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片づけのリバウンドを防ぐには「めんどくさい」をなくす!“予約の取れない家政婦”が3つのコツを伝授

【1】引き出しは「手でモノをかきわけない」レベルまでゆったりさせる

「引き出しがぎゅうぎゅうだと、開け閉めに労力がかかります。開ける時に力が要る、引っかかる、いちいち中身をぐっと寄せてスペースを作らないとモノが入らないなど、手間尽くしです。これでは、モノを戻すのがおっくうになるのは当然です」

我が家の引き出しはまだ1割近くの空きがあるから大丈夫! そう思っている人もいるでしょう。しかし――。

「9割近くまでモノが埋まっている引き出しは“パンク収納”の予備軍です。残り1割未満のスペースは、しまいそびれたモノ、新たに買ってきたモノ、人からいただいたモノ、家族が持ち込んだモノなどであっという間に埋まってしまい、すぐに100%を超えてしまうからです」

「使っていないモノ」を取り除き、ゆったりさせる

「つい、モノを詰めこんでしまいがちな引き出しですが、快適に使いこなすコツは『ぎゅうぎゅうにせず、ゆったりさせる』こと。『ゆったり』の目安は、手でモノをかき分けなくても、何がしまわれているか見てわかる状態のことです。引き出しの中のモノをいったんすべて出してみると、ぜんぜん使っていないモノや、存在を忘れていたモノが紛れ込んでいることも。それらを取り除くと、無駄なく、使いやすい収納になりますよ」

整理させた引き出し
一目でわかる状態が使いやすい収納につながる(Ph/イメージマート)
写真7枚

【2】モノを戻すために必要な「動作」を減らす

「モノを戻すまでの動作が多いほど、めんどくささは増します」と、seaさん。

「モノを戻すために通るルートに『障害物』があると、避ける動作が増えて、ひじょうにめんどくさいです。

家を見渡してみてください。床にドーンと置いた電化製品、散らばった本、脱ぎ散らかした靴下、足を引っかけそうなコンセントなどなど、いくつもの障害物がないでしょうか?

畳んだ洗濯物をクローゼットに戻すまでの通り道に障害物が多ければ多いほど、無意識にそれを避けて歩かなければならず、神経を使います。さらに足をぶつけてしまったら、しまいに行く気もダウンしてしまいかねません」

散らかった部屋と女性
またぐ、よけるなどの動作が片付ける気持ちを萎えさせる(Ph/イメージマート)
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障害物は1つでも排除していく

「理想は、こうした障害物をできるだけ取り除くこと。電化製品や家具が通り道にあるならずらす、収納の扉の前に置かれているモノはどかす。1つどかすだけでも、めんどくささが軽減され、収納にたどり着きやすくなります」

使用頻度の高いモノは「入れるだけ」「置くだけ」の収納に

モノを戻すまでの動作も障害物と考え、できるだけシンプルに。

「使用頻度の高いモノは、できるだけ1アクションで戻せる収納にしまいましょう。具体的には『入れるだけ』『置くだけ』の収納です」

例えば、洗濯したタオルなどを引き出しにしまうのではなく、洗濯機の周りに置いたカゴなど、ふたがないオープンなケースの中にモノを投げ込むだけの収納です。

「入れるものの量に対して余裕がある、大きめのサイズのケースを選ぶことがポイントです」

タオル収納
収納までの動作を減らす事も大切。入れるだけ、置くだけなど極力シンプルに(Ph/photoAC)
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さらにラクな方法は、置くだけの収納。

「向いているのは、毎日使うモノや片づけが苦手な家族のモノ、重くてカゴに入れることすら面倒なモノ、小さくてしまいこむと見えなくなるモノです。例えば、洗剤のスプレーは扉を開けてしまうのではなく、棚の上に直置きするといいでしょう。使う人の腰の高さであれば、かがんで立ち上がる動作もなく、面倒さがより軽減されます」

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