンクによっては磁石が付かないこともあります)
また、フリーザーバッグなら、密封できるのでニオイも気になりません。汚れがひどくないものは、洗ってから乾燥させて再利用しましょう。
※自治体の分別方法にしたがって処理をしましょう。
野菜ネット、使用済みラップはキッチン掃除に
オクラやみかんなどが入っていたネットや使ったラップも、捨てる前にもう一度活用しましょう。

タワシ代わりになる野菜ネット
野菜ネットはたわしの代わりに使えます。根菜の泥を落としたり、ごぼうの皮をむいたり、また、シンクを磨けばピカピカになります。使い終わったらそのまま捨てられるので、汚れがついているものを洗うときに気軽に使えますね。
さらに、野菜ネットにゆで卵を入れて、絞るように押し出せばあっという間にみじん切りが完成。きちんと洗って、清潔な状態にしてから使いましょう。
使用済みラップでキッチンをピカピカに

同様にシンク周りで活躍するのが、使用済みのラップ。くしゃくしゃに丸めてクレンザーを付けてシンクやステンレスのやかんをこするとピカピカになるんです。また、頑固な油汚れのコンロや五徳などは、キッチン用洗剤を散布した上から、使用済みのラップを広げて“パック”のように包み込んでから軽くこすると落ちやすくなります。
わざわざ毎回掃除をするのが面倒でも、例えばラップを捨てる前に、水道の蛇口をササっとこするだけで水垢がきれいに。ラップを捨てる前の習慣にするのがおすすめです。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成/吉田可奈